沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

死のつながり

2009-10-09 | 環境教育
野生生物の保全のため米国で開発された環境教育プログラム「プロジェクト・ワイルド」の中に、「死のつながり」というアクティビティがあります。

参加者はバッタ、カエル、タカに別れます。
スタートの合図で、バッタがエサを拾い始めます。お腹が空いているのでエサに夢中です。

しかし、バッタが大好物なカエルが、その様子をじっと見ています。20秒経ったとき、4匹のカエルがバッタに襲い掛かります。バッタはなすすべも無く、カエルに食べられ、せっかく胃袋に集めたエサをカエルに渡します。

再び20秒が経ったとき、赤い印をつけた一羽のタカが、カエルを襲います。カエルは素早く逃げますが、何匹かはつかまってしまい、胃袋のエサをタカに渡します。

ビデオはここまでですが、この後、生き残ったタカやカエルの胃袋の中を調べます。
バッタが拾っていたエサには、印のついたものが混じっており、カエルやタカの胃袋の中にたくさん混じっていました。
この印が有害物質の意味と知ったとき、知らぬ間に体内に有害物質を取り込んでいたことに、参加者は愕然とします。

ダイオキシンなどの有害物質が、食物連鎖を通じて、より大型の生き物に移動して行きます。
タカと同じように生態系ピラミッドの頂点にいる人間は、食物連鎖を通じて有害なものが蓄積されている危険性があります。
食べ物となる家畜や魚介類の「エサ」が安心できるものか、その成育環境が健全かどうか気をつけるとともに、その環境保全を図ってく必要があります。