回遊草(KAI YU SO)

さすらいの乙男妄想オヤジの妄想ブログ。あらゆるジャンルのカワイイを中心に浮気中?でも、惚れてるのはやっぱり「ミク」かな?

テロ対策・・・「三方一両損」に学ぶ

2007-11-09 21:07:47 | 愛と世界平和と神の存在について
なんか「政局」がわやくちゃになってるが・・・。


「テロ対策」について、考えてみた。

「テロ対策」といえば「ブッシュ政権」が主導しているが、果たしてそれでいいのだろうか?

私の50年の経験に照らして「ブッシュ政権」は「最低」の政権で、「J・W・ブッシュ」は最低の大統領だと思う。

「ウォーターゲイト事件」で失脚した「ニクソン」でさえ、「中国の国際舞台への復帰」や「ベトナム戦争の終結」など数々の国際的な業績を残している。最後の「美味しいトコ」取りとも言えるが、人類が初めて他の天体に足跡を残した(平たく言うと、「月に着陸した」)「アポロ11号」の宇宙飛行士たちを迎えたアメリカ大統領も、ニクソンであった。

ブッシュの行った「犯罪的行為」に比べれば、「ウォーターゲイト事件」など全然大した問題ではない。

ブッシュの「失敗」それも「大失敗」のひとつが、「テロ対策」である。

つまり、“アメリカという世界「最大」「最強」「最新」の「軍事力」を以ってしてもテロには勝てない”ということを世界中に知らしめてしまったことである。
2001年の「アフガン」以降、6年をかけても「9・11」の首謀者の老人ひとり拘束すら出来ていないし、テロは増え続けている。

今や「ドロ沼」と化した「イラク」の国民は、フセイン時代と比べて「幸福」になっただろうか?
毎日のように、どこかで起こる「自爆テロ」に怯える生活が、幸せだろうか?

イラクの人々が安心して「幸福」に暮らせるようにするには、どうすればよいのだろうか?

“テロリストを皆殺しにする”  こと?

「ブッシュ政権」はそう言ってるのかもしれないが、それは「不可能」であり、決して「最善」の策ではないことは誰もが気づいていることだ。

そもそも、「テロ(テロリズム)」とは、特定の「政治的目的」のために行う「暴力行為」であるという。
民族や集団の「こうしてほしい」という「願い」が、利害関係のもつれから認められずに(圧倒的に「劣勢」で通常の方法では解決できないと考え)、「暴力」という非常手段に訴えることであろう。

もちろん、そういう「手段」は認められるべきではない。

さて、では「イラク」のテロリストたちの「政治的目的」とはなんだろうか?

私たちは、そういう「情報」をほとんど知らされていない。そのことに愕然とする。テロは「手段」であって、「目的」ではないはずである。

彼らの「目的」を解決することが出来ないだろうか?

それは、「話し合う」ことしかないだろう・・・。テロリストは確かに「犯罪者」だが、それに拘っていては前へ進めない。「当事者」たちの代表が集まり、「話し合う」ことが一番の解決策である。
そのためには、彼らを「席」に着かせる「仲介者(調停者)」が必要である。

アメリカは、もちろん「当事者」のひとりである。

私は、「日本」こそがその「仲介者」に最も相応しい国であると思う。

そう考える一番の理由は後にして、2番目の理由を述べる。


「落語」の「大岡政談」の中に「三方一両損」という噺がある。

左官が財布を拾った。中身は「三両」と書付と印鑑。書付から落とし主が分かり、その大工へ届ける。大工は書付と印鑑は受け取ったが、「三両」はもう自分の物ではないと言ってつき返す。(ここらへんが、「宵越しの銭は持たねぇ」という「江戸っ子」ですね、二人とも)
その後、左官の大家も登場して決着をつけるために「名奉行」「大岡越前守」に訴え出る。

訴えを聞いた「越前守」は、懐から「一両」出して四両にすると左官と大工に「二両」ずつを「褒美」として渡すと、こう言った。

“(左官は)黙っていれば三両手に入ったのに「一両損した」。(大工は)もともと三両持っていたから「一両損した」。そして、わしも懐から出したから、「一両損した。」これで、「三方一両損」である。これで、どうだろうか?


もちろん、誰にも依存はなかった・・・。


この噺から学ぶことは、二つある。

一つは、「得」ではなく「損」に置き換えたことである。

人間の「欲」には際限がない。どちらが「得」かを考えたら、いつまでも決着がつかなかったかもしれない・・・。

あなたの家に「家宝」の壺があったとして、ある日たまたま「骨董商」がそれを見て「5万円」で売ってくれないかと言ってきたら、すぐにOKしますか?
また、しばらくして、今度は「30万円」で売って欲しいと言ってきたら、どうします?
私なら、“いやいや、きっと100万円くらいはするだろう…”と思って、もう一度なんとか理由をつけて断ってしまうかもしれません。
ところが、それっきり来なくなってしまうものです・・・。
挙句の果て、「鑑定団」に出したら、「千円」だったりして・・・w

自分たちの「利益(得)」のことばかり主張したら、なかなかまとめるのは難しいと思う。

一方、「損」というものは、案外「我慢」出来るものだ。仕方がないと思えるものじゃないだろうか?

たとえば、親や兄弟など、自分には責のない「借金」とかも意外に返済できたりするだろう。なかには、さらに奮起して「財産家」にさえなる人もいる。

二つ目は、「仲介者」である「越前守」も「損をする」ということでである。

「仲介者」は、普通は直接の利害関係はない人だから、ともすれば“どうせ、あんたは、何も痛まないからだろう”と素直に聞き入れない場合も起こりがちである。

「損」は「痛み」を伴うが我慢は出来るし、やがて薄れていく。また、話をまとめてくれた人間も損をして、自分たちと同じ「痛み」を感じている。

だからこそ、この噺は「名裁き」と言えるのではないだろうか?


「テロリスト」たちにも、それぞれ「政治目的」つまり自分たちの「利益(得)」がある。その利益ばかり主張しても、まとまらない。必要なのは、「妥協(損)」である。どれだけ、妥協(損)できるかを話し合うことが、大切である。

そして、「仲介者」である「日本」も「損をする」。簡単に言えば、「経済援助」である。

結局、「お金」の話かい?また「お金」で解決しようとするのか?と思われるかもしれない。しかし、この「金」は、「湾岸戦争」の時のような「軍事費」ではない。爆弾やミサイル代に使われたら、被災者からは“この爆弾は日本の金で買ったのか!”と恨まれるし、戦場の同盟国からも“また金だけ出して、高みの見物か!”と妬まれる。まさに、「死に金」にも等しい。それで、「旗を見せろ」と言われる。

しかし、この仲介者の日本が出す「金」は、テロで傷ついた国土の復興のために使うのである。感謝されることはあっても、恨まれることはない。

また、この「血税」が「テロを解決」したともなれば、本物の「血」と同じ値打ちがある。確かに、今の日本はバブル時のような「金持ち国」ではない。自治体でさえ、「破産」するご時世である。生活は、苦しくなるかもしれない。
しかし、日本人が「血を流す」よりはマシであろう、今の「国民」には。


それにしても、今の「ブッシュ政権べったり」では、当事者たちからの「信頼」を得られないと思う。


最後に、問題を出す・・・。


史上、「最悪」のテロリストは、誰だろうか・・・?




私の考える史上「最悪」のテロリストの名は・・・





    「ヤハウェ」     である。








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