アメリカ人は基本陽気な人が多いようです。FRBの利上げを受けてNY市場では「Buy Everything(すべての銘柄買い)」の怒涛が鳴り響きました。金利引き上げが長期には株式にプラスになるとは思えませんが、株価は大幅上昇です。今後の問題はイエレン議長の考え通り来年利上げを数回継続できるか?にかかる気がします。筆者は世界情勢からみて懐疑的に捉えており、来年は予想外の円高を予想しています。しかし、しばらくはお祭り「Buy Everything」日本株も買いかもしれません。
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FRB(米連邦準備制度理事会)は16日、FOMC(米連邦公開市場委員会)で06年6月以来約9年半ぶりの利上げを決定、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)レートを0-0.25%から0.25-0.50%に引き上げた。
FOMC結果発表直後のドル・円は1ドル=122円に乗せたが、織り込み済みの結果にいったんドルを売る動きが出て121円台半ばまで下押しした。その後、イエレンFRB議長の会見で、「緩やかな利上げが望ましい」と指摘。9月FOMCで明らかにした金利見通しを維持する方針が示された。ただ、16年の利上げペースは市場予想の年3回を上回る年4回になるとのタカ派的な見方からドル買いが強まり、ドル・円は再び122円台を回復し、推移している。
<ハト派的内容を想定した市場予想に反し、FRBはタカ派的>
足元では原油先物価格の急落などリスクオフムードが米経済に冷や水を浴びせる場面もあったが、10月・11月米雇用統計の好結果など米景気回復がより鮮明となり、12月FOMCでの利上げが確実視されていた。市場の関心は早くから16年の利上げペースに移っていたが、あおぞら銀行市場商品部部長の諸我晃氏は、「市場コンセンサスはややハト派的な見方が強かった分、ドル・円は上昇したが、金融引き締めは米株式にとってはマイナスに作用する可能性が高く、ドル・円の上値は次第に重くなるとみている」と当面のドル買いは限定的との見方を示す。