消えた「かまくら」のCM

秋田県は米どころだから、飲んべえも多い。

だから造り酒屋はあの手この手で酒の広告を作ってきた。

バスの広告、ビルの看板やネオンサイン、街区表示板のスポンサー、街のゲート広告など。

古い文献では秋田市の土手長町通りで昔は街灯のスポンサーになっていたりもしたようだ。

しかし、やはり一番はテレビCM。

でかい会社は有名な女優（高清水は故・岡江久美子、爛漫は多岐川裕美）を起用していた。

こんなCMを流してきた会社があった。

「私の店でも清酒かまくらが大人気と仰る食い道楽のみなさん、愛されてます。清酒かまくら。」

横手市の「かまくら」のCM。

秋田テレビで火曜の夕方のニュースで数十年単位でこの10秒静止画を流していた。

食い道楽は横手市の飲食店で、一種のコラボCM。

ナレーターはもうやめた秋田テレビのアナウンサーと思われる。

鈴木陽悦アナ時代が印象あるが、令和のいまでもながしていた。

（youtubeより切り出し）

ちなみにこれはABS。語りは同じだがBGMや画が違う。

もうやってないがyoutubeにはあがっている。

そのかまくらが、消えた。

GWに流れなかったと思い、火曜のきょう録画したらやはりやってなかった。

理由があった。

このCMは同じ10秒の阿櫻酒造。

実はかまくらは阿櫻酒造のワンブランド。

つまり、CMがリニューアルされた！

杜氏の動画、ナレーターも秋田テレビ竹島アナに。

前のは何のCMかどこのCMかもわからないし、古いし、酒飲食はコロナではご法度だから作り直してしまったのかな。

さらに阿櫻酒造自体がかまくらよりも阿櫻を前面に出すようになってきている。

まだかまくらは生産しており、由利政宗→雪の茅舎に切り替えた由利本荘市の齋彌酒造店や竿灯→ゆきの美人に切り替えた酒蔵マンションでおなじみ楢山の秋田醸造とは違うけど。

ただ、秋田は古いCMをいきなり復活させたりする。

吾作ラーメンやかおる堂など。

もしかしたらアフターコロナでいきなり、なんてことも。

くしくも今日は田村正和死去が報じられた。

古畑任三郎の再放送が懐かしい。

テレビのレガシーがまた失われた、そんな記事でした。

参考：阿櫻酒造

ぼくの家は踏切付き一戸建て！松田さんちの踏切跡

これ、なんだかわかりますか？

実はこれ踏切のタタキ部分だったとこ。

コレがあるのは秋田市土崎の「旧松田踏切」。

2006年まで近くの松田酒店の一族が高専方面からの出入りをしやすくし、危険な虎毛山踏切をかわすために線路で分断された私有地をJRに貸して開放していた私設ながら公認の手作り踏切。

100年近く使われていたが、警報がない第4種踏切であり、危険踏切として駆逐する流れには逆らえず、廃止を受け入れた。

【追記】松田酒店は珍しい地酒がある。

だが、踏切番号実現後の廃止のため奥羽北線の通し番号12番は永久欠番として残ることに、そして、前掲のタタキも。

秋田県内は第4種踏切がまだ残されているものの、改良や廃止でかなり減らされていて市内では臨海鉄道廃止で稼働してる踏切はもうないはず。

JR貨物の1つは稼働とみるかは判断に迷うが。

踏切先はドラム缶の工場があったらしいが、いまはなくなり新興住宅地となっている。

【追記】このあと、交通ネタで魁より讀賣が取材が良かったことがあった。松田酒店が讀賣と朝日だけしかとりあげてない理由もまさか。

参考研究：当社が全国紙（朝日新聞・読売新聞）に掲載される-松田酒店