日曜日のファーストディ(1000円で映画が見られる)ということで、「ららぽーと磐田」の「TOHOシネマズ」は朝一にも拘らず、混んでいました。
5分前に着いたら、「VIT(ネット予約の発券機)」には2台とも15、6人が並んでいて10分以上かかりました。もう、予告が始まっていました。
今回は、マイケル個人の記録として残されたリハ映像に、関係者のインタビュー(時期は不明)やライブで上映される予定だった【映画】まで加えた「裏側密着」みたいなものです。
ただ、普通のライブDVDによくあるそんな類のものとは、はるかにレベルが違います。
まず、今回の「ロンドン公演」のために、世界中からオーディションに集まった才能溢れる人々のインタビューが流れました。
2日前に知って、オーストラリアからオーディションに参加した青年。
そして、人生に打ちのめされ「自信」を取り戻すために捜し求めたものが“これが、それなんだ!(This is It!)”という若者の言葉で映画が始まった時、(英語では、最後に“This is It!”と言うのが聞こえた時に)もう、半分泣きそうでした・・・。
この映画を観た多くの人が、「残念(悔しい)」と思うでしょう。
もちろん、一番「残念(悔しい)」と思うのは、もう「マイケル」がこの世にはいないんだということでしょう。
そして、この映画がどんなに素晴らしいものであっても(実際、息を呑むほど素晴らしいんだけど…)、所詮「リハーサル」だから、「本番」のライブは絶対にこれ以上の出来であろうことは間違いないから、それが永久に実現しなくなってしまったという事実に打ちのめされるかもしれません・・・。
それでも、私はこの映画を観て(この映画があって)「良かった」と思いました。
私は、マイケルの全盛時を知りません。その頃は、音楽に覚醒していませんでした。まだほんの5年くらいですが、それでも「一般の人」よりは濃密に音楽に関わってきました。まぁ、かなり偏ってますが・・・w
少なくても2000年代のマイケルは、あまりいいイメージではありませんでした。ここ数年では「MTVアウォード」で来日しましたが、実際のパフォーマンスはなかったし、TVの話題と言えば高額のディナーショーだったり、スキャンダラスな裁判や借金など、「負」のイメージのものばかりでした。
今回の「公演」にしても、「借金返済」のための苦し紛れで、実際に出来るのか?やっても過去の栄光に泥を塗るだけだ!などの声も聞かれました。
もう、マイケルは「過去の人」!
そういう声も少なくありませんでした・・・。
けれども、この映画を観れば、マイケルは過去の人ではなく、今なお輝いている、煌いている「キングオブポップ」なのだということが分かりました。
彼の「死」は、紛れもなく「アクシデント(事故)」だったことが分かります。
彼は、「チャンピオン」のまま静かに去っていったのです。
けれど、だからと言って、“もし・・・?”とあれこれ時計の針を戻そうと無用な努力をすることは、決して懸命な選択ではありません。
辛いでしょうが、「事実」を受け入れる勇気を持ちたいものです。
(むろん、「心」の中では、「永遠」に生きていますが・・・)
たとえ、今回のことが避けられたとしても、遠くないうちに別の災難が彼を襲っていたような気がしてなりません。
公演が実現していたとしても、最後までやり抜けたかも不安が残ります。食事をあまり取らなかったとも言われています。
外からはうかがい知れぬことが、彼の体に起きていて、もしかしたら彼もそれに気づいていたのかもしれません。
あの「美空ひばり」さんの「復活コンサート」の時、ひばりさんは既に支えなければ歩けないほど病魔に体を蝕まれていました。
それが、コンサートを行い最後の長い「花道」をひとりで歩き切ったのです。
もちろん、観客の誰もそんなことは気づきませんでした。
ロウソクの最後の炎の煌きのように、最後の力を出し切ったのでしょう。
今や、日本人が伝説の歌手である「美空ひばり」さんを思い出す時、多くの人々の頭に浮かぶのはあの東京ドームの「復活コンサート」の映像じゃないでしょうか?・・?
マイケルにとって、この『THIS IS IT』がその最後の煌きであったのだと思います。
だから、これがあって本当に「良かった」と思えるのです。
“どうだ!? 「マイケル」って、スゴイだろう? でも、本当のライブは、これの10倍も100倍もスゴイんだぜ!”
って、言えるから・・・。
全盛時を知らない私が、この映画の中の彼のパフォーマンスが、彼の中のどの程度のレベルなのかを語ることは出来ません。
けれど、短い期間ですが、いくつかのライブを経験し、多くのアーティストやパフォーマーを観てきた中でも、やっぱり「マイケル」はスゴイと思いました。
特に、彼のパフォーマンス(ダンス)は、キレのよさというか、ターンの後でも全くブレないところがスゴイです。
そして、かれのダンスは「チーム」として、シンクロ性というか日本人好みの、古い言い方をすれば「一糸乱れぬ」パフォーマンスを見せてくれるところがたまりませんです。
「マイケル」がいなければ、「EXILE」もいなかったかもしれませんし、「倖田來未」も全然ブレイクしてなかったかもしれません・・・。
今の音楽界は、本当にみすぼらしい、つまらないものになっていたことでしょう・・・。
そんな「マイケル」に、世界中から「才能」が集まってくるのは当然です。
この映画を「良かった」と思うもうひとつの理由は、リハーサルだからこその「素」のマイケルの姿を見ることが出来たからです。
彼の想う「音」や「ダンス」に対しての「意見」を述べる時も、
“決して、怒っているわけじゃないからね・・・”
と優しく言い、最後に必ずと言っていいくらいに
“I Love You!”
と付け加えるのです。「I Love You」というと、恋人どうしの愛のささやきの言葉と決め付けがちですが、たぶん
“みんなのことが好きだから・・・”
くらいのニュアンスじゃないのかなと思います。“好きだよ”“リスペクトしているよ”みたいな感じです。
3、4回目の彼の“I Love You!”を聞いた時、また胸が熱くなりました。
話は変わるけど、オーディション担当者の
“テクニック?があって、セクシーで、その上に【華】がないとね・・・”
という「基準」に納得しながらも、ほんの短いカットだったけどリアル『コーラスライン』風の映像の重さというか、世界中から集まったことを実感させられました。
最初のインタビューが合格者のそれだったかは自信がないけど、選ばれたということがどんなにスゴイことなのかが想像されます。
たぶん、男10人、女性2人のダンサーだと思うけど、特にマイケルとソロで絡む女性ダンサーは、悔しいくらいに「ナイスバディ」というか、腰の位置が高過ぎるというか、「リアルバービー」みたいな人で、【華】だなぁと見とれました・・・w
男の子では、個人的に、金髪・バンダナの「ナルト」風の子に【華】を感じました・・・w
もしかしたら、世界中のダンサーさんたちも食い入るようにこの映画(の中のダンス)を観るんじゃないのかな・・・?
あと、バンドやコーラスもスゴイです。
ドラムも、岩みたいな感じで、ドラムがたくさんあったのも驚きでした。
そんな中、いちばん【華】を感じたのは、2人いるギターのひとり、プラチナブロンドの【女性ギター】です!!!
とにかく、カッコイイです!
だいたい、女の子がギターを抱えて腰を落として踏ん張る姿に、目が無いんです・・・w
(だから、「SCANDAL」の右側の白いギターの子が、イチオシなんです!w)
「プラチナブロンド」は、「オリアンティ・パナガリス」というかなり有名な女性ギタリストらしいです。
とにかく、テクニックもすごいし、リハとは言え、「マイケル」の前でガムをくちゃくちゃやりながらガンガン弾くのは、めっちゃ「クール」です。
映画では、「マイケル」との絡むシーンも多くて、「マイケル」もまた彼女の「輝く」シーンを心得ているのです・・・。
もうひとつ、この映画のおすすめどころは、「マイケル」のもうひとつの顔である「環境問題」への取り組みの真剣さを彼が作った「映像」で見せてくれるところです。
今から、自分から・・・
という彼のメッセージの重さが、ますます感じるのです。
2週間の限定ですが、反響の大きさから延長の話も出ています。是非、いろんな意味から、観て欲しいと思います。
「動画」をいくつか貼っておきます。
①「スチール(写真)」のスライドショーです。
Michael Jackson: The Last Rehearsal (This Is It 2009)...
②TVで流された『They Don't Really Care About Us』の映像です。「パナガリス」や、「ナルト」クンも出ていますw
Orianthi and Michael Jackson during the "This Is It" tour rehearsals
③「パナガリス」を紹介するTV番組。もちろん、アメリカですので「英語」です。
Watch Orianthi Panagaris Guitarist on Michael Jackson Video
④「おまけ」です。彼女自身のプロモーション映像?です。
Get to know Orianthi!
5分前に着いたら、「VIT(ネット予約の発券機)」には2台とも15、6人が並んでいて10分以上かかりました。もう、予告が始まっていました。
今回は、マイケル個人の記録として残されたリハ映像に、関係者のインタビュー(時期は不明)やライブで上映される予定だった【映画】まで加えた「裏側密着」みたいなものです。
ただ、普通のライブDVDによくあるそんな類のものとは、はるかにレベルが違います。
まず、今回の「ロンドン公演」のために、世界中からオーディションに集まった才能溢れる人々のインタビューが流れました。
2日前に知って、オーストラリアからオーディションに参加した青年。
そして、人生に打ちのめされ「自信」を取り戻すために捜し求めたものが“これが、それなんだ!(This is It!)”という若者の言葉で映画が始まった時、(英語では、最後に“This is It!”と言うのが聞こえた時に)もう、半分泣きそうでした・・・。
この映画を観た多くの人が、「残念(悔しい)」と思うでしょう。
もちろん、一番「残念(悔しい)」と思うのは、もう「マイケル」がこの世にはいないんだということでしょう。
そして、この映画がどんなに素晴らしいものであっても(実際、息を呑むほど素晴らしいんだけど…)、所詮「リハーサル」だから、「本番」のライブは絶対にこれ以上の出来であろうことは間違いないから、それが永久に実現しなくなってしまったという事実に打ちのめされるかもしれません・・・。
それでも、私はこの映画を観て(この映画があって)「良かった」と思いました。
私は、マイケルの全盛時を知りません。その頃は、音楽に覚醒していませんでした。まだほんの5年くらいですが、それでも「一般の人」よりは濃密に音楽に関わってきました。まぁ、かなり偏ってますが・・・w
少なくても2000年代のマイケルは、あまりいいイメージではありませんでした。ここ数年では「MTVアウォード」で来日しましたが、実際のパフォーマンスはなかったし、TVの話題と言えば高額のディナーショーだったり、スキャンダラスな裁判や借金など、「負」のイメージのものばかりでした。
今回の「公演」にしても、「借金返済」のための苦し紛れで、実際に出来るのか?やっても過去の栄光に泥を塗るだけだ!などの声も聞かれました。
もう、マイケルは「過去の人」!
そういう声も少なくありませんでした・・・。
けれども、この映画を観れば、マイケルは過去の人ではなく、今なお輝いている、煌いている「キングオブポップ」なのだということが分かりました。
彼の「死」は、紛れもなく「アクシデント(事故)」だったことが分かります。
彼は、「チャンピオン」のまま静かに去っていったのです。
けれど、だからと言って、“もし・・・?”とあれこれ時計の針を戻そうと無用な努力をすることは、決して懸命な選択ではありません。
辛いでしょうが、「事実」を受け入れる勇気を持ちたいものです。
(むろん、「心」の中では、「永遠」に生きていますが・・・)
たとえ、今回のことが避けられたとしても、遠くないうちに別の災難が彼を襲っていたような気がしてなりません。
公演が実現していたとしても、最後までやり抜けたかも不安が残ります。食事をあまり取らなかったとも言われています。
外からはうかがい知れぬことが、彼の体に起きていて、もしかしたら彼もそれに気づいていたのかもしれません。
あの「美空ひばり」さんの「復活コンサート」の時、ひばりさんは既に支えなければ歩けないほど病魔に体を蝕まれていました。
それが、コンサートを行い最後の長い「花道」をひとりで歩き切ったのです。
もちろん、観客の誰もそんなことは気づきませんでした。
ロウソクの最後の炎の煌きのように、最後の力を出し切ったのでしょう。
今や、日本人が伝説の歌手である「美空ひばり」さんを思い出す時、多くの人々の頭に浮かぶのはあの東京ドームの「復活コンサート」の映像じゃないでしょうか?・・?
マイケルにとって、この『THIS IS IT』がその最後の煌きであったのだと思います。
だから、これがあって本当に「良かった」と思えるのです。
“どうだ!? 「マイケル」って、スゴイだろう? でも、本当のライブは、これの10倍も100倍もスゴイんだぜ!”
って、言えるから・・・。
全盛時を知らない私が、この映画の中の彼のパフォーマンスが、彼の中のどの程度のレベルなのかを語ることは出来ません。
けれど、短い期間ですが、いくつかのライブを経験し、多くのアーティストやパフォーマーを観てきた中でも、やっぱり「マイケル」はスゴイと思いました。
特に、彼のパフォーマンス(ダンス)は、キレのよさというか、ターンの後でも全くブレないところがスゴイです。
そして、かれのダンスは「チーム」として、シンクロ性というか日本人好みの、古い言い方をすれば「一糸乱れぬ」パフォーマンスを見せてくれるところがたまりませんです。
「マイケル」がいなければ、「EXILE」もいなかったかもしれませんし、「倖田來未」も全然ブレイクしてなかったかもしれません・・・。
今の音楽界は、本当にみすぼらしい、つまらないものになっていたことでしょう・・・。
そんな「マイケル」に、世界中から「才能」が集まってくるのは当然です。
この映画を「良かった」と思うもうひとつの理由は、リハーサルだからこその「素」のマイケルの姿を見ることが出来たからです。
彼の想う「音」や「ダンス」に対しての「意見」を述べる時も、
“決して、怒っているわけじゃないからね・・・”
と優しく言い、最後に必ずと言っていいくらいに
“I Love You!”
と付け加えるのです。「I Love You」というと、恋人どうしの愛のささやきの言葉と決め付けがちですが、たぶん
“みんなのことが好きだから・・・”
くらいのニュアンスじゃないのかなと思います。“好きだよ”“リスペクトしているよ”みたいな感じです。
3、4回目の彼の“I Love You!”を聞いた時、また胸が熱くなりました。
話は変わるけど、オーディション担当者の
“テクニック?があって、セクシーで、その上に【華】がないとね・・・”
という「基準」に納得しながらも、ほんの短いカットだったけどリアル『コーラスライン』風の映像の重さというか、世界中から集まったことを実感させられました。
最初のインタビューが合格者のそれだったかは自信がないけど、選ばれたということがどんなにスゴイことなのかが想像されます。
たぶん、男10人、女性2人のダンサーだと思うけど、特にマイケルとソロで絡む女性ダンサーは、悔しいくらいに「ナイスバディ」というか、腰の位置が高過ぎるというか、「リアルバービー」みたいな人で、【華】だなぁと見とれました・・・w
男の子では、個人的に、金髪・バンダナの「ナルト」風の子に【華】を感じました・・・w
もしかしたら、世界中のダンサーさんたちも食い入るようにこの映画(の中のダンス)を観るんじゃないのかな・・・?
あと、バンドやコーラスもスゴイです。
ドラムも、岩みたいな感じで、ドラムがたくさんあったのも驚きでした。
そんな中、いちばん【華】を感じたのは、2人いるギターのひとり、プラチナブロンドの【女性ギター】です!!!
とにかく、カッコイイです!
だいたい、女の子がギターを抱えて腰を落として踏ん張る姿に、目が無いんです・・・w
(だから、「SCANDAL」の右側の白いギターの子が、イチオシなんです!w)
「プラチナブロンド」は、「オリアンティ・パナガリス」というかなり有名な女性ギタリストらしいです。
とにかく、テクニックもすごいし、リハとは言え、「マイケル」の前でガムをくちゃくちゃやりながらガンガン弾くのは、めっちゃ「クール」です。
映画では、「マイケル」との絡むシーンも多くて、「マイケル」もまた彼女の「輝く」シーンを心得ているのです・・・。
もうひとつ、この映画のおすすめどころは、「マイケル」のもうひとつの顔である「環境問題」への取り組みの真剣さを彼が作った「映像」で見せてくれるところです。
今から、自分から・・・
という彼のメッセージの重さが、ますます感じるのです。
2週間の限定ですが、反響の大きさから延長の話も出ています。是非、いろんな意味から、観て欲しいと思います。
「動画」をいくつか貼っておきます。
①「スチール(写真)」のスライドショーです。
Michael Jackson: The Last Rehearsal (This Is It 2009)...
②TVで流された『They Don't Really Care About Us』の映像です。「パナガリス」や、「ナルト」クンも出ていますw
Orianthi and Michael Jackson during the "This Is It" tour rehearsals
③「パナガリス」を紹介するTV番組。もちろん、アメリカですので「英語」です。
Watch Orianthi Panagaris Guitarist on Michael Jackson Video
④「おまけ」です。彼女自身のプロモーション映像?です。
Get to know Orianthi!
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