写真と短い文章 2

散歩しながら写した写真を主に載せます。
写真にまつわる面白い話があるとそれを
調べてその語源を散策します。

ツルとカズラ: 語源を楽しむ

2014-08-02 08:36:00 | 草花






  サンキライの種類


沖縄方言ではサンチラー
サンチラーの変化形が
サンキライと推測されます。
オキナワサルトリイバラか
サツマサンキライの実
熟すると赤くなります。







シラタマカズラ、花
シジミチョウ、緑色の


8月2日早朝、ナングスク
7月26日、大中区


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写真集を見ていたら
丁度1年前に名前を
知らないツルとその
実を写しているのに
気づきました。

2013年8月2日
ナングスクの裏山。




ツルの種類にカズラもあります。ツル
の変化形がヅルです。カズラの正しい表記
はカヅラでしょう。芋は地上の葉の部分は
カンダバー、カヅラの葉と言われ、地下茎
は芋ヅルというにツルと呼ばれます。最初
の頃は緑色ですが、熟すると白い実になる
シラタマカヅラがあります。このカヅラの
沖縄方言が「童泣かせ」です。 紐や縄の
役目を果たせずに直ぐに切れてしまい、山
に薪を取りに行くよう言われた子供は枝を
シラタマカヅラで括ろうとするが出来ずに
泣き出す子供もいたようです。このカヅラ
は薪の原料となる小枝を束ねる事は出来な
いそうです。

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語源散策は以下の通りです。


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          ツル、蔓

  ツルには色々あります。沖縄で一番多く見かける

ツルはリュウキュウボタンヅルと思います。ツルは物

を束ねる「縄や紐」の役目を果たしたそうです。 ツル

やカズラは縄や紐の形をしていますが、白い玉が出来

るシラタマカズラは弱くてちょっと重いのを括ると直ぐに

切れて縄や紐の役目を果たせないそうです。沖縄方言

では「わらび=童」泣かせと呼ばれています。



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      釣瓶、釣瓶落とし


  井戸から水を汲む道具をなぜ釣瓶と名付けた

のででしょうか。多分瓶の部分を引っ張る「紐」

が植物の「t,urru=ツル、蔓」に似ているから

推測できます。なぜ「釣」の当て字を使ったかは

釣りをする時の「糸=テグス」に似ているからで

しょう。 植物の「蔓」は木に絡み付き登ります

が、枝から「垂れ下がる」場合もあります。「蔓

の垂れ下がる」姿が「釣瓶落とし」に似ている

と推測できます。



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         芋づる式

 メソポタミアの言葉、シュメール語とアッカド語が

分ると日本語の「芋づる」式も、メソポタミア由来

の言葉だと分ります。殆どの「t,urru=蔓」は地上で

木やフェンスなどの人工物に巻き付き、絡み付き延び

て広がります。地上で「t,urru=蔓」や葛になるだけ

でなくて、「im=地」中に出来る「芋」が「t.urru=

蔓」状になっているのがあります。 芋づるは「imo

t,urru= im t,urru=地中の蔓」と分析できます。

名護方言の「umu'=ウムー」は日本全国ではさつま

「芋=imo=im」と言われています。沖縄から薩摩を

経由して日本全国に広がった事が分りますが、その

元々の言葉はシュメール語の「土や泥」の中に出来る

物であるのが分ります。 ガガイモなども地上に蔓が

出来るだけでなく「im==imo=地」下にも蔓が出来

て、それが膨れて「芋」になっています。地上の茎に

出来るの「膨れた」部分はムカゴと呼ばれています。

オキナワ・サルトリイバラは、名護方言では「san-

t,urra=san-t,irra=サンチラー」と言われている

ようです。この言葉は共通語の「サンキライ」に変化

したようです。「イバラ」ですので、地上では「蔓」と

なり延びています。その根っこには「芋=塊根」が

出来て、久米島紬などの「染料」として使われている

そうです。


  シュメール語とアッカド語のアルファベット表記
  は次の通りです。


  アッカド語  日本語    英語
  シュメール語
 (大文字表記)


  IM       土、粘土    clay
         泥       mud

  t,urru    紐       string

         天から降りて  a stsring,
         来る紐     come down from heaven

         糸       yarn

         帯、包帯    band

         金属製     wire
         の紐

         束ねる     twine 
         巻く
         絡み付く

         羊毛や髪で   of wool
         出来た物も   or hair
         ある

         たっぷり塗る  slather

         塗りたくる   smear
        (油など)   



ペンシルバニア大学
シュメール語辞典


シカゴ大学アッカド語
(アッシリア語)辞典
T, (Tet) の参照ページ
196
197


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         地鎮祭、芋、地中


  日本人は地鎮祭、芋、地中は全て「土、土地」と関係がある

のを知っています。これらの言葉をローマ字で書いてみましょう。

「ditim=地鎮」の中に「tim, im」の音が含まれています。「imo

=芋」の中にも「im」が含まれている事は前に述べました、地面の

中が「t,it,t,u=地中」です。 これらの言葉は全てメソポタミア

由来の言葉と推測できます。つまり漢字は全てメソポタミアの言語

への当て字と推測できます。


  アッカド語とシュメール語のアルファベット表記
  は次の通りです。


  アッカド語   日本語   英語
  シュメール語
 (大文字表記)


  t,it,t,u    土     clay

          泥     mud

  IM       土     clay

          泥     mud


シカゴ大学アッカド語
(アッシリア語)辞典
T,(Tet) の参照ページ
138


ペンシルバニア大学
シュメール語辞典

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