採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

スカルパート社パネトーネ

2021-01-18 | +パネットーネ・コロンバ

さてさて、この冬のパネトーネ爆買い記録、続きます。

シチリアのお店(Forno Impero)をぽちってしまった後に探したのは、日本のショップ。
イタリアのいいものって、きっと日本に入ってきているはずよね?

で、主に楽天市場とアマゾン、あと、ざっくりグーグル検索もやってみました。
(コメント欄で教えて頂いた「イータリー」、そういえば東京駅内のお店に立ち寄ったことがありました。
お店の名前は知らない訳ではなかったのに、検索してみることを思いつかず、無念!)


狙っていたのは、ほどほどのお値段で、1キロサイズ(パネットーネは大きい方が美味しいと思うので)、フレーバーは、クラシコタイプ(チョコのはもうコストコので食べたし)、もしくはほかのフレーバーにしてもクリーム注入のないもの、でした。
しかし、まず、1キロというサイズのものが少ないです。
イタリアの、とくにいいものは、かなり輸入されているはず、と信じていたのですが、値段が高くなりすぎるし、大きいものは好まれないのか・・。(探してるサイトも不十分だったかもだけど)

これはいいかなーと目に留まったのはLoison(ロイソン)。
以前ウィーンで買ったコロンバと同じメーカーです。
が、お目当てのサイズのものは売り切れ。
12月初旬でも手配が遅かったのかしら!?

買おうと思っていたものが売り切れ、となると、アタマぷっつんしがちですよね(え、違う?)
両目の中が炎マークになってる感じで、ガンガン検索。

ようやく見つけたのが、トスカニーという楽天のワインショップ。
スカルパートというメーカーのパネットーネクラシコ、袋入り、です。
ヴェネツィアのあるヴェネト州の、老舗お菓子メーカー(中規模くらい?)だそうです。
税込み3800円くらい。
注文受付後にまとめて輸入手続きをし、その後宅配してくれるようで、注文後、しばらく待つスタイルです。

イタリアのスーパーマーケットだと、大手メーカー製のかなり美味しいパネットーネが5ユーロ未満から買えるそうです。
(値段と味は必ずしも比例してなくて、10ユーロのものより5ユーロの方が美味しかったりするのだとか)
これがイタリアでいくらなのかはわかりませんが、1000円くらいかしらん。
(日本に運ばれてくると3倍くらいになると聞いたことが。)
ま、値段のことはいいのさ。年に一回のお祭りだ☆


12月9日に注文、18日に届きました。
不覚にも外観の写真を撮り忘れ、サイトからお借りしました。

スカルパート社パネトーネ

こんな感じで、透明な袋に入っていました。
ただ、形状はこれとはちょっと違って・・・。

スカルパート社パネトーネ

紙ケースより上の部分が、ほぼぺっしゃんこ。
やっぱなー。
袋入りだとこうなるよなー。
どうせイタリアからの送られてくる時点で、大箱にどさどさ詰めるだけで丁寧な梱包はされていないだろうし・・・。
まあでも想定内です。こんなにぺしゃんこでも、さすが1キロ、かなりの高さがあります。

でも、濃い黄色の色合いがめでたいですよね☆
(コストコのはだいぶ白っぽかった印象)
切るだけでわくわくします。

スカルパート社パネトーネ

くっついていた栞。

スカルパート社パネトーネ

原材料
小麦粉、卵、レーズン、バター、天然小麦酵母、柑橘ピール(シチリアオレンジ、”diamante”シトロン、果糖ブドウ糖液糖、砂糖、濃縮レモン果汁)、砂糖、柑橘ペースト(オレンジ、シトロン、レモン、Mandarino tardivo di Ciaculli、果糖ブドウ糖液糖、砂糖、レモン果汁、酸味料)、乳化剤、卵黄、全乳、グルコースシロップ、天然香料、塩、脱脂粉乳。

ディアマンテシトロンというのは、主にカラブリア名産の表面がすべっとしたシトロンのようです。
シトロンというのはイタリアではかなり一般的のようで、柑橘ピールの材料としてよく出てきます。
(日本にあるビッグレモン(ポンデローサレモン)や、獅子柚子もシトロンの仲間みたいです。)

Mandarino tardivo di Ciaculliというのは初耳でした。
シチリアのパレルモ郊外チャクッリ地域の特産の晩生みかんのようです。
スローフードのひとつでもある伝統的な品種で、香りが強く、糖度が高く、皮が薄いのだそう。
ごく小規模にしか生産されていないもののようです。

(シチリア産パネトーネのオレンジピールはフランス産で、こっちはシチリア産だわね)

さて、お味ですが、これが、とっても美味。
(経験浅くて説得力ありませんが)パネトーネってこういう味、という味です。
生地は(電子レンジで復活させて)とってもしっとり、山形食パンのような縦に伸びる組織の感じがあります。
食べてみると生地全体から柑橘系のいい香り。
何種類か食べて気づいたのですが、パネトーネの香りに影響するのは柑橘ペースト・バニラ・蜂蜜(あとバターや発酵の香り)で、メーカーによりそれぞれの有無・強さが違って個性が出てきます。
これは、さわやかな柑橘(オレンジ系。例のシチリアみかんかしら)の香りが印象的。

全体的な甘さもちょうどいいです。
コストコのは、鋭い甘さが後に残る印象でしたが(ピールの原材料中の転化糖かと)これはそういうこともなく、大きなひときれを、簡単にぺろっと食べてしまえました。
レーズンやオレンジピールの分散もほどよい感じ。
(おいしくてついぱくぱく食べてしまったので、これがシトロン、というかけらには気づきませんでした・・)

味としては、パネトーネ・クラシコが食べたい人には「おいしかったよ☆」とおすすめ出来ると思いましたが、ぺしゃんこがちょっと残念だったかなー。
せっかくメーカーがぷっくりふくらんだめでたいものを作っているのに、それがお客さんのもとに届かないなんて勿体ない。
3,000円台におさまる感じで、箱入りだともっといいかなーと思いました。
(原価も送料も高くついて、多分おさまらないからこの形態になったのでしょうが)


■参考情報
スカルパート社2020クリスマス菓子カタログ (イタリア語サイト)
クリーム入りパネットーネが多くてびっくりです。最近の流行りなんでしょうか。

■イタリア産パネットーネがネットで買える日本のショップ(アマゾンは探しやすいので除く)
トスカニー(楽天市場)

イータリー
(コメント欄にて教えて頂きました。KAさんありがとうございます)
2020年の案内によると、予約期間は10/16-11/1。
取り扱いメーカーはボニファンティ社Bonifantiが定番で、2020年はそれに加え、イタリアで創業から200年以上の歴史を誇る老舗、アンティカ・パスティチェリア・ムッツィ社の「ムッツィ・トンマーゾ」があったそうです。
それぞれ、いくつかのフレーバー。クラシコのほかアマレナやオレンジ+チョコ、洋梨+チョコ、マロングラッセなど。

アルモニア
イタリアのマウロ・モランディンのパネットーネを取り扱い。
(後述のマンダリン東京オリエンタルのベーカリーシェフが参考にしたパネットーネのひとつ)
サイズは各種で、Lサイズはおそらく1キロで、約1万円。

ピアッティ
イタリア食材のネットショップ。
エミリア・ロマーニャ州のバルサミコ酢で有名なModena:
モデナのさらに山奥、Pavullo nel frignano:パヴッロ・ネル・フリニャーノ という村にある小さなお菓子屋ジャンベルラーノGiamberlanoのもの。
9月頃から予約して、12月の発送。
予約外でもいくつか販売しているようですが、あっというまに売り切れるようです。
コロンバの時期に検索してたまたまみつけ、どうしようか悩んでいる2,3日で売り切れてしまいました。

三越伊勢丹
(フード>パン>その他パンカテゴリ)
フラッカーロ・スプマドーロ社(Pasticceria Fraccaro)のクラシコ500gのもの。
この会社もヴェネト州の企業のようです。
同じメーカーのものがアマゾンにもあるみたいです。

日本で手に入るパネットーネのテイスティングレポート
ムッツイ・トンマーゾ、ボニファンティのイータリー取扱品のほか、イタリアのカンテリーノ、そしてシニフィアンシニフィエ、ラ・フィオッキなど日本メーカーのもの。アルコールとのペアリングも検討。

マンダリンオリエンタル東京のパネットーネ
パン部門シェフが研究してパネットーネを作っているようです。(最大600g)
ネット販売はなく、ホテル併設のショップでのみ販売。カフェでも提供。
(東京駅と神田駅の間くらいの場所)

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