いったりきたり

いつも通りの日をまじめに過ごしながらにっこりしたりきゅんと身にしみたり

小さな花壇

2006-03-29 | Weblog
育ててきた小さな花壇。
小さな花ではあるがどんなにか元気よく咲くはずだったのに
とつぜん嵐みたいに ひきさかれ崩れてしまった。

今日という ただ一日のために。
簡単な約束が何度も果たせないことで大げさになって深く沈む。

たどり着きたいところから、わざと遠ざかろうとしていく。
ささやかな願いに耐えかねてよろめくような今日という一日を終える。

心に占めるもの

2006-03-21 | Weblog
連休は浜松で。
今になって思うと、うなぎも食べられないのにどうして行き先にしたんだろう。
ずっとスゴイ強風で申し訳程度の観光はロープーウェイとオルゴール館。
強風は雨よりも苦手。
息もできないし、目をはることもできないから。

ロープウェイから周りを見渡すと、わずかばかりの桜が咲きかけていたけど
まだまだ心細くはかなげ。

先日はこちらでも季節外れの雪が降ったり、気まぐれなお天気に振り回されてる。

何か他に心を占めているものがあると、旅行をしても感動も胸にすうっと入ってこない。
普段心にあるものは、どこに行っても消えることなくもっと深く沈む。

スペア

2006-03-10 | Weblog
クローン技術が進み人類はとんでもないグランドに足を踏み入れる。
自分(あるいは子ども)のために、クローン人間を作るのだ。
クローンにされた人間は閉鎖された施設の中で、主たちのパーツになるだけの日々を送る。
事故で右目をなくした主には右目を。左足をなくせば左足を…

ここの一文が今をとても象徴的にいっているよう。
自分でもいやで仕方のない悪癖を絶つことが出来ないとき、どうすれないいのか。
その悪癖を続けるしかない。それが罰なのだ。
最悪なのは、人々がその悪癖に敬意を払い、個人的な内面戦争を合法化してくれる場合だ。人々はいうだろう。子ども時代のトラウマのせいだ。あるいは何か文化的な不安のせいだ。いろいろな理由はつくが、本人だけは疎外されたままになる。