ニンニクの作業は終わり、ジャガイモの収穫に入っていますが、写真があるのでまたニンニク記事です。
=====
一番多く育てているのは、以前長野県で種ニンニクを買った品種です。
おそらく福地六片。
青森のものと近い品種ではないかと思います。
これは、固い花茎が出来るのですが、これはさきっぽから伸びては来ず、茎の中程くらいで止まったり、ぐねぐねと折れ曲がったりします。
そして大きめの珠芽がつきます。
(なので珠芽は茎を突き破るようにできる)
この珠芽は、播くと割とちゃんとしたニンニクができるので、播いてみる価値大です。
昨秋は鱗片、珠芽、それぞれ大小いろいろと植え付けてみました。
(1)超大粒鱗片 ・・・・やっぱ狙いは大玉!大粒を播いたら、大玉になるよね☆
(2)中粒鱗片 ・・・・ 超大粒よりは小さい玉になるかも。
(3)大玉の小粒(下図参照) ・・・ 特大玉をほぐして大粒鱗片を取り出していると、中に小さな鱗片が混ざっています。
これを植えたら、ちゃんと六片のニンニクが出来るのかしら?それとも、分球しやすくてもっと細かく分かれてしまうのかしら?
(4)特大珠芽 ・・ 大きめ珠芽ばかり植えたいところですが、そういうのはそうそうたくさんはありません。
(5)普通サイズ珠芽 で、小さめ珠芽も勿体ないので植えました。大きい方が大玉になるはずだけど・・。
大玉狙いで超大粒鱗片を植えましたが、結果的に今年は失敗でした。
春先の多雨で、腐ってしまう株が多数。
伝染するかもしれないし、見ていてみじめなので、ぽんぽん抜き捨てました。
その後のさび病 にも苦戦。
植えた数よりだいぶ目減りし、また玉の太り方もいまひとつでした。
ただ、昨年は病気多発ということはなく、普通に収穫出来たので、今年は特に運が悪かったのかもしれません。
超大粒鱗片からとれたニンニクについて気づいたことが。
■福地六片の植え付け実験
植えたもの | 結果 | |
鱗片 | 超大粒 | 春、病気で腐るもの多数。 葉の数は多いが、背が低い。 大玉がちらほら。 抽台が低い位置で起こり(花茎があまりのびず)、二次成長もちらほらあり、最終的に茎が太い。 芽かきしたものを植えてみたが、クズにんにくにしかならなかった。 サビ病は特に多発。 |
鱗片 | 中粒 | 春、病気で腐るもの結構多数。 大玉はあまりなかった。 サビ病は特に多発。 (超大粒の一部と中粒は、 収穫時混ぜてしまったためやや観察不足) |
鱗片 | 大玉の小粒 | ちゃんと六片ニンニクになった。 超大粒よりは病気で腐るものは少ない。 サビ病は多発。 |
珠芽 | 特大珠芽 | 比較的大きめの玉がいくつかとれた。 とてもすらっと細長くなった。植えた粒が小さいので油断して、密植しすぎで徒長したか? 花茎もとても長く伸びる傾向。 腐る病気は少なめ。 比較的健康そうな感じ。 サビ病は多発。 |
珠芽 | 普通~小粒珠芽 | 玉は概して小さめ。 何故か特大玉になったものもあった。 とてもすらっと細長くなった。植えた粒が小さいので油断して、密植えしすぎで徒長したか? 花茎もとても長く伸びる傾向。 腐る病気は少なめ。比較的健康そうな感じ。 サビ病は多発。 |
■来年への課題
■元肥
石灰って全然播いたことがなかったのだけれど、特にイタリアやスペイン産ニンニクには、うちの酸性土壌の畑はつらいかも。
(スギナもさもさ)
耕すとき、石灰を播いてみようかな?
■追肥
私の持っている菜園本には、ニンニクの追肥は年内までで、あまり遅く追肥してはダメとあります。
遅い追肥は、病気のもとになるのだそうです。
でもこれは、鱗片を植えた場合。
珠芽を植えた場合は、追肥のルールも異なるのではなかろうか。
来年は、珠芽について、(1)通常通りの追肥(12月に1回) (2)追肥回数多め(12月に1回、2月下旬・3月上旬に各1回、とか) と、
追肥回数を変えて実験してみたいです。
■消毒
春になってきたら、400倍希釈の木酢液を葉に噴霧するとサビ病の予防になるらしいです。
あと、スギナの煮だし汁も散布するという方もいるようです(スギナ茶って酸性ってことかしら?)。
ミカンの皮を干して焼酎に漬け込んだものが効いたという話も。
ダメもとでやってみようかな・・。
(こういう民間療法的なものって、本当に効くのか、何故効くのか、といった研究は、本職の研究者さんはしてないのかしらん・・)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます