旅行記はさておき、採集日記です。
時差ボケを早く解消してしまうためには、日中は運動した方がよいようです。「水泳が一番」という話しも聞いたのですが、何しろ泳げないし、何だか寒そうですよね。とりあえず軽く走りに行ってみました。
お?
視界の端に地面から垂直に立つぽっこりしたものが。
アミガサタケではないかしら?「そろそろアミガサタケの季節」という言葉をどこかで見かけたものの、どんなきのこか気にもとめていなかったのですが、これはまさにアミ状カサ。
2007/4/25 アミガサタケでは?
調べてみるとフランスではモリーユとか呼ばれる高級きのこらしいです。
特に一度乾燥させると(カサの部分のみを乾燥)よい香りが強くなるそうで、それを戻してクリーム煮やオムレツに混ぜたりするとか。
乾燥しないものを炒めたりパスタソースなどにしてもよいそうです。
非加熱の生食は中毒のおそれがあるとか。
サクラなどバラ科の木の下に、丁度サクラが散る頃に生えるらしいけれど、私がみつけたのはカシかなにかのそばでした。あとでサクラの下も見に行ってみないと!
今回は、雑草がわさわさ茂っているところではなくて、半日陰、地面が所々露出して、腐植があまり厚くつもっていないようなところ、そして水たまりが出来るような場所でなくてある程度水はけがよいところに生えていました。
ヨーロッパでは火事のあとや戦場跡(昔の戦争だと思うけれど)に生えやすいという説があるようです。アルカリ性の土壌が適しているので、灰を捨てたゴミ捨て場やコンクリートのそばにも見られるそう。
ちょっと検索してみると、「庭に変なキノコが」とか「都庁ビルが見えるところで採集」、とかいうwebがあったりして、日本でも結構よくみられるきのこのようです。
一般には栽培されていないようですが、長野にある「セレス農学ジャパン」という会社では(世界で唯一?)栽培しているようです。こちらでは乾燥もののみ扱っていて、100g約4000円ですって。高いのかな?安いのかな?ヨーロッパではいくらでしょうか。
なお驚いたことにこの会社では黒トリュフの人工栽培に世界で初めて成功しているようです。感染木方式だと6年かかったところ、菌床栽培でなんと半年で収穫できるようにしたそうです。
200g(10個)で8000円ちょっと。1個800円というのは安く感じませんが、天然ものの約3分の1の値段だとか。きゃー。
新聞の上に置いて、風通しのよいところにおくなどすれば自分でも乾燥させることができるようです。(でも、虫が育って出てきそうで私はやらないと思う)
このとき敷いていた新聞の上には黄色い胞子が落ちているので、生えて欲しい場所で胞子をはたいておくとよいそうです。
2007/4/25 本日の収穫(ウド、タラの芽1個、アミガサタケ)
タラの芽1個ではダンナサマと奪い合いになるかなーと思ってもう一つ頑張って探したのに、持って帰る途中で落としてしまいました・・・。
ウドは、天ぷらかおみそ汁にする予定。味噌炒めとかもいいかな?
アミガサタケはオムレツにしました。バターでいためて、生クリーム少々ときのこから出てきた水で煮込んでみました。そこからきのこ少々をつまんでオムレツに焼きこみ、そのソースを添えていただきました。
2007/4/26 アミガサタケオムレツ
見かけは素敵でないのですが、ものすごくおいしいオムレツでした。何というか濃厚なきのこの香りで、白いテーブルクロスがかかったフランス料理レストランで出てくるような味なのです!
笠はぷりゅぷりゅした歯ごたえ、軸は歯ごたえはいまいちでちょっと固くシガシガした感じでした。笠だけ乾燥させる理由がわかりました。でも軸からもおいしいダシが出るはずだし、勿体無いから全部食べます!
■■アミガサタケ関連の過去記事(日付は採集日)
●2007年
2007/4/25 アミガサタケ産まれて初めて採集
●2008年
2008/4/16 この年のアミガサタケ初採集
2008/4/20 アミガサタケの生える場所について考察してます
2008/4/28 トガリアミガサタケ大収穫
●2009年
この年はまったくの不作で記事もなし。
●2010年・・・この年は爆発的に採れました。
2010/04/12 この年の初採集。
2010/4/14-25 写真いろいろ
2010/4/24 古びたものを大収穫
●2011年・・・2010年に比べて収穫量は少なめ
2011/4/19 この年の初採集。
2011/4/20-24 ダンナサマときのこ狩り
2011アミガサタケ料理 ロールキャベツ(おすすめ!)、パスタ
●2012年
2012/4/16 この年の初採集