私たちの千代尼通り商店街の有志で
先日開催した商人×笑人倶楽部という勉強会。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら』
(岩崎夏海著 / ダイヤモンド社)
という本について、はじまる前にちらっと話をしたまま、
あとから触れるを忘れてしまっていました。
今朝テレビでこの本がランキング1位に返り咲いたといっているのを見て、
ふと思い出したので触れておきます。
このまえの商人×笑人倶楽部については、
→ http://blog.goo.ne.jp/fukuweb/d/20100608
最近私は、ことあるごとに「まじめにちゃんとやろう」、
それがまず第一に大切だと主張しています。
実際、衰退した商業者の原因はおそらくまじめさが足りないせいだ、
という場面によく遭遇してしまうのです。
(思い出すでしょう、あのこととか、あのこととか。)
この前の勉強会のしめくくりにも、
知行合一と凡事徹底、これしかないと思う、とお話しました。
実は、この本、というか、ドラッガーの著書にはこういう一節があります。
マネージャー、つまり管理者、経営者の資質として、
(以下、引用)
「人を管理する能力、議長役や面接の能力は学ぶことはできる。
管理体制、昇進制度、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。
だが、それだけでは十分ではない。
根本的な資質が必要である。
真摯さである。
(引用終わり)
まじめに、誠実に、いっしょけんめいやることのが、
最も根本的な資質として必要だと、
ドラッガーは35年以上前の著書にすでに書いているのです。
換言すればこういうことです。
商売や経営とは、しくみや方法論ですべてが解決するのではない。
その以前に、経営者自身の取り組む姿勢や、思いを伝える情熱が大切だと。
経営学の大家に言わせても、結局そうなるのです。
マネジメントやマーケティングの目的を、
安易にテクニックとしての手段や、効率的なシステムの獲得に
求めてはいけないということでしょう。
この前は、
これを最後に伝えて、しめくくり、
私たちは、ただひたすらまじめにちゃんとやろう、
そう話したいと思っていたのですが…抜かしてしまいました。
真摯さが大切。
本当に自戒して臨まないといけないと、つくづく思います。
ところで、この本の著者である岩崎夏海さんは、
とんねるずやダウンタウンの番組の放送作家で、
AKB48のプロデュースにも関与した方だとか。
本自体は小説として構成されていて、とても読みやすく、ワクワクします。
さすがベストセラーだと思います。
ぜひご一読ください。
そういえば、先日書店で見かけた
『「できる人間」を目指すなら、迷うのはやめよう』という
これまた小説風ビジネス自己啓発本、
ストーリー原案を担当したのは安達元一というこれまた放送作家です。
彼も一流お笑い芸人さんの番組を中心に、さまざまな経歴がある方。
こういう素性のひとが本を出すことって、けっこうあるんでしょうか。
実は安達元一さんは大学の同期。
学部は違うけど、間に共通の友人いて当時少し面識があり、
(たぶん向うは覚えていないでしょうが)
学生時代から某放送作家の先生に師事してがんばってました。
私は、のほほんとしていましたが。