採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

赤平という豆

2011-07-21 | +野菜

先週末の連休、長野方面にお出かけして参りました。
(わらびさん、ふみえさん、miyakoさん、またもお世話になりました~)

一服休憩するために寄ったカフェの片隅に野菜コーナーがあって、変わったお豆を発見!

とりあえず買ってみなくてはね。


2011/07/17赤平豆

こんなお豆。
「赤平」という名前がつけられていました。

金時豆に似た色ではありますが、まるでニスを塗ったかのようなツヤツヤで丈夫そうな表面です。
お店の人に聞いたら、どちらかというとウズラ豆に近いとか・・。

2011/07/18赤平豆 早速煮てみることにしました。
一晩浸水させてコトコト煮ると・・・。

こんな風に、ものにより弾けてきます。

で、内部はほくほくと柔らかいのですが、ニスびきのような丈夫そうな皮は、やはりとても固いのです。


あららー。
固そうには見えたけど、やはりそうか・・・。

更にコトコト煮てみても、なかなか柔らかくなりません。
しかも、うっかり茹でこぼしを忘れたせいで、皮のアクぽい味もちょっとあります。

圧力鍋で煮れば皮までドロドロになるだろうけれど、アクっぽい味はいまひとつだし・・・。

むむむ。

しばし悩んだ末、「さらしあん」にしてみることにしました。
小豆のあんこは断然粒あん派なので、さらしあんを作るのは生まれて初めてかも・・・。


■■赤平豆のさらしあん
■作り方
(1)豆を、内部が柔らかくなるまで煮る。この段階では皮は固い。
(2)ポテトマッシャーで煮汁ごと潰し、ザルにあけて漉す。
(3)漉し残りにはまだピュレ部分が残っているので更に水を足し、少々煮立て、再度漉す。
(4)漉し取ったドロドロの豆ピュレを、不織布製のふきんで漉してしぼる。
全部流れ出て、何も残らないかと思いきや、布巾の中には割とちゃんと、「さらしあん」が残ります。
(5)こしあん部分に再度水を足し、自然に沈殿させ、上澄みの水を捨てる。これを2回ほど。
 (煮豆の段階でちょっとアクっぽい味がしたので、少し水に晒してみました)
(6)最後によく絞り、鍋に移し、砂糖を足して加熱しながら練る。
 すっかり水分を絞られてホクホクになったように見える晒し餡でも、砂糖を足して練ると
 柔らかなピュレのようになります。
(7)乾くと固くなるので、適度な段階で火を止めて冷ます。


2011/07/19赤平豆のさらしあん 水気をしぼったさらしあん。
とても綺麗な、上品な薄紫色です。


2011/07/19赤平豆のさらしあん 綺麗な色を生かしたくて、白いお砂糖で煮てみました。
お砂糖(実は果糖)を加えてしばし煮て、冷ましたところ。

実はちょっと煮すぎて固めのあんこになりました。


 赤平豆のこしあんの味ですが、なかなか上品な味わいです。
澱粉のツブツブが小豆のこしあんよりやや大きめなのか、多少ざらっとした感じもありますが、特に気になるほどではないと思います。
うっすらした薄紫色が綺麗だわ~。

せっかくのこしあん、おはぎにしようかうぐいす餅を作ってみようか・・・。
色々考えつつ、通りすがりにあんこだけ、ぱく、と味見して、随分減ってしまいました・・・。


それにしても、赤平という豆は謎です。
「赤平 豆」「あかひら 豆」など色々検索を試したのですが、平豆(レンズ豆)はヒットするものの、このお豆は出てきません。
(読み方は あかひら でない可能性もあるな・・・)
長野のこのあたり(佐久?)独自の地方品種なのかなあ。

どうやって使うものかも謎です。
ウズラ豆は煮れば皮も柔らかくなって甘く炊いたり出来ますが、この赤平は皮が固すぎ!
重曹を使って何度か茹でこぼすのかなあ。
それとも、私が作ったように、こしあん専用かしら?


このお豆をご存知の方、是非情報をお願いします!


■参考情報
アメリカのPurcell Mountain Farmsのサイト 豆や穀物の種類が沢山です

コメント (2)
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