絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

スクールサポーター制度の着地点

2006年05月11日 08時54分23秒 | ボランティア
今年も、小学校のスクールサポーターに登録しました。
前にもこの制度のことを書きましたが、わたしの場合は
図書関連(整理や修理、読み聞かせ)のサポートです。
今年度は、読み聞かせは15名、本整理は10名の申し出があり
ほっとしています。
(別にわたしが心配することではないのですが)

昨日、新しい校長先生と、他のサポーターの人2人とで
今年の活動の確認をしました。
うちの学校は前にも書きましたが、教室を抜け出ていったり
暴れたり、外へ出て行ってしまう子どもさんが複数いるので
その対応やら、また、担任を持つ教員の大半が
転任してきた方なので、「よくするために何をするか」より
「現状をどう解決するのか」に手一杯な感じもしなくはありません。

でも、そんなことばかりいっていられないので、
今年度の確認を短い時間ではありますがしたわけです。
この制度は、いろいろと名称を変えて
各自治体で行われていることでしょう。
目的は基本的には子どもの学校環境をよくするために手伝うという
ようなことでしょうが、その効果はさまざまあると思います。

走り出したこの活動が最終的にはどういうものを目指すのか
市の教育委員会はイメージして、導入したのでしょうか?
あるいは「それぞれの学校の判断で内容を決めていけばよい」
と考え、始まったのでしょうか。
そのへんのところ、校長先生に聞いてみたのですが
とりあえずは続けていくだろうということくらいしか
先生にもわからないようでした。

隣の市は、読書指導というのが猛烈に推進されており、
全小学校の図書室は電算化されていますが
うちの市は、いまだ手書きで図書の貸し出しをしています。
予算がないので致命的だと校長先生はおっしゃっていましたが
それを言っているうちは良くならないでしょう。
いまの状況下で何ができるのか、知恵を絞っていくことが
むしろ大切なのですから(そんなこと先生には言えませんが)

スクールサポーターは、この予算のないところを補うために
使われている、ということも出来ますが、
では子どもたちの状況をこのまま放って置いていいのか?
といえばそんなわけはなく、
少しでも良くなるよう微力をかき集めて
何とかしようとお母さんたちは学校に出向いてくれるのです。

自分としては、「地域」という共同体を改めて作り出していく
軸になるのは『小学校』ではないかと思っています。
子どもの親として小学校に関わった人々が、
自分の子どもが卒業しても、引き続きこの学校に
関わっていく、それはそのままこの地域に関わることになり
人と人の繋がりを作っていく地盤になるのではないかと
思ったりします。