深堀大三郎の生涯マナビスト

自然や街を歩いて観察するのが大好き、歩いて歩いて楽しみたい。
また、お城の石垣を眺めると力が湧いてくる。

「ここも軍艦島だ・・・」

2009-05-01 06:45:08 | Weblog
長崎半島の沖合いに軍艦島がある。
世界遺産を目指しているらしい。
野母崎町あたりまでの営業中に、眺めることが出来た。
自分の田舎の西彼杵半島大瀬戸町(現在西海市)沖合いにも「池島」と言うところがある。今は長崎市に併合されているかもしれない。
新聞夕刊に、唐十郎の唐組「黒手帳に頬紅を」が紹介されていた。
その舞台が、かって栄えた炭鉱の島、「池島」だとか。
その島は、半島と五島列島の間で荒海にさらされる周囲1キロぐらいの小さな島であったと思う。
よく漁にいっていたので知っている。
そこには、荒海との間に出来た石ころばかりの自然の堤防があり、その内側には不思議な真水の池があった。
そこで餌にする小さな「えび」を買い、荒波で自然に出来た頭大の丸い石を取って漁をしたものだ。
石は急激な流れを和らげるために舟の「おもし」として利用した。
漁が終わると必ずその島へ戻して帰った。
そうしなければいけないという言い伝えがあったからだ。
いち時は高層建築のビルが建ち、島全体から緑もなくなり、夜間はまさに、軍艦だった。
今では、炭鉱も廃業され、明かりもチラホラらしい。
演劇のことは分らないが、しばし、炭鉱の島以前のことが思い出され、涙した。

写真は池島には関係ないが、近所の正俊寺十三重石塔である。