森って?林って?林業って?!

小さなことから知ってほしい。
こちらは公益社団法人静岡県林業会議所のブログです。

今夜のクローズアップ現代+は林業について~佐藤宣子教授もご出演します

2021-09-15 13:30:41 | F&F

こんにちは。

朝晩過ごしやすくなってきました。

コロナがなければ旅行に行きたいです♨

 

本日、NHKで放送される「クローズアップ現代+」。

林業の問題が取り上げられるようです。

『宝の山をどう生かす 森林大国・日本 飛躍のカギは』と題して、持続可能な林業の未来を考える内容になっているようです。

出演者は 東京大学大学院 蔵治光一郎教授、そして当会機関誌「F&F」でお馴染みの、九州大学大学院の佐藤宣子教授です。

佐藤教授は今月のF&F9月1号の「想う」にも『「今だけ」の林業にしない』と題して執筆してくださいました。

 

放送は今夜10時からです。

 

 

 


落雷の恐怖

2021-08-02 14:58:33 | F&F

こんにちは。

暑い日が続きます。

この時期大気の状態が不安定な日が多いので、帰りに雨に降られる日もあります。

雷雨も怖いですね。

我が家は昨年雷が落ちて被害に遭いました。

災害は突然、自分が思っている以上の威力でやってきます。

 

遠藤理事から恐怖の写真をいただきました。

富士宮市の山林(道から見えるところ)のスギが1本だけ被害に遭っています。

周りは大丈夫ですが、雷が直撃したスギが爆発した状態だったそうです。

雷の破壊力のすごさが見てわかります。

火事にならなくて良かったです。

近くで作業していなくて本当に良かったです。

 

家に落ちたから分かりますが、雷が直撃するとき音はしませんでした。

ゴロゴロ鳴り始めたら安全な場所に避難してくださいね。

 


木材価格の行方は・・・

2021-06-22 16:05:51 | F&F

今回のウッドショックの直接的な要因となっている米国の住宅バブルですが、住宅新築需要を引き起こした住宅ローンの返済猶予などの優遇策が6月30日で終了するようです。業界筋では、米国の木材不足も7月には終わるだろうと予測する人もいるようです。すでに米国では木材の先物取引価格も下がりだしたようで住宅バブルが終焉を迎えつつある様相です。このまま、コロナもワクチン効果で集団免疫ができつつあるようで社会全体が落ち着きをとりもどし、来年になれば、ウッドショックってなんだっただろうという事態も想定できます。結局、林業サイドでは原木価格が上がったぞと言っている間に事態は進展していて、結果的に何もしなかったことがいちばんよかったというようないつか来た道にもどっていくのかと思う今日この頃です。


多種共存の森

2021-02-17 13:39:32 | F&F

少々古い話になりますが、2013年に出版された東北大学の清和研二教授の「多種共存の森:1000年続く森と林業の恵み」は、森林の多様性がどのような仕組みで成り立っているかということを解き明かしていて、たいへん興味深いものでした。

多種共存の森: 1000年続く森と林業の恵み | 清和 研二 |本 | 通販 | Amazon

Youtubeに、清和教授の講演があったので、関心のあるかたはご覧ください。

東北大学サイエンスカフェ 第163回「多種共存の森~その仕組みと恵み~」 - YouTube

熱帯雨林の森林の多様性の仮説が温帯林でも適用されるということをフィールドワークを通じて解明しています。

樹木は毎年多くの種子を作って子孫を拡散していますが、親木の周りのすぐ近くで発生した芽生えに対して、菌根菌が選択的に同種の芽生えを枯らして、他の樹種が生育できる環境を作って、近くに同種の木が更新しないようにすることで多様な(樹種)の森が育つというものです。菌根菌による枯死率が低いブナなどは純林を作るようです。

 


森の恵みの新素材「改質リグニン」の秘密

2021-02-17 13:01:05 | F&F

リグニンとは、樹木を構成する重要な要素(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)で、細胞壁を構成してる物質です。

製紙では、セルロースを取り出してパルプにするのですが、リグニンは黒液として不要物扱いです。

以前からリグニンの利用する研究が進められていましたが、スギのリグニンをポリエチレングリコールの誘導体(改質リグニン)として抽出することに成功して、植物由来のプラスチック代替材としての用途が期待されています。

今の動画で、改質リグニンの生みの親である森林総研の山田竜彦氏の講演をご覧ください。

スギの粉からリグニンを取るのですが、素材としての将来性は期待できても、それが林業や木材自身の高付加価値化にはつながっていくとは思えないので、その点が少々残念です。セルロースナノファイバーも然りです。

しかし、スギの素材としての価値が上がることは悪いことではないし、素材産業としての林産業はありかとは思っています。

リグニンネットワークから公開セミナー(動画配信)の案内

今朝から公開されましたのでお知らせいたします。

http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/matechem/lignin-net_special.html

YouTube Lignin Network チャンネルを利用しています↓
https://www.youtube.com/channel/UCOF0JebKdA9fmH0MiCi4IUA


リグニンネットワーク 公開セミナー 森の恵みの新素材「改質リグニン」の秘密
~国産資源を用いる新たなバイオ産業創出のネットワーク~
令和3年1月25日~1月31日の間にウェブ上で公開


本年も宜しくお願い致します

2021-01-04 16:14:30 | F&F

明けましておめでとうございます。

本日仕事始めです。

 

F&F新年号の第1面でご挨拶です。

事務局も新体制となり、今後も皆様に情報提供できるように頑張って参ります。

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

月1回発行のF&F、購読のみの新規会員様も募集中です。

お気軽にお問い合わせください。

 

 


県森連天竜事業所 選別機更新

2020-12-21 11:19:13 | F&F

11月から新しく林業会議所勤務となりました。F&Fの編集を引き継ぎました。月1回の発行で、すべての取材記事を掲載するには限界があるので、こちらのブロブでも情報提供をしていきたいと思います。

新年号も校了したので、一段落といったところです。

今後ともよろしくお願いします。

12月16日は静岡県森連天竜事業所の納市でした。
原木はそこそこ集まっている感じでしたが、土場の真ん中には、4月稼働予定の選別機の基礎工事が着々と進んでいました。

新しい選別機はかなり大きく、出来上がった時の存在感は凄いだろうと思います。選別機の導入で土場のレイアウトも大きく変わるでしょう。

天竜事業所に入ってくる丸太の大径化(特にスギ)は他を圧倒している感があります。

いつも市のたびに天竜材の品質のよさには魅了されています。特にスギはすばらしい。大径材はそれなりの価格で取引はされているようですが、時折驚くような価格がつくことがあります。高値はつき板用需要だそうですが、末口40㎝上が普通にでている天竜ではそこそこ値はつきますが、価格の桁が一桁上がる材は、いったい(つき板としての)製品価格はどのくらいになるのでしょう。つき板は木工製品価格の一部になるから、最終価格というのは製材品や合板に比べてわかりにくいというかどうもピンときません。そのあたりの情報も林業会議所の会員に伝えることができればと思います。


ありがとうございました。

2020-11-20 14:40:34 | F&F

コロナの拡大が世界各国で特に

欧州、米国が深刻ですね。

日本も第3波が来ているようです。

冬が到来する季節で拡大が心配です。

 日本人の規律が最後に拡大を防ぐ手立て

かもしれません。

私も(公社)静岡県林業会議所の所属員

として2013年ごろからブログを綴り

はじめてました。

 *山村で林業を生業として頑張っている選択的林業家にエールを送ること。

 *市町の方々に山つくりの大変さを伝え、森林を含めた環境づくりを訴える。

 *日本の伝統、伝承された家づくりの継承の大事さを。

 *木材価格の下落が林業経営に大打撃を与えたこと。

 *SDGSの叫ばれる昨今に(公社)静岡県林業会議所が行ってきた

  公目的事業。

   などについてできるだけ綴ってきました。

   お読みいただいた、皆様に心から御礼を申し上げます。

  時節柄ご自愛ください。  

   私は職務を離れます。今後とも林業についてご理解いただき、

   私どもの応援団でいていただければ、望外の喜びです。

                        事務局からでした

                           (K.T)


秋の深まり

2020-11-16 14:41:41 | F&F

 こんにちは、今日の静岡市は暖かい日差し

が届いていました。

 コロナの第3波が来ているようです。

コロナ禍は世界の人々に対して、今までの私たちの

生活を見直すことを問うているように感じます。

そうわ言っても、コロナ禍で生活そのものを脅かされて

いる方もいる現実を早く脱出することが大事で、政治力が

これまた問われています。

 さて、コロナに関係なく季節は進んでいます。

(公社)静岡県林業会議所の事務所(静岡県庁西館9F)からの見る街の紅葉

紅葉が最終版の駿府城公園

 

また、このような状況下だからこそ、ソーシャルディスタンスが十分

確保可能な森林空間を利用した社員研修が増えています。

また、今年度からスタートした新学習指導要領ではアクティブ・ラーニング

が導入され、森林をはじめとした自然空間で豊かな感性を育むことが

重要視されています。

 

                                  事務局からでした。(K。T)

 

 

 

 

 


日本人の遺伝子を呼び覚ませ

2020-11-12 09:24:03 | F&F

おはようございます。

朝、夕だいぶ冷え込んできました。

コロナはなかなか終息の様子が見えませんが

withコロナの生活がしばらく続くのでしょう?

 トランプ政権が終わり、アメリカファーストは

方向転換するのでしょう?

実は先日、俳優で画家の榎木孝明さんの講演会に行ってきました。

榎木さんの話で印象に残った言葉を少しだけ紹介します。

「今こそ日本人は、古くから受け継いでいる遺伝子を開花させ、

思いやりや連帯の精神で世界を引っ張っていくべきだ」

「二宮尊徳の人物像を良く理解していただく映画を作った」

その言葉に追加すると

 元掛川市長で大日本報徳社社長の故榛村純一氏が「これからの日本を

報徳化することを進める」と生前述べた。

  日本はその道に秀でた人物を多く輩出している歴史と伝統がある。

  欧米の文化に傾注することは止め、今こそ日本人が受け継いできている

 文化を見直す機会をコロナが警告として与えくれたかもしれない。

 と勝手に思っています。

 

 

                                       事務局より朝の便りでした

                                             (K.T)