わ!(3)(完) (ガンガンコミックスJOKER) 価格:¥ 600(税込) 発売日:2011-06-22 |
某『ガンガンJOKER』にて鳴り物入りで連載開始したかと思ったら小島あきらさんの体調が芳しくないということで急遽それまでネット公開していた四コマに差し替わった、などという経緯を辿った作品が完結(長)。
なんか『まほらば』の感覚でいくともっと続きそうな感じだったんですけど、片思いというのが作品の大きな要素だったけに、あまり引っ張らずにこのへんで締めるのは英断だと思います。あまり片思いの状態が長く続くと、いわゆる鈍感主人公が陥る「引き延ばし乙」みたいになってしまいそうだからなあ。
……決して小島あきらさんが『わ!』の連載すらキツイ体調になってしまった、なんてことはないですよね? もうちょいしたら『まなびや』の連載再開しますよね? ね?
そのへんは3巻の後書きで告知すると思ったんですが。小島あきらさんのこれからについては、一緒に買った帰宅部アンソロジーでも全く触れられていないのがどうしようもなく不安なのだぜ……。
さておき、好きな作品が終わってしまうのはもの悲しい気分になるものですねと。最終的に収まるべきところに収まった感じでしょーか。会長と副会長はよくわからんけど。あの二人、ガチで付き合い始めたらエロゲを模倣しそうなのが嫌すぎる。
んで、3巻まで読んで再確認できたのは、やっぱ「ブレイク」の二人組が一番好きだということ。あの二人だけ突出してキャラが立っているというか、なんか他のキャラは物語が進むにつれて没個性化していったような気がしてしまってなあ。
や、ぶっちゃけ片思いの状態というか、最初のキャラ配置が一番面白いですよね。ミヅキチは比較的誰と組んでも面白いんですけど、やっぱお菊さんと絡んでるのが一番しっくりきますし、他のキャラにとってもそれは同様で、特に里子の相手の女装さんなんて最後までモブキャラみたいでしたし。
なので、片思いが崩れてキャラの組み合わせが変わっていくに従い、純粋な面白さは薄れていったかなと。そういう意味でも、ここで終わるのは正解だったかもしれません。
そういえば、表紙をめくった最初のカラーページの絵にデジャヴを感じるなあと思ったら、『まなびや』と同じ風景でした。同じ世界観であり、同じ学校を舞台にした物語ってのは最初から明示されていましたけど、こういうのってなんとなく好きです。
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