サウジアラビアでは、今年1月に死去したアブドラ前国王が将来の産業構造の変化などを見据えて女性の就業を促す政策をとるなど、徐々にではあるが女性の社会参加を容認する傾向が出ている。女性への地方参政権付与もその一環のようです。アブドラ前国王時代には豊富な石油で国民全体が潤っていましたが、最近の原油安で既に財政赤字に転落し苦しい国家運営を強いられています。資源国≒衰退 輸出先進国≒復活 という構図に嵌っています。そうなると権利を抑え込まれていた女性の台頭です。 サウジアラビアも例外ではありません。手始めに地方での女性議員の誕生です。この動きは大きくなり今後、発言権も増すでしょう。しかし、産業構造の変化は生易しいものではなく石油の利権がなくなりつつあるサウジに進出する国も今後、限られます。中東はIS問題も絡み投資対象にはなりません。
以下コピー サウジアラビアの地方行政区評議会選挙(地方議会選挙に相当)の開票作業が13日行われ、地元紙オカーズによると、今回の選挙で初めて参加が認められた女性候補のうち、少なくとも20人が当選を果たした。
東部カティーフの評議会選で女性で唯一当選を果たしたハドラ・ムバラクさんは本紙の取材に対し、「当選は私だけのものではない。サウジアラビアの女性すべての勝利だ」と語り、「期待を裏切らないように一生懸命がんばりたい。まずは地域の生活環境を改善していきたい」と抱負を語った。
12日に行われた選挙では、全国に284ある評議会の約3000議席のうち任命枠を除く約2000議席が争われた。2005年から男性のみによる選挙が開始され、今回から女性に選挙権と被選挙権が与えられた。