年末実家に行った折、残り半分の壁の塗装をしてしまうことにしました。
28日に実家に移動し、29日に作業というスケジュール。
以前(同じ2020年の3月下旬頃)、リビングダイニングのうち、ダイニングの方の半分だけ塗りました。
そのときは、母の様子的には、残り半分はまあいいかな、みたいな雰囲気だったので、やらないつもりなのかなーと思ってペンキなども引き揚げてきたのですが、どうやら、天井を見上げるたび、「黄ばんでるなー」と思っていたのだそう。
オーナーがやる気なら、塗装職人(私)はがんばっちゃいますよ。
塗装で一番大変なのは、家具をどうにかすることなので、そのあたり、オーナーがのり気にならないと、なかなかです。
ペンキも追加で買って、実家に届くようにしておきました。
実家に行ってみると、壁にかけてあった額はすべて絵とりはらってありました。
あとは家具。
前日の話し合いのときには、「半分ずつやるか?」という意見も出ましたが、リビングが使えない状態がまる二日、というのもかなり不便です。
結局、小さなものは運び出し、大きなものは、部屋の中央にまとめて積み上げ、ブルーシートをかけて保護することにしました。
ブルーシートは、私が那須から持ってきてありました(←グッジョブ、私!)
翌朝は、まず家具を動かして、作業出来るスペースをつくり、そのあと養生、そして塗装、という手順です。
作業にいそしんでて、あと母が「あんまり撮らないで~」と言ってたので写真は少な目、アングルもいまいちなのですが、いくつかご紹介します。
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こちら、塗装前。 天井は、この家が新築だったとき(三十数年前)以来の、布壁紙。 黄色いですね・・。 天井の素材は、前回ダイニング塗装時にネジを刺しなおしたときに分かったのですがベニヤ板。そのヤニが染みているのかもしれません。 壁については、最初は天井同様布壁紙だったのですが、これまで2回張り替えたそうです(そのうち2回目は、父と母二人でDIYでやったそう)。 (私は少なくとも1回目の貼り換えのときは家にいたはずですが、記憶になし・・・。子供だったからかなー。ほほほ) そんなに古くないので結構白いですが、よく見ると、不均一な色合い。
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養生で結構大変だったのが、照明器具。 壁付けの照明と天井照明がひとつずつついているのですが、どちらも取り外せないタイプ。 壁付けの方はこんな風に、なるべく土台だけでも外すようにしてみました。
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天井照明は、とれるものなのか動かしてみたときがハラハラでした。 なまじ外れてしまうと、この重たい照明が落ちてしまうかも!? (ちょっとつついてみただけで分かったのですが、すんごく重いのです)
幸か不幸か簡単にとれるようなものではなく、このままにしておかないといけないことが分かりました。 (結果的に、暗くなるまで時間がかかったので、天井照明がないままだと困ったことになったから、ついたままでよかった)
かなり天井にくっつき気味なのが、養生するにも、この先塗装するにも厄介です。 養生用マスカーと、持ってきたビニールごみ袋などを駆使してなんとかくるみました。
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養生でもうひとつ面倒だったのはこのケーブル。 ドコモの契約でTVがどーとか、で、電話線のあたりから、巾木を伝ってリビングドアの周りを伝ってTVまでずーっと伸びています。 工事の人が丁寧にねじ止めしているのを外していきました。 ケーブル、固定具、ネジまとめてマスキングテープで巾木にとめつけたのですが、ネジは別途貼っておいた方がいいです。 (2か所ほど、マスキングテープを外すとき、ネジがひっついてどこかに行ってしまいました・・・。)
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中央付近に家具のかたまりが2か所。 床には余ったブルーシートと、あと段ボールを開いて隙間をガムテでふさいで並べてあります。
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これもこのシート、なんだか素敵な模様・・・。 大胆な花柄が北欧デザイン(イケア)ぽいような。 母によると、42年ほど前に外地から日本(この家の前の家。集合住宅)に引っ越してきたのですが、外地の方の家についていたシャワーカーテンなのだそうです。 新品で買ったものではなくすでにある程度使っていた品物だということは、45年モノくらい? シャワーカーテンのようなビニール素材が、そんなにもつものなのでしょうか?? (でもデザイン的にはそのくらいの時代の雰囲気かも・・・?) (私的には)記憶の彼方のあそこから、二度の引っ越しを乗り越えてこんなものがよく生き延びて・・・と、母の梱包技術と物持ちの良さを尊敬してしまいました。 (そういえば、私のおもちゃとか絵日記もとっておいてくれています)
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さて、養生がひとまず終わり、ようやく塗装が始められる状態です。 この時点で11時50分。 昼食を食べてから塗り始めることにしました。 昼食は、母が準備してくれた雑炊(だったかな)。 ごはんの支度や片づけをせず、DIY作業だけしてていいなんて、ラクチン!
■塗装後
近いアングルで、一回塗り後、二回塗り後の写真を並べます。
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一回塗りだとかなりムラがありますが、2回塗るとほぼ気にならなくなっています。 多少テカリ具合が違うのですが、よく乾くとテカリはなくなって、均質な質感になります。
ペンキは、いつものベンジャミンムーアのナチュラという水性ペンキ。色はSeaShell、少し黄色みがかった白で、ツヤは半ツヤ(egg shell)です。 ベンジャミンムーアは、以前、半日塗装教室でお世話になって、素人でもきれいに塗れる、という謳い文句を信じてずっとお世話になっています。 通常シリーズでも匂いはないですが、このナチュラはさらにエコ系?だそうで、部屋中塗りまくっても、全く匂いがないです。 (なぜナチュラかというと、特にエコにこだわった訳ではなく、一番最初に買ったとき(鳥取)、注文したら通常シリーズが品切れでこのシリーズしかなかったため。その後買い足す際、やはり同じものがいいかなーとずっとこれになってしまいました。値段もほぼ同じなので。)
塗装は、壁の上部が私、下部が父と母、天井はダンナサマ、という分業体制。 じつは長柄ローラーが一つしかなく、脚立もひとつ。 そして脚立に上がれる人も、私だけ。 という理由でこの分担です。
鳥取といい、前回の実家洗面所やリビングといい、基本的に一人で作業する心づもりだったので、こんなに作業人員がいることに慣れていませんでした。(今回は父の参加が想定外。リビングのときなぜか参加してなかったので、今回もそうかなーと思い込んでた) なので道具が不足! ローラーは二人分、柄の長いものと短いものを用意してあったのですが、三人目の作業員(私)は幅の狭いローラーしかありません。 3人体制の塗り作業ならば、長柄つきのちゃんとしたローラーがあとひとつと、ペンキ入れ容器がもうひとつあるとスピードアップだったかなー。(天井:長柄 壁:長柄ひとり、短い柄ひとり) 壁の上部は、長柄ローラーさえあれば脚立の昇降なしで塗れたので、疲労感とスピードが全然違います・・・。
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天井の、1回塗り後と3回塗り後。 天井は、とても黄ばんでいるのと、あと布壁紙ということもあり3回塗りが必要でした。 ほぼ全部、ダンナサマが長柄ローラーでやってくれました。(ところにより、父も参加。) 壁のきわ部分と照明のそばは、ローラーが入らないので、脚立に乗った私が。 天井塗装って、ずーっと上を向いて腕を上げての作業で結構つらいものがあるのですが、弱音もはかずにえらいです。
ダンナサマの作業は、那須の外壁塗装を見ていても思いましたが、ゆっくり目ではありますが、着実・丁寧。 セカセカしていないので、結果的にアラがでなくて、いい感じに仕上がります。
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これは何かというと、床の養生の上に垂れたペンキ。 このあたりは壁の形状もシンプルで塗りやすい場所なのですが、それでもこんなにぽたぽた落ちます。 やはり事前のちゃんとした養生は重要です。 万一養生のないところにしずくが垂れた場合は、すぐに濡れ雑巾で拭けばOK。しずくが乾いていた場合、スクレイパー的なものでこすれば結構落ちます。
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■塗装メモ
養生
・床養生用に空き段ボールが多めにあるとよい。どうせ車で行くので、うちから持っていくといいかな。
・絶対に座って休憩する必要があるので、座る椅子も何かをかぶせて養生しておく(今回はこれを忘れて椅子の座布団に少し被害あり)
道具類
・人数分ローラーを用意する。
・バケツと長い柄も出来れば人数分
塗り
・部屋の入隅などこまかいところは、刷毛で塗る必要があるが、ついつい刷毛にたっぷり含ませてどぼっと塗ってしまいがち(私の場合)。
たっぷり塗るとなかなか乾かなかったり、垂れてきたり、二回目塗りの際にヨレたりするので、刷毛に含ませるのは控えめに・・。
塗り終わったら
・半乾きのうちにマスキングテープなどを外す。
今回は、疲れて、夕食後だいぶたって、乾き気味のときに剥がしたら、少し割れてはがれた場所があった。
・養生を剥がすときも、塗装ウェアを着ておいたほうがいい。
ところにより乾いてないところや、しずくなどが垂れる(今回いくつかの服に被害あり)
私の場合壁紙張り替えちゃいます~・・・!
ごく小さな面積を貼ったことがありますが、部屋全部は、なんか、出来る気がしない・・・。
(両親はやったことあるのですが)
壁紙は剥がしたときに不均一に剥がれた場合どうしたらいいのかがわからず苦手感があります。
スクレーパーでこそげるのかな、やっぱり・・・。
半日塗装教室で素人向きのローラーを習って以来、ローラー一辺倒でした。
そういえば、アンティーク的価値のあるフローリングを(ウレタン)塗装する場合、ハンドラビングといって刷毛目のある手塗りの方が数段格上と聞いたことがあります。
表面に艶と輝き、とのことですが、ペンキ自体があまりツヤがでないタイプでもやはりつやがあるものでしょうか・・。
刷毛目が残る場合、刷毛使いのワザも必要になって、難度アップですよね。一部屋塗り終えたなんてすばらしい!!