烈風(かぜ)の騎士姫〈2〉 (MF文庫J) 価格:¥ 609(税込) 発売日:2010-03 |
読了。
一巻が面白かったので二巻にも期待してたんですが、まさに期待通りの出来。
いやー、面白かった。楽しかった。やっぱ僕、ヤマグチノボル大好きだわ。
正直なところ、全体の八割くらいはワリとどーでもいい話で、あれこれと悶えるカリンの様子を眺めるくらいしか楽しみがなかったんですけど、サンドリオンが騎士の正装で処刑場に駆けつける終盤の一連の流れを見たら、なんかもう全てがどうでもよくなりました。もちろん良い意味で。
うん。このカタルシスを演出できる限り、ラノベ作家ヤマグチノボルは生き延びると思う。
以下雑感。
・一巻でも感じたけど、メインキャラクターと、それを取り巻く状況をじわじわと説明しながら、物語の大筋が流れていくプロットが巧み。こういうミクロな起承転結とマクロな起承転結を上手く噛み合わせながら進める手腕は、『ゼロの使い魔』をはじめとした仕事の中で培ったものなんだろうなあ。
・カリンは決して好きなタイプのキャラではないのに、どうしてか読んでいて嫌悪感のようなものを抱くことがない。自分でも不思議だけど、これはたぶん暴走の報いを、そのときどきでちゃんと受けるからなんだろうなあ。
・サンドリオンの割り切り方とか、エスターシュの処分とか、これから尾を引きそうな感じで描かれているけど、こういうところをあまり気にしなくても楽しめるのは、ホント正しくライトノベルだなあと思う。
どうでもいい話。
この作品のタイトルである「騎士姫」を、たまに「姫騎士」と間違えてしまう僕。
やばいよなー、この間違い。
だって世間で「姫騎士」っつったら、そりゃもう『姫騎士アンジェリカ』しかないわけじゃないですか。そして『姫騎士アンジェリカ』といったら、ガチな調教エロゲなのにプレイヤーを爆笑させるだけでは飽きたらず、実はアフレコのときに声優まで笑わせてたという前代未聞の作品だったわけじゃないですか。だから『烈風の騎士姫』じゃなくて『烈風の姫騎士』だったら、そりゃもう大変なことになるわけじゃないですか。
「カリンのぉ、シュバリエしゃまのすべてはサンドリオンに売約済みぃ!」
なんて台詞を吐かれた日にゃあ、もう……。
……うn?
あれ……あんまり……変わらな……い……?(^q^)
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