先日、携帯の着信画面に、見慣れない名前が点滅した。
10秒ほど考え、懐かしい名前であることを思い出し、急いで出た。
「ほんま、世間は狭いよな～。おまえ、札幌行ってたやろ」
開口一番のセリフにびっくり。
彼は、学生時代からの姉妹共通の友達で、スポーツカメラマンだ。
そういえば、札幌ドームで阪神戦があるってタクシーのうんちゃんがいってたな。
どうも、帰りの空港で私達を見かけたらしい。
気が付いていれば、8年ぶりくらいの再会だ。
思わず、「激やせした？」と聞いてみた。
だって、かなり巨漢だしあれだけ特徴あったら気が付かないはずがないもん。
それをいったら激怒していたけれど、それも８年前と変わらない口調で懐かしい。
奥さん元気？子供達はかわいい？なーんて話をし、また一緒に一杯やろうといって電話を切った。
25年ぶりの親戚との再会。そして8年ぶりの電話。
サッポロサプライズはこんなところでも続いていたんだ。
「過去は紡がれていくもの。それは今につながっている。」
教育実習の時、私の担当になった歴史の先生が言って下さったことば。
ー歴史は過去の断片ではなく、そういった現実があって今があるんだ。
だから本当は教科書なんかいらないんだけどね。だからそれを子供達に伝えてあげてよ。ー
という、歴史の授業をするにあたっての心構えだったのだが、
今頃になってそれがよみがえってきたのです。
というのも、実は今、へこんでいます。
長い間、過去を断片的にとらえ、逃げることにより自分で克服しているつもりだったのに、
全く解決できていなかったと気が付いたから。
ある場面で、それはいきなりフラッシュバックのようにやってきたのでした。
そこにいきつくまでに、ちょこちょこと予兆はあったから、
自分の中だけで解決すれば次回はゼロになれると思っていたのだ。
でも、できなかった。「オラ、できねえヨ。（悟空風に）」って感じ。
おかげで、失語症状態だ。コトバが詰まって出てこない。
いきなり勝手にへこんでしまったものだから、
一緒にいた人には、大変申し訳ないことをしたと反省しています。
これを乗り越える為には、多分、過去を紡ぐ作業が必要なんだと思う。
そうでないと、これから作る新しい過去は広がらないだろう。
今回は、同じ事を繰り返したくないな・・・と初めて思えたので、
新たな自分に生まれ変わろうと思います。
なんて、まるで子供のようなことをもんもんと考えながら、
「へこんでる状況」と向き合って、脱出戦闘態勢に入り続けています。
わけわかんない独り言でした。