心配ないさ~

ふくたまの日常生活のつぶやき

ライオンキング福岡 平成20年4月13日(日)

2008年04月13日 22時53分05秒 | 劇団四季
平成20年4月13日(日)
ライオンキング in 福岡シティ劇場 13:00~

【本日のキャスト】
ラフィキ…鄭 雅美
ムファサ…内海 雅智
ザズ…岡崎 克哉
スカー…村 俊英
ヤング・シンバ…竹内 將人
ヤング・ナラ…松下 由季
シェンジ…孫田 智恵
バンザイ…本城 裕二
エド…キム リュンホ
ティモン…江上 健二
プンバァ…荒木 勝
シンバ…田中彰孝
ナラ…谷内 愛
サラビ…西村 麗子

今日の観劇でライオンキングは7回目になりますが、この日はこれまでで
一番の舞台でした。好きな役者が揃ってるってことじゃなくて、
役者一人一人の演技への集中力、舞台俳優としてのプロ意識、そんなものが
客席の我々にビシビシと突き刺さる感じでした。「どの場面がこうだったから」と
具体的に上げることはできないのですが、作品全体を通じてそう感じました。

ムファサ…内海 雅智
今日もとてもやさしいパパぶりを発揮していました。
スカーの洞窟で、村さんスカーと隣合わせでいると、……やっぱ似てない。
「わしに刃向かう気か」、「兄上こそ私を見捨てないでくれ~」では、
「うぉぉ~」と、声を出して激しくスカーを威嚇しています。
この演技はムファサの迫力がストレートに伝わってくるので
お気に入りです。
これって、内海さんオリジナルかなぁ。芝さんと内田さんはやって
なかったような。
今日も、「お前の中に生きている」は聴かせてくれました。いつも目頭が熱く
なります。この曲はきっと息子を持つ父親なら特に涙、涙だろうなぁ。
いつか息子ができたら、もっとこの歌のよさが分かることでしょう。
何年、いや、何十年先のことか分かりませんが……。

スカー…村 俊英
今日はもう、ほんと超悪人でした。いつもより悪さ150%アップ(当社比)
って感じでした。開口一番の「人生は不公平だ」の一声を聞いて、今日は
特に調子がいいと感じとれました。声のはりがいつも以上なんだもん。
「覚悟しろ」は超圧巻!!ハイエナダンスの前のフレーズでもう聴き入っちゃい
ました。今日の迫力は半端じゃなかったですな…。歌い終わる前の
スカーの笑い声のところで、だいたい拍手が起こりますが、その拍手が
いつもより早いタイミングで、なおかつ大きかったように感じました。
峡谷で、「ムファサ急いで!峡谷にシンバが!」と言い終わった後の
「ニヤリ」、めちゃくちゃ悪そーーな顔をしていました。メイクをして
いない時の清純な顔立ちからは想像もできません。やっぱプロの役者って
すごい…。
二幕最初の、「つーきがぁ出った出った」では、「ズコーー」っとこけていました。
すごい、レパートリーが増えているじゃないですか。

ヤング・シンバ…竹内 將人
今日もモーニングリポートからずっと、竹内くんが跳ね回る姿を追ってました。
早く王様になりたいでもそうなんですが、彼の笑顔は100万ボルトというか、
ホントに観ててこちらまでニコニコになります。この笑顔は観る人を幸せな
気持ちにさせてくれます。この素晴らしい笑顔を、ずっとずっと持ち続けて
もらいたいです。

開幕ですでに完成されてつつあると思っていたのですが、いつも成長し続ける
姿を見せてくれます。特に演技。上げていったらキリがないのですが、
一番上手いなぁと思うのは、「星のしずく」での、ムファサとのやりとり。
彼自身は歌わないのですが、ムファサと目で語り合っているのが伝わってきます。

ヤング・ナラ…松下 由季
いつ観てもかわいいナラです。特に「サークルオブライフ」の子ゾウは反則
ですね入場しながら客席に満面の笑みを振りまいてくれます。
かわいい歌声が客席に聴こえてくるんですよね。
「早く王様になりたい」では、歌ってないときでも、ずーといい笑顔を見せて
くれるんですよね。そんなあたりで、笑顔のすてきな竹内くんシンバとの
相性のよさを感じます。竹内くんがシンバをやるときは、由季ちゃんが
多いように思うのですが、そのあたりなんでしょうか。

ティモン…江上 健二
いったい何があったんでしょうか。二週間前に観たときよりも、飛躍的に
うまくなっています。これまでは全体的に一本調子でしたが、今日は
すべてのセリフが絶妙のタイミング、最高のイントネーションでした。
江上さん独特の静かな言い回しはそのままに、はじけるところははじける。
「ちょっと待ってんやい」、「わいた~」、間と、声の強弱が最高でした。
だから、客席の笑い声も前回とは比較にならないくらい大きかったです。
いやーほんとよかった。正直、今日は藤川さんを超えていたと思います。

プンバァ…荒木 勝
初めてお会いしました。
一言、最高!!
もうめちゃくちゃコミカルなプンバァでした。川原さんをさらに優しく
した感じです。気づいたのですが、川原さんは藤川さんと、
荒木さんは江上さんと相性がいいのではないでしょうか。

ナラ…谷内 愛
今日一番のお楽しみ、谷内さんナラ!
谷内さんを観るのは、マンマ福岡の千秋楽以来です。
マンマのときは最初に幕が上がって海辺にたたずむシーンで、
「妖精が僕の目の前に…」なんていつも見とれていました。
先週までは名古屋で「ハニーハニー」ってやってたんですよね。
これまで熊本さんでしか観たことがないので、僕の頭には「ナラ=熊本さん」の
図式ができています。普通の結婚を夢見るソフィを演じている人が、
ライオンの王妃ナラを演じる姿が想像できません。だから今日はめちゃくちゃ
楽しみにして劇場に入りました。

二幕になって「スカー!」、いよいよ登場。
体が小さい!顔も小さい!!そして、なにより超かわいい~
やっぱ谷内さんいいな~。
体は小柄なんですが、気品が漂いまくりでした。美しすぎる…。

セリフはとてもかわいく、歌はとても力がありました。そうそう、マンマでも
そう思いながら観てたんだよなぁ。あんな小さな体のどこから、あのパワフル
ボイスを出すエネルギーがあるだろうか。
「ありえない、そんなこと、ありえない」のセリフは、熊本さんと言い回しが
ちょっと違ってました。熊本さんは冷静沈着に
「ありえないわよ、バカおっしゃい」って感じだったけど、谷内さんは
感情をあらわにして、「ありえないわよぉ!バカーーー!」って感じでした。
そんなところも超かわいいです
さて「シャドーランド」はどんなんだろう。ドキドキ。
「シャドラーン~~ド♪」、おお!いいじゃないですか。もっと高くなると思って
ましたが、全体的に高低のバランスが非常によかったです。
壁にぶちあたるときは、熊本さんは全速力でドカーンで「いてーーー!」って
感じですが、谷内さんは暗闇の中で障害物をゆっくりと確かめながら
壁にぶつかる感じです。
動きがとてもしなやか~。後半部の迫力もばっちりです。
もう文句ありません。
演技もいいですね。ティモンとプンバァを起こすところなんか、
「ねぇおきて」と優しくささやきます。
僕だったら、ハイ!オキマス!です。

【サークルオブライフ】
いつもはサビの部分で目頭が熱くなるのですが、今日はもう入場シーンから
熱かったです。何か由季ちゃんのあの笑顔を間近で見ると、ジーンときて
しまいました。

【スカーの罠】
村さんの「アホのおじさん」は観るたびに、客席のウケがよくなっていきます。
竹内くんの「やくそく…する!」はいつ聞いてもかわいいです。
客席から思わず、「うそつけ」とつっこみたくなります。
そして、「内緒だぞ」でうんうんとうなずく仕草もかわいいんですよね。
全然聞いてませんって感じで。

【像の墓場】
「僕って天才!」、「天才さん!アイデアは私よ!!」のやりとりが大好きです。
竹内くんと由季ちゃんのやりとりが、一連の流れになっていて、とても自然です。

【覚悟しろ】
ここは村さんの独壇場でした。歌でこんなに魅了されるのは、早水さんドナ以来
かな。何か今日はちょっと神がかってました。「卑怯は承知」、「長年オレをバカに
し続けてきた」セリフ(歌)の一つ一つにめいっぱいの感情がこもっており、思わず
スカーを応援したくなってしまいました。このシーンだけはスカーが悪人で
あることを忘れてしまうんですよね。

【ハクナマタタ】
「ぬるぬるするけど、うまか!」で、ヤングシンバがティモンと一緒にステップを
踏み出す。ゆったりとした空気が流れる、このシーンが大好きなんですよね。
そして、素晴らしい演技をみせてくれた竹内くんに、ありがとう、おつかれさま、
とばかりに、大きな拍手が降り注ぎました。

田中シンバ登場、「心配ないさ~」、おおっ、いつもよりさらに声がきれている
ではありませんか。もう田中さんしか、シンバは考えられません。
いつ見ても見事な筋肉。闘ったら10秒で負けます、ハイ。

【彼はお前の中に生きている】
「その棒を…もらおう!」といって、ラフィキの杖を奪い取り、まるで子供が
遊びにいくのを我慢できずにいる、そんな元気いっぱいの田中さんの演技が
大好きです。

今日もあの独特の足上げダンス(仮)がよかったです。田中さんは
垂直2メートルぐらい跳んでたんじゃないでしょうか。そう思うくらい、
いつもよりジャンプしていました。
舞台がいくら広いとはいえ、あの人数で激しく踊って、よくぶつから
ないなぁ

【カテコ】
今日はほぼ全員総立ちだったのではないでしょうか。舞台中の客席の反応を
見てて、きっとそうなると思ってました。
みんな今日の舞台がいつもより、さらに素晴らしかったと感じたのではないかと、
勝手に考えてます。

開幕して、3ヶ月もすれば少しは落ち着くのかなと思ってましたが、
俳優さんも客席も益々ヒートアップしています。
「福岡ライオンキング」、めちゃくちゃ熱いです。

以上、いつも満足ですが、今日は特に大満足の観劇でした。