今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

レジデンシーのプログラムを選ぶ基準~移動は楽か?

2007-11-30 00:23:57 | 臨床留学
STEP2CKまで1週間を切っているというのに、この2日間は滋賀医大のポリクリのお手伝いに通っています

試験直前にこのお仕事を引き受けてしまった、自分の計画性の無さが恨めしいです

電車に揺られながら考えました 

大学に属するようになって感じるのは、移動による時間、体力のロスです

大学の人間はほとんどが、食べていく為に外勤(バイト)をしています

定期的に遠くへ通っているので、移動の労力がバカになりません

一つの病院の中で忙しくしていたときには想像できなかった苦労です

旅にでも出たつもりで、エンジョイできれば良いのですが、渋滞にハマったりすると、もうだめです

「どこでもドアを出してくれ~」と叫びたくなったのは一度や二度ではありません 


アメリカの家庭医のプログラムでは3年間を通じてクリニックで継続外来の枠があります

Half day backといいますが、どこをローテーションしていても、例えば1年目は1コマ(半日を1コマと数える)、2年目3コマ、3年目4コマというように外来の日はクリニックに戻ります


さらに週に1回は、Ground Roundといってレジデントが皆集まってレクチャーやワークショップに参加する機会があります

これは大抵クリニックではなく、大学のホール等に集まります


そしてAway rotation

産婦人科、小児科、ICUなど様々なところをローテーションしますが、研修先も基幹病院とは限らず、遠くの施設に行く事もあります

とんでもなく遠ければ、逆に通うのをあきらめて、いきっぱなしになって楽なのですが、中途半端に遠いのが一番大変です

毎週、rotation先、大学、クリニックを行ったり来たり

無駄な移動にエネルギーを割かれないか?

「研修先を選ぶのに、そんな観点も大事だな~」などと考えている私は、もうおっさんでしょうか?


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