土用といえば、梅干しの土用干しですよね。
でも私の場合、今年やった梅仕事は梅シロップのみ。土用干しがなくて少しさみしいかも。
だからという訳ではありませんが、少し梅のメンテナンスをしました。
出来上がったシロップを細口瓶に移し、2瓶に分かれていた縮んだ梅を1瓶に。
そして梅を囓ったらまだかなり酸っぱいので、まだエキスが出るはず、と蜂蜜を注いでおきました。 とことん、絞り尽くすわよ!(悪代官のように)

2008/7/20 台湾産蜂蜜、二番絞り梅蜂蜜、梅シロップ(梅・果糖) 例年蜂蜜で作っているので知りませんでしたが、お砂糖で作る梅シロップは、ほとんど無色なのですね。
梅シロップは、水で割って飲んでもよいのですが、むしろ別の目的がメイン。
申年(って何年だっけ)に梅干しを沢山漬けました。それがまだあるのですが、塩辛いままだとどうしても減りが遅いのです。
邪道かもしれないけれど、市販の薄塩でほんのり甘い梅って食べやすいですよね。
ああいう梅にするために、ひと工夫します。
市販の安い調味梅干は、梅干しを水に漬けて塩抜きして、それを、甘味料や味の素の入った調味液に漬けるのだとか。それでは何だか梅エキスが抜けてしまいそう。
なので私は次のようなやり方で。この方法だと、梅エキスたっぷりです。
■■甘い梅干し
■材料
梅干し 塩分18%で漬けたもの
梅シロップ (梅を果糖または蜂蜜に漬けたもの)
梅酒 (我が家の梅酒は梅が多く砂糖少なめ)
赤紫蘇塩漬け
フタが腐食しない素材のガラス瓶
■作り方
(1)梅干しを消毒した瓶に軽く8分目程度入れる。
(2)好みで、赤紫蘇を塩で揉んであく抜きしたもの(または市販の塩漬け赤紫蘇)を所々に挟む。
(3)梅酒、梅シロップを適宜注ぐ。
(4)念のため冷蔵庫で保存。シロップが塩辛くなったら食べ頃。長期保存可です。

2008/7/20 梅酒、梅シロップ、梅干し、梅干しシロップ漬け
上の写真、一番右が、シロップに浸かった梅干です。今回は赤紫蘇は使いませんでした。でもあとで追加しようかしらん・・・。この前道ばたに生えているのを見付けたのです・・・。
梅干しはこのときが初挑戦で(それ以来まだトライしていません)、勝手がわからず、重石が重すぎてかなりぺったんこにつぶれてしまいました。
重石をどかしてみて、土星のような梅干しを見付けたときは、自分で自分にパンチを入れたくなりました。
こうやってシロップに漬けると、こころなしかふっくら戻るような・・・。
梅は少し薄塩で甘くなり、漬け汁は塩辛く、そしてペクチンのせいかトロンとなります。この液体は酢の物やすし酢などに使ってもとてもおいしいです。梅酒が入っているけれど、ほとんどお酒は感じないです(気になる場合はチンするといいかも)。
ふっくら戻った梅は、果肉だけこそげてペーストにしておくと、更に使いやすくなります。赤紫蘇を一緒に漬け込んだ場合は紫蘇も刻んでしまいます。