さて、午後は横浜「港南台カフェ」を訪問です。
今回のテーマはコミュニティビジネスの研究です。
さまざまなケースがありますが、
こちらの事例に最も興味を惹かれた理由を端的にまとめると、
①街のなかにひとつの拠点を設けて、
②さまざまな事業を企画したり、受託したりして、
③採算制をもたせながら運営し、
④その場所を地域のコミュニティとして活用して、
⑤いろんな立場の人たちの結びつける役割を果たしている。
といったところです。
港南台は、横浜駅から20分弱。
駅を降りるとダイエー、高島屋などもあり、
いわゆる「商店街」の形成度合いはそれほど高くありませんが、
周辺からの集客も含めて賑わいのある住みやすい場所です。
駅から徒歩ですぐの書店の2階、
奥まった場所に目的地「港南台カフェ」はあります。
港南台カフェの収益を支える事業のひとつとして、
小箱ショップの運営があります。
まず入って驚くのは、ナチュラルテイストで落ち着いた店内の印象と、
小箱ショップのボリューム感、質感の楽しさです。
棚一段を一ヶ月数千円でレンタルし、
出展者思い思いの品を並べて販売したり、宣伝したり。
これだけなら各地で実施されている事業と変わりはありませんが、
そのクオリティの高い内容と演出性には驚きです。
出展者を集めたディスプレイの講習会を行ったり、
レンタル料の価格設定を工夫したり、
ありがちな中古品の販売を排除したりと、
高感度な場所づくりには、それを導く配慮深い運営ノウハウがあるようです。
つづく