Night Flight in NAGOYA

気温6℃、風の冷たさ、ひたすら乾いた空気を私はどこかで快く感じている。
Night Flight in NAGOYA
飛び立った瞬間、目をみはるような夜景がどこまでも広がる。
名駅、ミッドランドスクエアビル、あの捻れビルをグルグルッと旋回。
フライトは桑名を目指す。長島スパーランド、ライティングされたホワイトサイクロンは薄暗い遊園地の中から白くボワンと浮かび上がり幽玄的。
少し北へ進み、なばなの里はラピスラズリとアメジスト、特別なイルミネーションは空からでも異彩を放つ。
名古屋港の大観覧車、東山、栄…孤高の名古屋城…フライトの45分、その時々の景色にそのたびに胸波だって静まった。
景色には、鑑賞だけではなく、気持ちの鼓舞とか祈りの象徴のような役割がある。
この街で出会ってきた人たちが忘れがたく胸にあふれ流れていく。
きっと素晴らしい道を進んでいるだろうみんなの希望に襟を正す。
'91にここを発ってからずいぶん年月が経ったんだなぁと思う。
あの頃の私はまだ子どもではしゃぎすぐるとよく叱られた。
湖に波紋が広がるように心にしみる言葉を抱いて私の前に現れた人もこのどこかの空の下。

この大都会の眩しいほどのきらびやかな光の中に、自分の生きた痕跡を嗅ぎ取ることで、この綺麗すぎて入っていけないような夜景からきっと疎外されずにいるのだと思う。
他のどこでもない、この街だからこそこの夜景に胸を打つのだと思った。

パークゴルフ

パークゴルフは、クラブ１本とボール１個があれば、だれでもすぐに楽しめるスポーツ。
今日で2回目のプレイ！ボールを打って、カップに入れるだけの単純な遊びなのに、なぜか人の心をとらえている。

上手と下手の差が少ない（Golfでは悲惨なスコアの現実を知っているから）気楽さ、それでいて風や芝目、勾配や距離などちょっと考えたりする奥深さのあるところが、人気の的なんだろうな。
今日もたくさんの人がいました。
ボールを打つとカ～ンと響く爽快さ。
白浜海岸の少し冷たい風が新鮮に感じられ、自然に親しんでいる気がしてきます。

受付の前の花壇に、先月は咲いていなかった水仙の“花”に気づきました。
今の私の暮らしには、常識程度のことは知っていても季節の移り変わりが体の中にない。
育ってゆくものにやわらかくふりむいた自分自身の視線になにやら『いいなー』と思うのでした。

地球儀

日本は狭い？北海道の最北端に人差し指を置いて、沖縄の最西端に親指を置く。
指をそのまま地球儀を回転させて北欧のフィンランドに置くと、親指はスペインやポルトガルに達し、そのままコンパスみたいにクルクル回転させると、かのエーゲ海やギリシャはとっくに含んで、トルコまで行ってしまう。
南北にはすごく長い。『狭い』っていったの誰？
ヨーロッパを駆け抜ける範囲だ。
日本の風土のひだが深いのは、この南北に長いおかげなんだろうな。
明日の予想気温をネットで調べてみたら、驚き！大好きな札幌の街の最低気温－8℃、それに比べて那覇の最高気温24℃、同じ日本で32℃の気温の変化が。
南北に長いのは気候の変化や差がはげしく、人の暮らしっていうのはその風土の条件にあわせて色を織り上げていくものだろうから。
自然と人生を重ね合わして生きる楽しさを導いてくれるのも、日本ならこそ。
私、日本好きだな。

ところで、日本が東西に長くなくて良かった。もしそうだったら…
気候の変化がない変わりに時差があるから。
もし、そうだったらすごく暮らしにくいだろうな。

07を振り返って…

2007年を漢字で表すと『再』かな。
再三、再会、再見、再起、再開…

人間の記憶ってやっかいなもので、なんの役にも立たないようなしょうもないことをいっぱい詰め込んでいるなっ!?
覚えなくっちゃと躍起になるものは片っ端から忘れていくのに。
でも、そんな記憶が燃料になって時に応じてポチポチとくべていきながら、温まっていけるのかも。

私は子どもの頃よりも大人になった今の方が自由になった気がしています。
少しずつ世の中のことや人の心や自分自身を知っていくにつれて、何かがわかってきたからです。
長い時間をかけて今までガチガチだった何かが、つじつまが合ってふととけていく、そんな感じです。

今年はお節料理を頂き、「年迎え」をしました。
蓋を開けたときに、その粛々とした美しさに感動。
子どもの頃は、『このいつでも食べるものが手に入る時代に、別に…』という冷めた感覚で、ずっと素通りだったから、始めて気づいたといってもいいくらい。

子どもの頃は黒い食べ物が苦手で、人参や鰻のように絶対食べない！とストライキを起こすほどではなかったけど、つやつやとした黒豆のおいしさが判ったのも大人になってから。ロースよりもホルモンが、春よりも秋が、足し算よりも引き算が、美男子よりも醜男が好きなのもこのごろだ。


新年　おめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします！