今週も12時間勤務なんですが、月曜日にちょっとした「ハプニング」があって普段ならローギアで入るところをいきなり「アクセル全開」で始まってしまいました。
昨日は、帰りにスーパーに寄って食料を物色していたら、突然に「睡魔」に襲われてきて立ったまま「居眠り」しそうになりました・・・!
“これは、やヴぁい!”
と思って、あくびを連発しながら家に帰り、9時に風呂に入って、10時には「布団」に入っていました・・・w
でも、ふとつけたTV『プロフェッショネル仕事の流儀』(NHK)に釘付けになってしまい、結局寝たのは11:30頃でした。
それでも、机に座ってPCに打ち込んでるよりは「体力温存」にはなったようで、今日はかなり元気でした・・・w
と言う訳でw、昨日の『プロフェショナル・・・』は、「バレエダンサー:岩田守弘」三(38歳)でした。
私が今まで見た「プロ」の中でも、ピカイチに「凄い」人でした。
って、知ってる人はまずいないんじゃないでしょうか? 「イワタモリヒロ」???
ちょっと前に話題になった「熊川哲也」さんというイケメンがいましたがw、知ってるのはそれくらいでしょう。
「岩田」さんは、身長166cmです。私は、ここのところ「健康診断」の度に「縮んで」w167cm台になってしまいました・・・www
まぁ、「普通」かな?と思っていますが、若い人なら平均は「170cm台」でしょう!
ましてや、「ステージ栄え」とか考えると「主役」になる人(「プリンシパル」とか言うそうで、「王子」様役)は、「長身」であることが「絶対条件」なんでしょう。
でも、彼のいるところが「凄い」んです!!!
クラシックバレエ界に燦然とそびえる「巨峰」ロシア(旧ソ連)の【ボリショイバレエ団】なんです。
その中でプリンシパルに次ぐ「第一ソリスト」なんです。もちろん、「日本人初」です。でも、10人以上いるみたいで、「役」をもらえる保障はないそうです。総勢220人もいるんですから・・・。彼は、最も背が低いのです。
彼は、バレエダンサーだった父の影響で小さい頃からバレエを始め、18歳で「日本一」になった。
高校を卒業すると、クラシックバレエの本場「旧ソ連」に留学した。モスクワのバレエ学校で学び、やがて「モスクワ国際バレエコンクール」で「金賞」を取るまでになった。
小柄な彼は、それを「個性」として捉え身軽さを活かして「ジャンプ」や「回転」の技術を徹底的に鍛えた。
「ハンデ」を「個性」だと言うのは「障害」のある人たちから、よく聞かれる言葉です。そう答える人たちは、ハンデに負けない“これだけは、誰にも負けない”というものを持っていることが多いように思います。
だから、なんらかの「ハンデ」があったり、「挫折」をしたりした人の方が、後々「成功」するように思います。
少し話が飛びますが、くぅもそうです。
歌が好きで、
“歌なら誰にも負けないのに・・・”
と思いつつも、
“かわいいくなし、太ってるし・・・”
とコンプレックスに負けていたときは、全然売れませんでした。
でも、彼氏の助けもあり「ダイエット」に成功してからは、太っていた分「巨乳?」だった体にメリハリがついて「ナイスバディ」が誕生し、また「素顔(すっぴん)」に自信がないから「メイク」の技に磨きをかけることになりました・・・w
女性だけのスタッフとのチームワークもバッチリで、
【エロかっこいい】【エロかわいい】 倖田來未
が、誕生したのです!!!!!
いやぁ~、「ハンデ」って、偉大なもんなんですねぇ・・・!
ところで、またまた「話」が飛びますが、今どきの女性の魅力は、
「目(アイメイク)」と「胸(おっぱい)」
だと思うのです。
「アイメイク」は、「アイライン」と「付けまつ毛(つけま)」で、全然見違えます。
日本人は、素顔(すっぴん)だと「かわいらしい」というか、欧米人に比べて「幼い」印象がします。
でも、「アイメイク」をすると「ギャグマンガ」のキャラが「劇画」というか「大人マンガ」のキャラに「変身」するのです。
(「スザンヌ」ちゃんが「ハーフ」に見えるのも「アイメイク」の「魔法」に違いないと思っています・・・!)
私の独断の仮説では、この「アイメイク」の進化の影に、ヤマンバ系の「ギャル」たちの「研究」があったのではと思っています・・・w
また、「胸」については、「ヌーブラ」と「寄せて上げてブラ」が多大の貢献をしているのでは、と考えております。
中でも、「寄せて・・・」については、「ワコール」のあるひとりの情熱溢れた研究者がいたことを、世の女性たちは忘れてはいけないと思います。
(名前は忘れてしまいましたが)彼は、日本女性に合うブラを作るために研究を重ね、それまで4種類しかないと思われていた女性の胸の形に日本女性だけの「5種類目」を発見し、さらに胸の動きまで研究し「外側と下」には約「2cm」しか動かなくて「内側と上」には約「5cm」も動くことから「寄せて上げてブラ」を生み出したのでした・・・。(『未来創造堂』より)
さて、話がとんでもない方向へ飛んでいってしまいましたが、憶えていますか・・・?w
「モスクワ国際バレエコンクール」で「金賞」を取った彼:岩田は、ついに「ボリショイバレエ」の門を叩いた。
しかし、社会主義の時代、国家の威信のシンボルだった「ボリショイ」は外国人に門戸を開放していなかった。
それでも、何度も叩き続けた・・・。
やがて時代は大きく揺らぎ「ソ連崩壊」が起こった。さしもの「ボリショイ」にも変革が起きた。何十年ぶりかで「トップ」が交代した。新しいボリショイのトップは、岩田が金賞を取った時の「モスクワ国際バレエコンクール」の「審査委員長」だった・・・。
外国人にも扉が開かれた。研修生を経て、ついに入団することができた。
しかし、そこからが本当の苦労の始まりであった・・・。
なんせ220人もいるし、“日本人なんて”という目で見られ、全く「役」がもらえなかった・・・。
それでも、練習は続けた。ひとの「3倍」の練習を・・・。
そのときを振り返って、彼は言う
上手くいってる時は、結果は出ていても「成長」していない。上手くいっていない時、苦しんでいる時の方が「成長」している。
4年ほど過ぎたとき、ボリショイは「威信」を賭けた大作『ファラオの娘』を上演することになった。
岩田は、思い切って「美術?監督」に“役をください”と直訴した。(そんなこと「異例」にちがいない。)その時、監督は、こう言った。
研究生がやるような役ならあるが、どうする?
彼は、考えてから、“やります!”と答えた。答えを出す前に、家に帰って、元バレエダンサーのロシア人の美人の奥さんに、どうするか相談した。彼女の答えは
やらない方がいい。あなたのやる役ではないから・・・。
それでも、彼は“自分にしか出来ないような役を作り上げよう”と決心した。
・・・その時に彼が踊った映像が流れた時、私は思わず“えっ!”と言ってしまった。そこに、いたのは・・・
茶色い毛むくじゃらの「キグルミ」を着て(顔はマスクかメイクか分からなかったけど)、膝を曲げ手をだらんと垂らした、シンバルを叩くあのおもちゃのような…、
「猿」だった!!!
でも、彼はリアルな猿の動きを研究して、与えられた僅か1分20秒を踊りきった・・・。
すると、(おそらくはバレエのコラムだろうが)新聞に
今まで見たこともないリアルで、観客の心に残る猿がいた
みたいな、コメントが載った・・・。
しばらくして、ボリショイは何十年ぶりかで「三大バレエ」のひとつ『白鳥の湖』を上演した。
彼は、「道化」というキャラのある重要な役を与えられた。
「道化」というと、軽く思うかもしれませんが、意外と重要な役のようです。日本では「狂言回し」というものがあり(この場合、必ずしも「こっけい役」ではないのですが)、たとえばドラマ『古畑任三郎』の「今泉」くんがもしいなかったら、硬い感じのつまらないドラマになってしまうでしょう。シェイクスピアも多用し、黒澤明監督が「マクベス」を翻案した「乱」でも「池畑慎之介」くんが好演してました。
やがて、岩田は、「道化」や「悪魔」などプリンシパルを支える「キャラ」役の第一人者になっていった・・・。
それにしても、なんて「ドラマチック」な話なんでしょう!
だって、『猿』ですよ。
「バカにしてる」(笑いものにする) か
「こいつ、本当にやる気があるか、試してみよう!」 かの、どちらかでしょう・・・?
第一人者になった今でも、彼は過酷な練習をやめようとはしない。彼の座右の銘?は
のぼせあがるな!
自分がいちばん上手いと思ったら、進歩しない。そんな鼻持ちならない踊りは見たくない。
舞台には、全てが出る。
何を考えているか?考えていないのか? かっこよく見せたいと思っているのか?本当にかっこいいのか?・・・
急遽、ケガをしたダンサーの代役として、公演先に飛ぶ。
ストーリー性のないモダンバレエで、きちんとした休みなく踊り続ける。
若いバレリーナが足をつって、苦痛に顔をゆがめる。20代のダンサーが、息が上がっている。(ちなみに、彼は「38歳」です!)
彼も、床に倒れこむが、すぐに次の場面に飛び出してゆく。
その公演から帰った翌日、彼は、いつものように練習をしていた・・・。
苦しい時の「支え」は何かという質問に彼が真っ先に上げたのは
「両親」
そして、「家族」・・・でした。
特に「父親」とは、「王子」になれない(プリンシパルになれない)と悩んだ時に
“道化でもいいじゃないか! どうせやるなら、「世界一」の道化になれ!”
と言われて、楽になれた…みたいな・・・。
そんなある日、『明るい小川』という旧ソ連時代から人気のコメディータッチの作品で、彼は「主役」のアコーデオン弾きを指名された。初めての役である。彼のような「歳」のダンサーに、新たな役を与えるのは極めて異例らしい。
そんな彼の「役作り」の様子が描かれていた・・・。(省略します)
エンディングは、その『明るい小川』の本番でのカーテンコールの場面であった。
ここからは、私の全くの「妄想」です。
あの時、「美術監督」が、彼に「猿」の役を与えたのは、「試練」だったと思うのです。
本当にやる気があるのか? 才能は「見抜いていた」けれど、いきなり「まとも」な役を与えては「周囲」が反発するだろう・・・。もし、こんな役でも、周りをビックリさせるような踊りを見せれば、みんなも納得するだろう・・・。
そして、あのコメントについても・・・、「彼」もきっと元は有名なダンサーで顔が利くから、
今度の『ファラオの娘』で、「猿」を踊るダンサーのコメントを書いて欲しい。もちろん、君が感じたままを素直に書いてくれればいいから・・・。
みたいな、会話があったりして・・・w
だって、『明るい小川』のアコーディオン弾きを指名したのも、同じ監督なんだから・・・。彼が、岩田に期待する言葉や、彼の踊りを観た時の「満足そうな」笑顔が目に焼きついているんですから・・・w
時々見せる岩下の「笑顔」も、素敵です。すっごい、キツイ中で見せるから・・・。
ほんとうに、「凄い」「かっこいい」男です。
【プロフェッショナルとは】
「冷たい目で見られても、舞台がどんなでも、穴が開いていようが寒かろうが、どんな時でも、どんな場所でも、周りがどんなでも、自分のすることをしっかりできる人」岩田守弘
昨日は、帰りにスーパーに寄って食料を物色していたら、突然に「睡魔」に襲われてきて立ったまま「居眠り」しそうになりました・・・!
“これは、やヴぁい!”
と思って、あくびを連発しながら家に帰り、9時に風呂に入って、10時には「布団」に入っていました・・・w
でも、ふとつけたTV『プロフェッショネル仕事の流儀』(NHK)に釘付けになってしまい、結局寝たのは11:30頃でした。
それでも、机に座ってPCに打ち込んでるよりは「体力温存」にはなったようで、今日はかなり元気でした・・・w
と言う訳でw、昨日の『プロフェショナル・・・』は、「バレエダンサー:岩田守弘」三(38歳)でした。
私が今まで見た「プロ」の中でも、ピカイチに「凄い」人でした。
って、知ってる人はまずいないんじゃないでしょうか? 「イワタモリヒロ」???
ちょっと前に話題になった「熊川哲也」さんというイケメンがいましたがw、知ってるのはそれくらいでしょう。
「岩田」さんは、身長166cmです。私は、ここのところ「健康診断」の度に「縮んで」w167cm台になってしまいました・・・www
まぁ、「普通」かな?と思っていますが、若い人なら平均は「170cm台」でしょう!
ましてや、「ステージ栄え」とか考えると「主役」になる人(「プリンシパル」とか言うそうで、「王子」様役)は、「長身」であることが「絶対条件」なんでしょう。
でも、彼のいるところが「凄い」んです!!!
クラシックバレエ界に燦然とそびえる「巨峰」ロシア(旧ソ連)の【ボリショイバレエ団】なんです。
その中でプリンシパルに次ぐ「第一ソリスト」なんです。もちろん、「日本人初」です。でも、10人以上いるみたいで、「役」をもらえる保障はないそうです。総勢220人もいるんですから・・・。彼は、最も背が低いのです。
彼は、バレエダンサーだった父の影響で小さい頃からバレエを始め、18歳で「日本一」になった。
高校を卒業すると、クラシックバレエの本場「旧ソ連」に留学した。モスクワのバレエ学校で学び、やがて「モスクワ国際バレエコンクール」で「金賞」を取るまでになった。
小柄な彼は、それを「個性」として捉え身軽さを活かして「ジャンプ」や「回転」の技術を徹底的に鍛えた。
「ハンデ」を「個性」だと言うのは「障害」のある人たちから、よく聞かれる言葉です。そう答える人たちは、ハンデに負けない“これだけは、誰にも負けない”というものを持っていることが多いように思います。
だから、なんらかの「ハンデ」があったり、「挫折」をしたりした人の方が、後々「成功」するように思います。
少し話が飛びますが、くぅもそうです。
歌が好きで、
“歌なら誰にも負けないのに・・・”
と思いつつも、
“かわいいくなし、太ってるし・・・”
とコンプレックスに負けていたときは、全然売れませんでした。
でも、彼氏の助けもあり「ダイエット」に成功してからは、太っていた分「巨乳?」だった体にメリハリがついて「ナイスバディ」が誕生し、また「素顔(すっぴん)」に自信がないから「メイク」の技に磨きをかけることになりました・・・w
女性だけのスタッフとのチームワークもバッチリで、
【エロかっこいい】【エロかわいい】 倖田來未
が、誕生したのです!!!!!
いやぁ~、「ハンデ」って、偉大なもんなんですねぇ・・・!
ところで、またまた「話」が飛びますが、今どきの女性の魅力は、
「目(アイメイク)」と「胸(おっぱい)」
だと思うのです。
「アイメイク」は、「アイライン」と「付けまつ毛(つけま)」で、全然見違えます。
日本人は、素顔(すっぴん)だと「かわいらしい」というか、欧米人に比べて「幼い」印象がします。
でも、「アイメイク」をすると「ギャグマンガ」のキャラが「劇画」というか「大人マンガ」のキャラに「変身」するのです。
(「スザンヌ」ちゃんが「ハーフ」に見えるのも「アイメイク」の「魔法」に違いないと思っています・・・!)
私の独断の仮説では、この「アイメイク」の進化の影に、ヤマンバ系の「ギャル」たちの「研究」があったのではと思っています・・・w
また、「胸」については、「ヌーブラ」と「寄せて上げてブラ」が多大の貢献をしているのでは、と考えております。
中でも、「寄せて・・・」については、「ワコール」のあるひとりの情熱溢れた研究者がいたことを、世の女性たちは忘れてはいけないと思います。
(名前は忘れてしまいましたが)彼は、日本女性に合うブラを作るために研究を重ね、それまで4種類しかないと思われていた女性の胸の形に日本女性だけの「5種類目」を発見し、さらに胸の動きまで研究し「外側と下」には約「2cm」しか動かなくて「内側と上」には約「5cm」も動くことから「寄せて上げてブラ」を生み出したのでした・・・。(『未来創造堂』より)
さて、話がとんでもない方向へ飛んでいってしまいましたが、憶えていますか・・・?w
「モスクワ国際バレエコンクール」で「金賞」を取った彼:岩田は、ついに「ボリショイバレエ」の門を叩いた。
しかし、社会主義の時代、国家の威信のシンボルだった「ボリショイ」は外国人に門戸を開放していなかった。
それでも、何度も叩き続けた・・・。
やがて時代は大きく揺らぎ「ソ連崩壊」が起こった。さしもの「ボリショイ」にも変革が起きた。何十年ぶりかで「トップ」が交代した。新しいボリショイのトップは、岩田が金賞を取った時の「モスクワ国際バレエコンクール」の「審査委員長」だった・・・。
外国人にも扉が開かれた。研修生を経て、ついに入団することができた。
しかし、そこからが本当の苦労の始まりであった・・・。
なんせ220人もいるし、“日本人なんて”という目で見られ、全く「役」がもらえなかった・・・。
それでも、練習は続けた。ひとの「3倍」の練習を・・・。
そのときを振り返って、彼は言う
上手くいってる時は、結果は出ていても「成長」していない。上手くいっていない時、苦しんでいる時の方が「成長」している。
4年ほど過ぎたとき、ボリショイは「威信」を賭けた大作『ファラオの娘』を上演することになった。
岩田は、思い切って「美術?監督」に“役をください”と直訴した。(そんなこと「異例」にちがいない。)その時、監督は、こう言った。
研究生がやるような役ならあるが、どうする?
彼は、考えてから、“やります!”と答えた。答えを出す前に、家に帰って、元バレエダンサーのロシア人の美人の奥さんに、どうするか相談した。彼女の答えは
やらない方がいい。あなたのやる役ではないから・・・。
それでも、彼は“自分にしか出来ないような役を作り上げよう”と決心した。
・・・その時に彼が踊った映像が流れた時、私は思わず“えっ!”と言ってしまった。そこに、いたのは・・・
茶色い毛むくじゃらの「キグルミ」を着て(顔はマスクかメイクか分からなかったけど)、膝を曲げ手をだらんと垂らした、シンバルを叩くあのおもちゃのような…、
「猿」だった!!!
でも、彼はリアルな猿の動きを研究して、与えられた僅か1分20秒を踊りきった・・・。
すると、(おそらくはバレエのコラムだろうが)新聞に
今まで見たこともないリアルで、観客の心に残る猿がいた
みたいな、コメントが載った・・・。
しばらくして、ボリショイは何十年ぶりかで「三大バレエ」のひとつ『白鳥の湖』を上演した。
彼は、「道化」というキャラのある重要な役を与えられた。
「道化」というと、軽く思うかもしれませんが、意外と重要な役のようです。日本では「狂言回し」というものがあり(この場合、必ずしも「こっけい役」ではないのですが)、たとえばドラマ『古畑任三郎』の「今泉」くんがもしいなかったら、硬い感じのつまらないドラマになってしまうでしょう。シェイクスピアも多用し、黒澤明監督が「マクベス」を翻案した「乱」でも「池畑慎之介」くんが好演してました。
やがて、岩田は、「道化」や「悪魔」などプリンシパルを支える「キャラ」役の第一人者になっていった・・・。
それにしても、なんて「ドラマチック」な話なんでしょう!
だって、『猿』ですよ。
「バカにしてる」(笑いものにする) か
「こいつ、本当にやる気があるか、試してみよう!」 かの、どちらかでしょう・・・?
第一人者になった今でも、彼は過酷な練習をやめようとはしない。彼の座右の銘?は
のぼせあがるな!
自分がいちばん上手いと思ったら、進歩しない。そんな鼻持ちならない踊りは見たくない。
舞台には、全てが出る。
何を考えているか?考えていないのか? かっこよく見せたいと思っているのか?本当にかっこいいのか?・・・
急遽、ケガをしたダンサーの代役として、公演先に飛ぶ。
ストーリー性のないモダンバレエで、きちんとした休みなく踊り続ける。
若いバレリーナが足をつって、苦痛に顔をゆがめる。20代のダンサーが、息が上がっている。(ちなみに、彼は「38歳」です!)
彼も、床に倒れこむが、すぐに次の場面に飛び出してゆく。
その公演から帰った翌日、彼は、いつものように練習をしていた・・・。
苦しい時の「支え」は何かという質問に彼が真っ先に上げたのは
「両親」
そして、「家族」・・・でした。
特に「父親」とは、「王子」になれない(プリンシパルになれない)と悩んだ時に
“道化でもいいじゃないか! どうせやるなら、「世界一」の道化になれ!”
と言われて、楽になれた…みたいな・・・。
そんなある日、『明るい小川』という旧ソ連時代から人気のコメディータッチの作品で、彼は「主役」のアコーデオン弾きを指名された。初めての役である。彼のような「歳」のダンサーに、新たな役を与えるのは極めて異例らしい。
そんな彼の「役作り」の様子が描かれていた・・・。(省略します)
エンディングは、その『明るい小川』の本番でのカーテンコールの場面であった。
ここからは、私の全くの「妄想」です。
あの時、「美術監督」が、彼に「猿」の役を与えたのは、「試練」だったと思うのです。
本当にやる気があるのか? 才能は「見抜いていた」けれど、いきなり「まとも」な役を与えては「周囲」が反発するだろう・・・。もし、こんな役でも、周りをビックリさせるような踊りを見せれば、みんなも納得するだろう・・・。
そして、あのコメントについても・・・、「彼」もきっと元は有名なダンサーで顔が利くから、
今度の『ファラオの娘』で、「猿」を踊るダンサーのコメントを書いて欲しい。もちろん、君が感じたままを素直に書いてくれればいいから・・・。
みたいな、会話があったりして・・・w
だって、『明るい小川』のアコーディオン弾きを指名したのも、同じ監督なんだから・・・。彼が、岩田に期待する言葉や、彼の踊りを観た時の「満足そうな」笑顔が目に焼きついているんですから・・・w
時々見せる岩下の「笑顔」も、素敵です。すっごい、キツイ中で見せるから・・・。
ほんとうに、「凄い」「かっこいい」男です。
【プロフェッショナルとは】
「冷たい目で見られても、舞台がどんなでも、穴が開いていようが寒かろうが、どんな時でも、どんな場所でも、周りがどんなでも、自分のすることをしっかりできる人」岩田守弘