中国経済の綻びが止まりません。シャドーバンキング問題、PM2.5、共産党幹部の汚職、賃金インフレ、反日騒動、外資系銀行資本撤退上げたらキリがありません。しかし共産党一党支配なので下記コピーのようにハードランディングは避けられるかもしれませんが、自滅は避けられません。中国経済は今、国内資金も中国に見切りを付け巧妙に海外に逃げたしているのです。その主な手口は2通りあり次のとおりです。①「内保外資」中国国内企業が中国国内に支店を持つ外資系銀行に担保を積み、その企業の国外支店が担保を入れた銀行の海外支店から国外で借り入れを起こす仕組みです。これは中国国内で担保を提供して国外で借り入れる(融資を受ける)実質的に担保を国外に移したのと同じです。②「内存外資」中国国内の企業が外資系銀行に預金し、その銀行の国外支店から国外で無担保で融資を受ける。中国国内の預金が実質的に海外に移転します。このような2つの操作を繰り返しているため現在、中国国内の資金量が急速に減少してシャドーバンキングに回るお金が急速に細ってきているのです。いつ資金ショートを起こしてもおかしくありません。このような事態になれば中国に進出している愚鈍な日本の製造業経営者も目覚めることになります。
以下武者陵司氏コピー <ハードランディングは杞憂>
結論から言えば、筆者は、中国経済がハードランディングするとは見ていない。とはいえ、現在の7%台、あるいは6%台や5%台という高度成長を中期的に持続できるとも考えていない。5年も経ずに、それ以下の水準に落ち込む可能性は十分にある。
どこからがハードランディングかという定義にもよるが、中国経済は「長期衰退」というソフトランディングの道を進むと考えている。要するに、思うように改革が進まないまま、経済体質をどんどん弱体化させ、それにつれて人民元も弱くなり、高インフレ体質と財政赤字の増加が定着していくシナリオである
いまさら言うまでもなく、中国の経済成長はとてつもない過剰投資の積み重ねによって実現されてきた。その結果、膨らみ続けているのが不良債権である。この問題については、政府が買い取り、市場が動揺した際には中銀がマネー供給で対応すれば、恐らく当分は深刻な形で顕在化しないように操作することは可能だ。
このところの理財商品の焦げ付き騒動(正体不明の問題債権買い手の登場は明らかに当局が救済に動いていることを示唆する)を見ていると、もうそういう方向に向かっているように思われる。また、人民元安誘導による流動性供給と金利の引き下げは、問題債権の保有コストを大きく引き下げ、不良債権の顕在化を遅らせるのに効果がある。中身が腐っていると皆知っていても、ここまで膨れ上がると、臭いものには蓋(ふた)をするしかないということなのだろう。善し悪しは別として、それが中国経済のセーフティーネットであり、ハードランディングにはならないと先述した理由である。