天使の3P! (電撃文庫 あ 28-11) 価格:¥ 536(税込) 発売日:2012-06-08 |
読了。
某『ロウきゅーぶ!』で数多くのロリコン読者を魅了し続ける蒼山サグ先生の新作。同作品を好きな読者の一人としては買わないワケにはいかないだろうというわけで。
んで、早速読みましたが、正直微妙でした(´・ω・`)
うーん、なんだろ。微妙っつか、単純にあんま面白くないですよね。どう贔屓目に見ても『ロウきゅーぶ!』とは比べるべくもないというか、誤解を恐れずに言うと『ロウきゅーぶ!』の残りカスみたいな作品だったなという感じ。
物語の展開だったり、キャラクターの振る舞いだったり、随所から「同じ作家さんの手による作品である」というのは伝わってくるんですけど、すべてにおいてスケールダウンしてしまっているので劣化焼き直しみたいな印象しか受けませんでした。
まあ、『ロウきゅーぶ!』との比較でしか語らないのは感想としては下の下だと思うので、とりあえず自分が一番気になったところを挙げますが、作品世界があまりにも生ぬるすぎてイマイチだったかなと。
や、この手のフィクションを「ご都合主義すぎるからNG」と切り捨てるのはナンセンスだと思いますが、それにしたって限度はありますよね。中学のときに不登校になり、高校にも受かったもののまったく通っておらず、自作の曲を動画サイトにアップロードして日々暮らしている主人公が、ロクに自分を省みることもなくあれよあれよという間に〝幸運な出会い〟により生活環境が改善していくっていうのは、少しご都合主義がいきすぎていて気持ち悪いです。
だからといって、響がガッツリ追い込まれる話だったらよかったのかというとそういうわけでもなく、なんかこう、置かれた状況に対する解決策が安易だと感じてしまうバランスになっているのが面白くないですね。年単位で不登校で引き籠もりって、ぶっちゃけわりと重大事だと思うので、そこまで「重い」設定にするのであれば、解決方法にも気を遣ってもらわないと物語自体がチープになりすぎてしまうんじゃないでしょーか。
あとこの作品、「コスプレでどっきり」とか「妹と一緒に風呂」のようなサービスシーンを詰め込みすぎていて、ロリコンをこじらせた感があるのが個人的にキツかったです。蒼山さんは筆力のある作家さんなんだから、こういう「ニュースサイト受け」みたいなものは狙わなくてもイイと思うんだけどなあ……。
つーわけでイマイチでしたということで一つ。
これは続きが出るとしても買わなくてもいいなー(^q^)
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