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【漫画】問題児たちが異世界から来るそうですよ?乙 1

2013-01-23 | 漫画
問題児たちが異世界から来るそうですよ?乙 1 (ドラゴンコミックスエイジ) 問題児たちが異世界から来るそうですよ?乙 1 (ドラゴンコミックスエイジ)
価格:¥ 609(税込)
発売日:2013-01-09

 アニメが放映中の『問題児』シリーズの番外編的位置づけのコミカライズ。
 最初に本屋で見かけたときは、アニメのアレっぷりに意気消沈していたこともありスルーしたのですが、原作スレでの評判が良好だったのでそれを信じて買ってみました。
 結論としては、

 買って良かった、良コミカライズ!

 っつー感じで、信じて大正解。やはり人を信じる気持ちは大切。

 どうやらこの『問題児乙』は、時系列的には原作2巻と3巻の間に位置するエピソードのようで、アニメとの連動を考えた場合にはベストな選択だと思います。
 なんつーか、十六夜と黒ウサギはどの時点でも問題なさそうなんですけど、飛鳥と耀に関しては成長著しいこともあって、ピックアップする箇所によってはかなり立ち回りが変わってきそうなので。十六夜のヘッドホンを壊してテンション落ちてる耀とか、自分がお荷物なのを気にしてる飛鳥とか、あまり見たくないですし。
 実際のところ『問題児乙』においては、十六夜は言うまでもなく、飛鳥、耀の二人もところ狭しと暴れ回っているので非常に楽しめました。原作を読んでいても感じることですけど、武力、知力ともに十六夜が圧倒的すぎるため、ともすれば彼一人に頼りがちになってしまいそうなのに、きちんと飛鳥と耀にも見せ場を作るのは流石だと思います。

 んで、『問題児乙』は、最初に軽めのギフトゲームを描きつつ、(おそらく)今作の肝になるであろうサーカスの謎に挑むという構成になっているわけですが、導入からテンポが非常に小気味良く、最後まで一気に読んでしまいました。
 特に導入のギフトゲームは「これぞ問題児!」という感じの内容になっていて、きっかけからオチに至るまでニヤニヤしっぱなし。すべてが終わってから振り返ってみると「え……じゃあ最初に泣き顔を見せた黒ウサギもオッサンが変身してる偽物だったの……」と微妙な気持ちになりましたけど十六夜がぶん殴ってスカッとしたのでべつにいいですよね。感じ感じ!
 あとは、相変わらずの白夜叉や、数コマとはいえレティシアも見ることができましたし、絵柄が好みということもあってテンションの上がるコミカライズです。
 個人的にはやたらとデフォルメされまくる黒ウサギがすげえ気に入ってしまったので(飛鳥がサーカスを想像してるときの図とか)、ああいった演出はアニメにもあるといいなーと期待しておきます。〝絵〟で可愛く見せるのって文章だけのラノベでは難しいというか実質不可能ですし、このへんはメディアミックスの強みを活かして頂きたいなと。

 そんなこんなで、実に面白い漫画でした。
 気になるところで引きなので、続きも楽しみですということで一つ。


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