ここ数ヶ月、桑、ビワ、ヤマモモと、生ものの加工に追われてお菓子は全く作っておらず、手作りお菓子に飢えていました。
たまには市販のお菓子を食べたりしたけれど、手作りとは何か違いますよね。「たっぷり感」かしら?
ヤマモモも片づいて、久々に何か作ろう。
実は杏ジャムもいいな~と思って2パックも買ってしまった杏が冷蔵庫でテンパっています。ヤマモモと同時に瓶も尽き、気力も尽きてしまったので杏ジャムを作る元気がなくなってしまったのでした。
杏をのせるケーキのレシピを色々検討した結果、今回はごくオーソドクスなバターケーキタイプのものにしました。参考にしたのはウィーン菓子の本です。
■■あんずのクーヘン パッションフルーツ風味
(『とっておきのウィーン菓子』(勝見利子著,マガジンハウス)より)
■材料
バター 150g
砂糖 90g
卵 3個 (Sサイズだったので今回は卵黄4個、卵白3個使用)
薄力粉 120g
片栗粉 30g
BP 小さじ2/3
パッションフルーツ 1個分(大さじ1程度) (本ではレモンの皮のすりおろし)
生あんず 5個 (本では半割缶詰 8切れ)
(レーズン 大さじ1 ・・今回使用せず)
(松の実 20g ・・今回使用せず)
■作り方
(1)バター、砂糖を白っぽくなるまで練り混ぜ、パッションフルーツ、卵を混ぜる。
(卵液の最後の方で、大幅に分離! 普段は卵白の一部をとりわけておき、メレンゲに立ててあとで粉と一緒に混ぜるのだけれど、久しぶりなので忘れていました)
(2)分離はもう気にしないことにして、粉類を混ぜ、あんずを飾る。
180度のオーブンで、適宜向きを変えて約30分。
本では杏は半割のままで、くぼみにはレーズンを入れ生地の表面には松の実を散らしてありました。でももっとぎっしり杏を使いたかったので、4つ割にしてびっしり並べました。
焼き上がったらびっしり並べたつもりが結構スカスカ。
2008/7/23作 あんずケーキ
片栗粉を入れるとほろほろに焼き上がるらしいですが、どうかな?
2008/7/23作 あんずケーキ
ケーキくずが少しほろほろ落ちているところが、片栗粉の影響でしょうか。
味の点では片栗粉が入っているかどうかはよく分かりませんでした。
ちょっときめが粗い気がしないでもないけれど、普通にふんわりしているし、分離の影響もあまり大きくなかったような気がします。
4同割の原則からすると、砂糖は40%減という少なさ(オリジナルがそうなのですよ)。
でも、丁度良い甘さでした。杏が強烈に甘酸っぱいからかな。
焼き上がりに粉砂糖をふったり、アイシングを線状に垂らすと、あんずの表面に少し甘みが追加されてよいかも、と思いました。試しに一切れだけ、粉砂糖をふってみたらあんずの水分で溶けてしまいました・・・。
杏のパンチ力にやや負け気味だったかもしれないけれど、生地に混ぜ込んだパッションフルーツも、「何かいい香りがするけれど何?」という控えめなよい香りでよかったです。
存在感を出すためにはもう1個分入れてもよかったかな。
夏にバターケーキって重いかしらと思っていましたが、それほどでもありません。
むしろ冷蔵庫から出したてのバターがすぐ柔らかくなり、手早く作れるということが分かりました。
今度は分離させないようにしてまた作ろう。