特急運用消滅 !! 阪急6300系

今朝、今月末で本線での運用を終了する阪急の6300系を撮りに行って来た。

特急用車両として製造され、先月まで京都本線を走っていたこの車両。
一旦運用は終了したが、お別れ運転として今月21日から28日まで再び運用に復帰している。
特に24日からは記念のヘッドマークを付けての運転となっている事もあり、そんな最期の勇姿を是非記録しておきたいと思い撮影に出掛けた次第だ。

今週末は天気が崩れるそうなので、好条件で撮るなら今日しか無い。
その今日ですら曇り時々晴れと太陽を拝めるかどうかは微妙な雰囲気だ。
考えた末、なんとか時間に都合の付く朝の「通勤特急」を撮る事にした。

目的の列車の現地通過時刻は8:37頃。
8時の時点では綺麗に晴れている。しかし、西の方からどんどん薄雲が流れてきている。
時間との戦いだな。
そんな事を考えながら列車を待つ。
そうこうしている内に時間となり、6300系はカメラの前を定刻に通過して行った。

月末まで走るとは言え、私にとっては最初で最後の一発勝負。
かなり際どかったが、僅かながら薄雲が掛かった程度で何とか無事に撮影できた。
とりあえずヤレヤレである。

この6300系。
多くの私鉄特急車両の様な見た目の華やかさは無い。
パッと見は他の一般車両と見分けが付かないくらいだ。

しかし、屋根周りのクリーム塗装や前面の飾り帯。綺麗に並び揃った側面窓。
それに2ドア車ながらも両開きの出入口扉。
35年以上経った今でもデザイン的に然程古さを感じさせない様は、正に名車と呼ぶに相応しい。

特急運用を外れた6300系は、この後順次解体処分される見込みだが、一部の車両は中間車を抜かれた短い姿になり、支線である嵐山線の普通列車として第二の人生を送る。
阪急とは少し縁遠い地域に住んでいる私ではあるが、機会があれば6300系のそんな姿もまた見てみたいものだな。