採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

いもの粉だんご(かんころだんご)

2018-03-14 | +お菓子(各国)

食材整理キャンペーンをこつこつ続けてきて、だいぶ冷蔵庫がすっきりしてきました。
スカスカ、という訳ではなくて、循環してるなー、という実感が出てきた感じ。
こうなってくると、あんまり動きがない(つまり在庫がなくならず買い足したりもしていない)ものが分かるようになってきます。
(昔は、「何か知らないけどいろんなものがいっぱい」という感じだった)
そういうものは、自分が使いこなすのが苦手ということ。

どうやら粉類にあまり動きがありません。
粉ものは食べるのは好きなのだけれど、作るものは結構限られています。
しょっちゅう作るのは天ぷら、お好み焼き、くらいかなあ。お菓子も時々作りますが、昔よりは頻度が減りました。(パンが作れたらいいのだけれど)
産直などで珍しい粉を見るとつい買ってしまうのですが、出番があまりない感じ。

とりあえず、在庫を使おう。
今回のターゲットはこちら、「いもの粉」。

かんころ粉だんご


かんころ粉ともいい、スライスして干した生のサツマイモを粉にしたものです。昔はどうだかわかりませんが、ものすごく細かく製粉してありました。
いもの粉の半量の小麦粉と混ぜて水で練り、茹でておだんごにします。
やっぱり冷蔵庫で眠っていたもち小麦粉の出番。

かんころ粉だんご

水を入れてよく練ると、ベージュ色の生地になります。粘りはあまりなく、比較的割れやすい状態です。
成形して茹でます。(蒸すというレシピもあるようです)

かんころ粉だんご

ゆでるとちょっと色が濃い目になります。
細長い形状のものもありますが、これは手で握った指の形そのままのもの。いもの粉だんごでは、こういう成形方法もあるようです。粘りがなくて割れやすい生地だから、この成形方法は合理的だと思いました。


サツマイモのアクが強かったらどうしよう?と思って長いこと作らず仕舞いでしたが、食べてみるとアクはなく、ほんのり甘い、素朴なおだんごです。
もち小麦粉を使ったせいか、もちもち感もあります。
黄な粉をかけたりもしてみましたが、茹でたままの方が、素材の味がよく分かっていいかも。
小豆餡を包んだり、サツマイモを包んで蒸すというごちそうレシピもあるようですが、水で練って茹でるだけというのはとっても手軽でした。
(ダンナサマはこういうものはあまり好きではないので、ダンナサマが出張でいない日の朝食にしました)


昔は当然、自宅でかんころ粉を作っていたようです。
サツマイモって、いったん収穫してしまうと長く日持ちさせるのはけっこう大変なので、かんころ(生の芋をスライスして干したもの)にしておくというのは保存の知恵ですよね。
検索したら、今でもかんころから自作する、という人もいるようでした。
むかしは唐臼など製粉の道具があったかもしれませんが、今ならばフードプロセッサーやミキサーで製粉するのだそう。ちゃんと細かくなるのかしら?
昨秋のサツマイモが何本か残っているので、ちょっとやってみたい気もします。
(でも、かんころを作るなら、晴天で乾燥している冬だったなあ)


■参考情報
農文協の電子ライブラリページだんご類
各地で作られているようで、いろいろな呼び名があります。
さつまだんご、いもだんご、さつまもち、いももち、ほしかもち、かんころだんご、いもん粉だご、からいもだご、かんくろだんご、こっぱだご

かんころだんご レシピ1 レシピ2 レシピ3

コメント (2)
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