いったりきたり

いつも通りの日をまじめに過ごしながらにっこりしたりきゅんと身にしみたり

カラコロと道後の坂道

2009-06-26 | Weblog
道後温泉本館!道後のシンボル。
明治27年に建てられた木造三階の楼、松山中学校に赴任してきた夏目漱石も幾度と無く通っていたそうです。
「坊ちゃん」の住田の温泉とは、この本館のこと。

伝説と神話と歴史を誇る日本最古の温泉とか。
その昔、足に傷を負った白鷺が岩の間の温泉を見つけ傷を癒したことに由来した「白鷺伝説」

万葉集の中でも傑作中の傑作「伊予の歌」舞台です。
新羅討伐のため遠征をした際、額田王がお供し、その時詠んだ「熱田津に船乗りせんと月待てば潮もかないぬ今は漕ぎいでな」

熟田津は今の愛媛県の伊予の港です。
長い船旅で疲れた軍を、額田王が歌で鼓舞する「光りと勢い」に満ちた秀歌です。

現代では『千と千尋の神隠し』の油屋の建物のモデルとなったことでも話題を集めました。
(私は字ジブリ作品は相性がよくなくって観ていませんが…)

さてさて、泉質は単純アルカリ温泉!
一番リーズナブルな神の湯1階に入りました。400円!
近くの人なら銭湯と同じ感覚で来ちゃえます。
いいな、いいな~広々した湯釜でリラックス。

湯上りで商店街を散策。
『坊ちゃん』だらけ!ウフ
毎時ジャストに動き出すからくり時計も坊ちゃんとユカイな仲間たちです。
からくりが動き出すまでしばしの時間は足湯に!
時計のセンターはもちろんマドンナで、最後に街の見所を案内してくれます。

…『坊ちゃん』だけで観光地として世にこんなに売り込んだ松山は偉い!!

夜はホテルの「戦陣太鼓」大迫力でしめくくり。
「出陣の曲」「祈りの曲」アマチュアの太鼓のクラブの人たちがそれぞれの仕事を終えた後練習を重ねて、夜はホテルで演奏をきかせてくれるんです。

「ぎやまんカフェ」の中庭もとっても綺麗でした。
 ビイドロや
  光りほのめき
   青き水

内子散策
漆喰で塗りこめられた重厚な古い街並み建物が美しい通り。
重要文化財の本芳我家は木蝋で財をなした豪商。
立派なウダツあがってました。匠の鏝絵も(左官の鏝で描くなんて)びっくりです。

江戸時代から続く和蝋燭。
ハゼの実から採る木蝋、竹串に和紙と芯を巻きつけて真綿でとめ蝋燭の芯を作ります。
少しさせてもらったけど、すぐにプチプチ切れる芯を巻きつけるあたりで技がいります。
次に、40℃~45℃くらいに溶かした蝋に浸け乾かし形を整え、これを何度も繰り返し少しずつ大きくします。
最後は、圧巻!なんと50℃の温度に溶かした蝋に素手で浸けてツヤ出しをし仕上げます。
(これをみたらまるで感服してしまって記念に買っちゃいました)
一本一本手間をかけた職人の匠の和蝋燭、上下に波打つ大きな炎は、火そのものがまるで生き物のようです。




讃岐の金比羅山

2009-06-26 | Weblog
786一歩手前…785段の石段登ってきました!

金刀比羅宮には大物主神(おおものぬしのかみ)とともに、崇徳天皇が祀られています。
大物主神は天照大御神の弟、古くから伊勢神宮と共に全国の人々の厚い信仰を集めています。
『海の神』サマらしいですが、今では『何でも』きいてくれるそうです。

崇徳天皇といえば保元の乱に敗れ、無念の想いを胸にここ讃岐の地へ配流され、帰京の夢を果たすことなくわずか46歳でこの地で亡くなられた悲劇の天皇です。

「瀬をはやみ岩に背かかる滝川のわれても末にあわんとぞ思う」
百人一首の中でも心に残る歌を残されていますが、これは恋の歌と思っていましたが、“いつかまた都へ…”と、都へのはかりしれない思いを歌われたのかと偲ばれます。


金比羅山のマスコット♪ワンワンかわいい「こんぴら狛」♪

江戸時代参拝への旅は人生の一大イベントでした。
旅は大変なことで、当人に代わって旅慣れた人が代理で参拝に行くことがありました。これを「代参」と言いました。

金毘羅宮への代参で有名なのが森石松です。
清水次郎長の代わりに参拝し、刀を奉納したと伝えられています。

実は!代参をしたのは“人”だけではなかったのです。
なんと「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代参をすることもあったのです。
袋には、飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費などが入っていました。
犬は、旅人から旅人へと連れられ、街道の人々に世話をされ(ほのぼのいい話)目的地にたどり着いたそうです。

立派に務めを果たした、この「こんぴら参り」をした犬は、特に「こんぴら狗」と呼ばれたのだそうです。(驚)


「しあわせこんぴらさん」幸せの黄色いお守り。
ずらりと並んでいました。
金色に輝いて、まばゆい御利益の後光~



表書院「円山応挙」展
江戸時代後期、写実派の大家。
"猫っぽい虎"あ~中学生の時とかの図工の教科書でみたみた。
きっと虎の皮だけみて、後は想像で描いたんだ、"ちょっと違う虎"に出会えて子供の頃にみた、なつかしさを思い出しました。


椿書院 「田窪恭治」展
椿書院の障壁画。
書院の趣と画風がちょっと違うような…そう感じたのは私だけ!?


「高橋由一」常設展示
日本近代油絵の祖、だそうです。玄関の鯛だけ記念撮影。


金比羅山のあとは、讃岐のぶっかけうどんV(δoδ")V
2杯いっといたし…
お土産屋さんでは巡業のスタイル真似てみたり金比羅うちわで遊んだり…お店の人の目を気にしながらもやりたいだけちょっかいしてみました。