エアロール

高齢者が気ままに暮らせる高級老人ホーム「エアロール」
ここには、常識では考えられないようなでも実に人間くさい事件が度々持ち上がる。
主として「性」がらみ。
私、今日から「年甲斐もなく」っていう言葉は消去！

なるほど格言!?
「皆にもてるということほど難しいものはない。そのうちひとりと親密になると途端に他をすべて失うことになる」
男性よ！肝にっ肝に銘じた

秘密

事故で死んだ妻、かろうじて意識を取り戻した娘の体には妻の魂が…

娘から成熟した女性に成長していく妻。
夫の心情は…奇妙で切ない家族の秘密。

ラストの本当の《秘密》はとても理解できるな。
意を決した「嘘」はダイアのような秘密と呼べるのね。

兎の眼

なんだろう…
読み終わってこんなに清々しい気持ちって。

『灰谷』作品にはまりそうです。

後書きで灰谷さんの言葉（エピソード）が紹介されていてそこに熱いもの感じた。
こういうんです。
「学校の先生辞めます。今日からただのオッサンになります」
それに対して記者は
「誰もただのオッサンなど目指していない、それどころか、できればその囲いの中で自分の地位や立場や暮らしを安定させたいと願っている。私は『ただのオッサン』宣言にさわやかな風が吹きぬけるのを感じた」とあります。

とても同感！なんか感じ入りました。
そんな底力が、作品の魂なのかな。