TOKYO OPERA CITY ART GALLERY"MORIYAMA・SHINJUKU・ARAKI"
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の"森山・新宿・荒木"展です。
森山大道と荒木経惟の二人展。昨年の8月(パンフレットでは今年8月となっていましたが、それは・・・)に新宿歌舞伎町界隈で撮りおろした新作を含め、新宿で撮影された作品たち。
森山、荒木両氏の新宿というところへの眼差しの軌跡と言えるのではないでしょうか。
僕は写真に造詣が深いわけではありませんし、常日頃からこの2人の写真家を熱心に追っているわけでもありません。ですからテクニック的なことはわかりませんし、実際どちらの撮ったものなのか分からないものもありました。正直。
それでも感じたことは、新宿へ向けられた眼差しは予想以上に静かで優しいということでしょうか。
アラーキーといえば、僕が中学生位の時に神戸ファッションミュージアムで開催されていた企画展に彼の写真が出品されていました。
トンネル状の空間一面には彼特有の写真が隙間無く展示されています。ヌードや扇情的な写真たち。母と妹と行ったのですが、「母が慌てて妹だけ先に行かせていたなぁ」なんてことをアラーキーの作品を観るたびに思い出すのです。
扇情的と書きました。一般的にはエロス云々とも言われています。
が、僕は彼の作品にそういったものを感じることは殆どありません。何か、張り詰めたか細い悲哀の糸が常に根底にあって(それが見えているとは限らないのだけれども)、時にその上にある種コミカルな被写体がのってしまうものだから、良くも悪くも切なくなるのです。
コミカル、なんて言ったら怒られるかもしれません。自分でもその理由は良くわからないのですが、おそらく色々な意味でイタイ部分を撮っているからなのかもしれません。
それもこれも新宿の内包するものか。
森山作品では"ポスター"が印象に残っています。
「誰でもできるだろう、あんなの。」と思う人もいそうですが、そうはいかないでしょう。
彼の写真は「シンジュク」という響きに囚われた僕を解放してくれます。
それは今回の企画展に限らず。
新宿という場で向き合った、二人。
果たして何を感じたのでしょうか。
project N 21"BABA Megumi"
プロジェクトNのほうは、今回は馬場恵。
色彩自体はキレイだったのですが、正直何がしたいのか殆ど伝わってこなかったです。フォルムからもタッチからも。
パンフレットを見ると奥深い作品たちのようですが、何かまだまとまっていないのではないかなと感じてしまいました。他の作品を見たことがない(あるいは記憶に無い)ので何とも言い難いのですが。。
元はリトグラフ、シルクスクリーンで制作していたようで、ネットでみつけた過去の作品のほうが魅力的でした。
ただし、"版画集「シェイプ-ペイン・キラーズ」"はなかなか良かったとおもいます。
並べて初めて魅力が出るという感じでしょうか。
そしてiccはまた時間切れ・・・。
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の"森山・新宿・荒木"展です。
森山大道と荒木経惟の二人展。昨年の8月(パンフレットでは今年8月となっていましたが、それは・・・)に新宿歌舞伎町界隈で撮りおろした新作を含め、新宿で撮影された作品たち。
森山、荒木両氏の新宿というところへの眼差しの軌跡と言えるのではないでしょうか。
僕は写真に造詣が深いわけではありませんし、常日頃からこの2人の写真家を熱心に追っているわけでもありません。ですからテクニック的なことはわかりませんし、実際どちらの撮ったものなのか分からないものもありました。正直。
それでも感じたことは、新宿へ向けられた眼差しは予想以上に静かで優しいということでしょうか。
アラーキーといえば、僕が中学生位の時に神戸ファッションミュージアムで開催されていた企画展に彼の写真が出品されていました。
トンネル状の空間一面には彼特有の写真が隙間無く展示されています。ヌードや扇情的な写真たち。母と妹と行ったのですが、「母が慌てて妹だけ先に行かせていたなぁ」なんてことをアラーキーの作品を観るたびに思い出すのです。
扇情的と書きました。一般的にはエロス云々とも言われています。
が、僕は彼の作品にそういったものを感じることは殆どありません。何か、張り詰めたか細い悲哀の糸が常に根底にあって(それが見えているとは限らないのだけれども)、時にその上にある種コミカルな被写体がのってしまうものだから、良くも悪くも切なくなるのです。
コミカル、なんて言ったら怒られるかもしれません。自分でもその理由は良くわからないのですが、おそらく色々な意味でイタイ部分を撮っているからなのかもしれません。
それもこれも新宿の内包するものか。
森山作品では"ポスター"が印象に残っています。
「誰でもできるだろう、あんなの。」と思う人もいそうですが、そうはいかないでしょう。
彼の写真は「シンジュク」という響きに囚われた僕を解放してくれます。
それは今回の企画展に限らず。
新宿という場で向き合った、二人。
果たして何を感じたのでしょうか。
project N 21"BABA Megumi"
プロジェクトNのほうは、今回は馬場恵。
色彩自体はキレイだったのですが、正直何がしたいのか殆ど伝わってこなかったです。フォルムからもタッチからも。
パンフレットを見ると奥深い作品たちのようですが、何かまだまとまっていないのではないかなと感じてしまいました。他の作品を見たことがない(あるいは記憶に無い)ので何とも言い難いのですが。。
元はリトグラフ、シルクスクリーンで制作していたようで、ネットでみつけた過去の作品のほうが魅力的でした。
ただし、"版画集「シェイプ-ペイン・キラーズ」"はなかなか良かったとおもいます。
並べて初めて魅力が出るという感じでしょうか。
そしてiccはまた時間切れ・・・。
NYにいらっしゃるのですね。クリストを見られる(体感できるといったほうが適切なのかもしれません)なんてうらやましい。感想を楽しみにしています。
ポスターのポスター、それも森山大道らしい撮影の仕方(とか言って大して分かっちゃいない)で「作品」として大変興味深いものに仕上がっていたと思いました。
The Gatesについて記事書いたのですが消えてしまいまして。。。
帰国したら軽くですが改めて書き直します。