ブログよりも遠い場所

サブカルとサッカーの話題っぽい

【サッカー】アジアいとあはれ

2011-01-18 | サッカー・その他

 vsサウジ。
 5-0で勝利。
 今大会のサウジは別物。中東のチームのメンタルはすごいな(逆の意味で)。


西川*:6.5 雨の悪ピッチコンディションにも関わらずキャッチング安定。全く危なげなし。
内田*:5.5 及第点止まり。彼のパス精度が高ければもっと楽に追加点を取れたハズ。
吉田*:6.5 地上戦、空中戦ともに安定。最終ラインから組み立てられるのは大きい。
今野*:6.5 コンビネーションが成熟してきたのか中盤でのアタックが効果的だった。
長友*:6.5 本調子からは遠いがアシストを記録するなど調子は尻上がり。次もよろしく。
長谷部:6.0 良い意味で目立っていなかった。遠藤と共にバランス取りに終始。
遠藤*:6.5 巧くボールをさばいてバランスを取っていたが全体的に省エネ。
岡崎*:8.0 試合の主導権をモノにする電光石火の二得点。最終的にはハットトリック。
柏木*:6.5 精力的に動いて前線に流動性をもたらした。縁の下の力持ち。影のMVP。
香川*:6.0 ここ二試合に比べるとやりやすそうだったがやはり勿体ないミスが多い。
前田*:7.0 これまで「後は結果だけ」だった男が結果を出した。FWの軸になってくれい。

伊野波:6.5 この試合に限っては間違いなく内田以上の出来。守備安定しアシストも見事。
岩政*:6.0 しっかり持ち味を出しゴールを死守。国際舞台で高さが通用することを示した。
本田拓:-.- 出場時間短く採点無し。

監督*:6.5 相手がダメサウジだったとはいえ、能動的にチームを立て直したのは流石。


 柏木、見事!
 いっやー、本田に代わって柏木がスタメンって聞いた瞬間、めちゃくちゃ不安だったんですけどwwwwwダメじゃねーのとか思っててマジサーセンしたwwwww
 今日の柏木を見ていると、「このチームのトップ下は、こういうプレイが求められていたんだろうなあ」というのがよくわかる感じ。なんていうか、ひとつひとつの局面における「ボールを持って時間を作るorシンプルに叩く」の判断がめっちゃくちゃシビアで、周囲の状況に応じて使い分けられないといけないんだろうなと。
 このへんは本田もできていなかったわけではないのですが、ぶっちゃけどちらかというとシンプルに叩く局面を求められるほうが圧倒的に多いというか。率直に言うと、香川がどんな状況でもボールを持ってしまうので、そこから逆算してバランスを取らないとダメなんですね。プレイヤーとして、柏木のほうが本田より優れているというわけではないですけど、香川と横の関係を構築する相性は柏木のほうが圧倒的によかったです。あとは単純に、あの位置に縦横無尽に動ける選手がハマると、周囲の選手がやりやすそうなので、チーム全体としてはよくボールが動くようになる感じで。
 それにしても岡崎すごいなー。アジアでは完全に抜けた存在になった感がありますね。何度でも言うけど、彼に関してはアジアより上のレベルで通用する選手になれるかなれないかというのが重要だと思うんで、もっともっとレベルアップして欲しいです。
 決勝トーナメントに向けての不安な要素としては、まず第一に「遠藤がいるサイド」の守備がひっじょーに危ないということ。遠藤はスタート位置の関係で、長友、香川と一緒に守備をすることが多いんですが、予選リーグを通じてココからバイタルエリアを脅かされる形が続いているんですよね。今日も前半に三度危険な形を作られていて、どちらも遠藤が簡単に振りきられてしまったせいで、「今野、吉田がカバーにいくけど一歩遅れる&長谷部のフォローが間に合わない」状態になっていました。振り返るとヨルダン戦の失点も同じ形でしたし、シリアにも似たような攻め方で崩されていたので、こりゃ他国から完全にスカウティングされてる感じですわ。
 まあ、遠藤の守備力が急に上がったりはしませんし、だからといってチームの心臓である遠藤を外すことはできませんし、ここは周囲の選手が気を利かせてフォローするしかないんだろうなと。今日は途中から柏木がかなり後ろまで下がってカバーしていたので失点には繋がりませんでしたが、おそらく他の国も同じように狙ってくると思いますので、守備の連携を深めてなんとか乗り切って欲しいところ。
 あとは肝心の香川の調子が上がりきらないのがスッキリしないかなと。今日も「ここぞ!」のトラップが少し流れてしまったり、周囲との意思疎通がほんの少しズレたり、こう言っちゃなんだけど、得点できないのが納得のパフォーマンスなんですよね。プレイを見ていれば、ドイツで活躍しているのがフラックじゃないのはわかるので、代表でもなにかキッカケを掴んで欲しいんだけどなあ。香川がフィットしたらすごく強烈な前線になると思いますし。

 しっかし、すげーっすわ、ザッケローニ。なにがスゴイって、岡田ジャパンのときは、センターバックが中澤、闘莉王のコンビじゃないときの守備の不安定感ったらなかったですけど、練習のときから組織的な守備を徹底して指導しているのか、どんな最終ラインの組み合わせでも守備がしっかり機能してますからね。
 この試合で見せた、次節を見越しての内田→伊野波の交代だったり、カード累積を考えての吉田→岩政の交代はシビれました。しかも、前の代表のときはいつも不安そうに守備をしていた岩政なのに、すごく自信を持ってプレイできていましたし。そういえばデビューが散々だった栗原もザッケローニのチームではバッチリだったし、今野を軸にして良い感じで守備が構築できているのが、とても安心できる感じで。やっぱ守備からしっかり指導できる監督じゃないとなー、サッカーは。

 というわけで、決勝トーナメントはいきなり開催国のカタールと当たることになりました。
 はてさて、どうなることやら。


コメントを投稿