あと少しなら、時間はだいじょうぶか。
せっかく来たのだから、春日大社にもよらねばならない。
ところで、無粋な話だが、
このあたりの散策はけっこう小銭が必要になる。
祠があちこちにあって、
手をあわせるには、気持ちがあれば十分なのかもしれないが、
やはりこれだけの空間や建物を維持していくのはたいへんだと思うし、
わずかながらのお初穂を賽銭箱に投じたくなってしまう。
まあ、半分はただで願いごとをするのが気がひけるからかもしれないが。
春日大社は入口のところで参拝できるようになっているが、
初穂をおさめて中に入ることもできる。
次に来られるのがいつになるかわからないので、
入ることにする。
中に入ってしまうと、修学旅行生はほとんどいないので、
とても静かに、心安らかな気分に浸れる。
内侍殿では、静かに座してこころおきなく手を合わせることができ、
また、A4の専用用紙が置かれていて、
いま感じていることを思いのまま書き記しておいてくることができる。
当然、書いたのである。
5分くらいで、用紙いっぱいに思いを込めた。
書いてみて、新しい気づきがあった。
そろそろ限界時刻、戻らないといけない。
あとは、長い参道を下っていく。
駅まではもどるには、まずバス停までいかないといけないが、
この道はけっこう長い。
しかし、清々しく、頭のなかも少し整理された気分だ。
参道が長いからこそ、思いを巡らせつつ、
充実感を味わいながら歩くことができるのだ。
…つづく、かな?
*** 今日のまとめ ************
迷ったら書く。書いて見れば、自分が見える。
できれば、いつもとちがった場所でやってみるといい。
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