たけのこ
2006-04-20 | 季節
パンぢごくを戦った翌日、なんと「たけのこ」をいただいた。
しかも、堀りたて泥付きだ。
こんなたけのこ、何年ぶりだろう。
実は、実家には竹藪があった。
今も、その子孫達がほそぼそではあるが、庭に風情ある情景を演出してくれている。
竹ボーボーだった頃は、桑をもった父を筆頭に長靴を履いていやっていうほどたけのこ堀りをしたもんだ。
“ええかっこしい”の父は、どんどん客人を呼んではたけのこ堀ツアーやたけのこすき焼き大会を開催していた。
私たちの仕事は、バケツ何杯にもなるたけのこの皮をむきむきすること。
母は、大きなお鍋でひたすらあく抜きをしていた。
ならば、私はたけのこ達人か?と言われればノン。
残念ながら、当時キッチンに全く興味のなかった私は、母がやっていたことよりも
「いかに上手にまだ地面から顔を出していない若竹ちゃんを見つけるか?」
しか知識を得ようとはしていなかったのだ。
取りいそぎ、たけのこ達人の母にあく抜きのコツを聞いてみた。
・「さきっちょ」が一番あくがあること。
・「さきっちょ」を斜めに切り、タテに包丁を入れある程度皮をむいてしまうこと。
(一般常識である「皮をつけたままゆがく」をすると、時間が大変かかることと、初心者は失敗率が高いらしい)
・「あくがあくを呼ぶ」というらしく、皮を1~2枚つけておけばあくがとりやすいので効果的。
・ぬかを使いすぎると余計にぬか臭くなるから、500mlペットボトルくらいの大きさに対し一握りがポイント。
案の定、「さきっちょ」は竹になりかけていたのに、無理矢理ゆがいたからちょっとあくが残ったかな。
いつも当たり前の事だと思っていたことが、なくして初めてそれが貴重だったと気付かされる。
これは、どんなことにも当てはまる。
そう思いながらかじったゆがきたては、まるでスイートコーンのように甘かった。
メニューは、「たけのこごはん」と「たけのことわかめの煮物」。
翌日は、「たけのこのきんぴら」。
本日は、「鶏の手羽先とたけのこの煮付」だ。
たけのこづくし。
たけのこって、食べ過ぎたらなんかなっちゃわなかったっけ。
贅沢にも、3日食べ続けてたら不安になってきた。
なんだったっけ。