久々に、大き目プロジェクトです☆
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9月のことでしたか、ガスオーブンがいよいよ壊れたので、ガスコンロもろとも外し、新しいコンロをつけてもらいました。
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取り外すと下はコンクリ。
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新しいコンロは、グリルなしタイプ。 とにかく薄いのを選びました。 薄くしたのは、この下に入れたいものがあったため。
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入れたいのはこのヒト。 電気のビルトインオーブンなのです。
数年前、ガスオーブンの調子が怪しくなったとき、ガスのフリースタンディングレンジ(コンロとオーブン一体型)とかいいよなあ、とアメリカのアマゾンを見たり、機種比較の英語の記事などいくつも熟読してはうっとりしていました。 で、はたと我に返って現実的な(日本の)商品をみたところ、日本のガスオーブンの品ぞろえの悪さに憤慨。 だって、ガス器具2メーカー(ノーリツとリンナイ)それぞれ大小、計4タイプ。つまり私が買いたい大サイズだと日本の全市場に対して2タイプ。 日本の世帯数に比べて少なすぎじゃないかしら?? もっと選ばせてよ~。
あちこち検索しては悶々としていたとき、たまたまメルカリで、オーストラリアからの輸入電気オーブンを発見。 オーストラリア人のご主人がいる家庭で、自分で使うために個人輸入したのだそうですが、発送単位が1個ではなくて複数だったため、使わない分を放出して販売している、というものです。 販売ページには、ル・クルーゼでこんがり焼いたパンの写真も。
電気でもいいなあ☆ ジェイミー・オリバーのオーブンは確か電気だよなー。 ガスオーブンの定価よりはちょっと安いし☆ 幅と高さは、現状ガスオーブンとほぼ同じで、いまの場所に入りそう。
ということで、ついポチってしまったのでした。 その後、壊れるかと思ったガスオーブンが予想以上に延命してくれて、家の片隅で、洗濯機の半分の背丈くらいの巨大な家電がじっと出番を待っていたのでした。
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雑誌で仮の高さにしてみて、余り板を置いて、仮設置。 うむ。置く場所を低くすれば、入ることは入る。 でも。
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でもこのにょっきり突き出た金具が、かなり邪魔。 (このガスコンロを選ぶときに図面は見たつもりでしたが、この辺りは不勉強でした) オーブンを極限まで低くしたとしても、熱くなるかもしれないオーブンとガス管が近いのはなんかちょっとよろしくないような。。。
この空洞を前にして30分くらい長考。
・・・・ガス器具屋さんで「ガスコンロの下に電気オーブンを置きたいんですよね」と聞いたら 「無理です」と即答されて、「そんなはずはない、大きなキャビネットスペースがあればいいだけだから」、と無理に工事してもらったけど、やっぱ厳しいってこと? ガス工事費4万円+ガスオーブン(10万くらい?)+ガスオーブン接続可のガスコンロ(10万くらい?)をまた買って、電気オーブンと薄型コンロはメルカリに・・・・てかさ、オーブンとかコンロを買ったり、お金で解決できるんだったら払うのはヤブさかではないけどさ、ガス工事をまた頼みにいくのはクツジョクじゃ・・・。 折角電気工事屋さんに下見してもらって、ブレーカー的には大丈夫、だったけど、設置ができないことにはなぁ・・・・・・
いろいろなことが頭をよぎりましたが、解決策がひらめきました。
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この右側の物入れ。 もとは調味料入れの引き出しレールだったものを、大型食洗器導入のタイミングで、扉に変更してありました(DIY)。中はオーブン用天板や網など。 この部分とオーブンスペースを入れ替えて、オーブンを壁際に、この扉をその右側におけば、ガスコンロのでっぱりを物入れ内に入れられて、オーブンスペースはゆったり!
よし、壊そう!
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しきり板をソニックツールで切断。
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下側も切断。 あと、底の板も外して、代わりに手持ちであった、大きな白い化粧合板を底面全体に敷きました。 右側は既存の蹴込み部分を支えにし、左側には別の支えを追加。(丁度いい高さの桐箱と、あとプラ束(つか)を1個を買ってきた。今回の工事で買ったモノはこれ700円のみ。)
・底板をつけた後は、切り取った板を利用して、それを左側に固定して物入れとのしきり板に。 ・そして扉のとりつけ。 ・ガスコンロとオーブンの間の隙間は、以前切ったキッチンの扉材でフィラーをつくって固定。
工程は少な目なのですが、全てについて微妙なサイズ調整があって、めちゃくちゃ大変でした。 中断した状態だと、オーブンが台所を占拠して狭いし・・・・。 パーツのサイズ確認と調整のため、重たいオーブンを、二人で何十回も出し入れしました。
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キッチン天板は、度重なるキャビネット構造の変更のせいか垂れさがりがあって、kこのフィラーは、実は長方形ではなくて台形でした。 四辺の長さを計ってから切り始めてほんとうによかった。
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物入れは無事左側に来て、ガス管のにょっきりとガスコンロ用電池ボックスはここにおさまりました。 (オーブンの手前に物入れですが、特に不便はないです(むしろ便利))
この物入の左側の板は、ガスコンロと食洗器の間に、コンロからの汁ハネ防止のため、仮に差し込んでおいたMDF合板でした(実際汁が飛び散っています・・・)。 この合板は水に濡れるとブワブワになってしまうものなので、ホントに仮のつもりでした。 が、キッチンカウンターが少し垂れさがっているせいか、今回抜こうとしても抜けず。どうやら構造の一環を担ってしまっている模様。まあいいか・・。
下側の白い板とこの合板の間に隙間がありますが、合板を差し込むとき適当だったため、垂直になっていなかったと思われます。 白い板は長方形にカットしたのですが、合板が斜めなので隙間ができました。 (段ボールでも敷こうかな?)
一番奥に、固定用金折れも見えて、手作り感満載ですが、物を入れれば全く見えないのでいいかなと・・・。
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蹴込み板は、また別の薄汚れた化粧合板を丁度いいサイズに切って、黒く塗装。
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大工仕事が終わったタイミングで、電気工事屋さんに来てもらいました。 (今回えらく連絡がチグハグでした。 向こうのパソコンが壊れてうちの電話番号が分からなくなったり、我々がでかけてしまってせっかく頂いた電話をうけられなかったり。でもとてもいい方で、食洗器のときに続いてお願いしたのでした)
・もともとついていたコンセントをちょん切って、別の形状につけなおし ・壁のコンセントも交換 ・ブレーカー(オーブン専用ブレーカーがあった)を、200V に変更
という工事をして頂いて、ようやく! 使えるようになりました。 (工事費1万3千円くらい)
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うー、でけた~。 (何度も出し入れしたせいで手あかが・・・ピカピカにしてから写真撮りなおそうかな・・・) ガスコンロがステンレス調で、電気オーブンもステンレス調、偶然ですが、結果的に見た目はまあまあいいのでは☆
食洗器の設置後のキャビネット調整は、ものすごく集中して1日半くらいで終わりましたが、今回は、もっと単純だったはずなのに、長かった・・・。 (途中で、終わりそうで終わらない状態になんか飽きちゃって、これらに似合うステンレス調レンジフードが欲しいかも☆と物色しはじめちゃったり・・・) 3か月くらいモタモタやっていました。
オーブンがキッチンの一番奥に来たわけですが、もともと横方向から出し入れしていたので、特に違和感や不便はないです。
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新しく追加した蹴込板は、この範囲(モノがおいてある間)。 一応ツマミなどつけてあって、マグネットで固定されていて、取ろうと思えばとれる構造になっています。(中にはガスの元栓) 前のガスオーブンの時代、約20年間一度も元栓をいじらなかったので、この先もいじることはないとは思いますが・・・。
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新しい電気オーブンは、いまのところ快調。
(買ったあと長期間放置していたから、使えないことも少し覚悟していました。コンセント形状が特殊なので通電テストも出来ないままだったし・・・・)
220Vのところ、200Vで使っているので、実際の温度が設定ダイヤルと違うかもしれません。
まだテケトーでいいものしか焼いていませんが(おかき、グラタン)、細かな温度調整は、これから試行錯誤中していきます(オーブン温度計を買おうかしら)。
これまでは加熱モードは考えるまでもなくひとつでしたが、この機械はいろいろあって選べます。
英語のマニュアルを読んでいるときは、めんどくさくなって「うー、あたらしい機械なんて買うべきじゃなかったか」と思ったりもしましたが(老化ですね)、使ってみると楽しいです。
一番感じたのは、たとえファンモードにしても、ガスオーブンより音が静か。
今度の週末は、久々にダッチベイビーでも焼こうかな☆
ところで、自作の場合、排熱・輻射熱に注意してください。下から吸気して上や横に高熱が長時間出ますので、耐熱版などで可燃性のある部分を保護し、空気の道を確保しましょう。(やっているとは思いますがね)何ともないように見えても、長期間使用するとステンレスの裏側でも周りの木部が炭化して火災の危険性がありますよ。
国内メーカーのガスオーブン、なんか怠惰?ですよね・・・。
で、ふたマニアさんのおうちのガスオーブン、なんと改造!?そんなことができるのですね!?すごすぎる・・・。どうされたのかお伺いしたいです・・。
周囲にかなり空間はあるのですが、廃熱・輻射熱、気をつけます。何しろ最終段階でようやく通電テストができたので、どのくらい熱くなるかも調べられなかったのです。
昔の製鉄遺構として韮山や薩摩に反射炉というのがあります。これと同じ原理です。ピザの入る部分の容量を小さくして、そこに周りの放射熱や輻射熱がすべて集中するように、熱反射板を設置するのです。オーブン内の小部屋で高温環境を創り出します。ある程度試行錯誤で反射板の形状や位置を変化させて高温の測定できる放射温度計で測定しながら作りました。高熱で反射用の薄い鉄板が真っ赤になって曲がってしまいますが、厚い蓄熱・放射熱用のステンレス板はさすがWMFの鍋の底を利用したので頑丈です。(切り出すのに疲れたけど)危険なのでおすすめできませんね。防火対策はバッチリなんですが、念のため、ピザを焼くときには消火器を用意して、オーブンをにらむキンチョーキッチンですよ。
(大丈夫です、真似しません。ていうかできません)
低温側の話題ですが、アメリカのバーベキューで、煙を導入して熱は間接的にかけるというものがありますよね。あれで大きい肉(豚のバラ部分片側全部とか)を加熱したら美味しいらしいですね・・・。