トランプ大統領は最大1万5000人まで、国境警備隊などの取り締まり要員に上乗せする用意があると、中間選挙前の保守層獲得に躍起です。トランプ大統領はマスコミの予想に反して、いつも選挙で強みをみせます。今回も、何だかんだ言っても、意外と結果を出している政治と同様に意外と善戦するかもしれません。混乱をわざと起こし、周りに譲歩させて、イデオロギー抜きで実を取る。トランプ政治の本質です。
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米メディアは上下両院を握る与党・共和党が上院で過半数を維持し、下院で民主党に敗れると予測しており、トランプ氏は両院の必勝を期して連日、接戦区にテコ入れする。民主党は政治、宗教がらみの暴力が続いたことで、トランプ氏が米社会を「分断しようとしている」(シューマー上院院内総務)などと批判を強めている。
トランプ氏は31日から投票日前日の11月5日までの6日間で、接戦の8州11カ所で演説すると政権関係者が29日明らかにした。上院選で接戦状態の南部フロリダ州、中西部のインディアナ、ミズーリ両州には2回ずつ訪れる。フロリダ州は知事選も接戦だ。
「あんなのを知事に選んだら、フロリダ州は(社会主義政権の)ベネズエラのようになってしまう」
トランプ氏は29日、FOXニュースのインタビューで、フロリダ州知事選の民主党候補で州都タラハシーのアンドリュー・ギラム市長を強く非難した。
民主党の進歩派と呼ばれる候補者が主張する国民皆保険などの政策に「社会主義」のレッテルを貼り、2016年大統領選で自らを支持した基盤を再活性化させて投票に結びつけるのがトランプ氏の作戦だ。
効果はあるようだ。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の最近の世論調査平均値では、トランプ氏の支持率は9月中旬の約40%から29日現在で44.2%に上昇。民主党が9月中旬からカバノー連邦最高裁判事の人事承認をめぐり女性暴行疑惑を追及したことも、「中間選挙に熱心でなかった共和党支持者を結束させた」(米シンクタンク研究員)。
同サイトの29日現在の予測では、上院(定数100)で共和党が過半数に届く勢いをみせる。
一方、下院(同435、過半数は218)は民主205、共和200、接戦30で民主党が比較的優勢だが、いずれも過半数に手が届いていない。トランプ氏の女性蔑視発言やカバノー氏指名問題で「トランプ離れ」を起こしたとされる都市近郊の女性票が下院の行方を左右しそうだ。