昨年は色々な品種の柿を干してみました。甲州百目、大和百目、富士柿、四つ溝柿、西条柿、平核無(八珍柿)・・・などなど(もしよかったら、こちらを見て下さいね)。
今年は品種は絞って、けれど量はやっぱりたくさん、干しています。
数が多くなってくると考えるのは、どう干すか、ということです。
伝統的な方法としては、
a)長めの縄に10個程度、連ね、その中心を棹にひっかける。
b)凧糸を使って、それをT字の枝に巻き付け(結びつけ)連ねる。
c)2個1セットで竹竿などに渡す
g)長い串にいくつか刺し、串の両端をヒモなどで支えて干す。
私がやったことあるのは、
d)長めの縄に16個程度連ね、コートハンガー(2本横棒があるもの)に2ヶ所ひっかけるようにしてぶらさげる。
e)1個ずつ、細い棒につるす。棒の両端は洋服ハンガーにひっかける。
f)今年考えついた新方式!
(a)の方法は、ひっかける場所1ヶ所あたり、沢山つるせるのがよい点。
そのかわり、ひもと柿が接してしまう。そのため細長く、小振りな柿に向いているような気がする。
太めのワラ縄だと、枝をしっかり支えて、柿がぴんと横につきだしてとてもよさそうだけれど、いまどきワラ縄なんてないですよね。
細いひもの場合、重量のある柿や、扁平な柿の場合、ひもが柿に食い込む、という問題が発生すると思う。また食い込まないまでもひもと柿が接している部分が湿っぽくなりやすく、カビの危険性があるのも問題。
小振りな柿で、かつ太めのヒモであれば食い込む危険性は回避できる。更に、時々ヒモと柿が接している場所を変えてやることで表面が乾いた状態を維持できる。
(b)は、私はやったことはない。
写真をみると、凧糸がきっちりT字の枝を締め付けるせいか、柿がだらりと垂れ下がるのでなく、ぴんと横につきだしているように見えた。
ただ、糸なだけにもし柿が垂れ下がったら、食い込んでしまいそう。
(c)これは柿を水平に吊すよい方法。
富士柿、甲州百目(甲州百匁とも)など、350gを超えるようなおおきな柿はこの方法がよいと思う。ただ、太い棹が必要。というのは柿の半径よりも細い棒にひっかけると、棒のこっちがわの柿と棒の向こう側のひもがふれあってしまいます。
(g)の串刺しも私はやったことがない。
お正月飾りでみかけるやり方だけれど、あれをみると、固めに干すという場合に向いているのではなかろうか。柔らかい段階で食べる場合、そっと取り外さないと中身が流れ出してしまいそう。
私は足にコロのついた洋服掛けを愛用しています。
これを使うと、雨の際簡単に室内に取り込むことができます。
風の強さなど必要に応じて南側のベランダや北側のベランダなど、移動させることもできます。
この洋服掛けにどうつるすか。これまでは長いひもを使って、沢山干していたのですが、今年、よい方法を思いつきました。
以下、写真で説明しますね。
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●方法(d) |
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●方法(e) |
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●新方式(f) |
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●こうやって |
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●上の写真のように、肩のところでもいいけれど、スカートフックの方がよりよいようです。 |
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●芯までやわらかくもんで、ある程度干しあがったら、平たいざるに移して形を整えます。 |
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●枝なしの柿のための干し柿用クリップ |