今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

クリニックでの豚インフルエンザ対策

2009-04-30 07:47:59 | 時事ネタ
先日書いた、ミシガン州での発生例は本当は「疑い」で陰性に終わりました

ところが、今日の朝には確定例が1例

夕方には確定例が2例目

今日のカンファレンスでは、指導医とレジデント全体に対して、豚インフルエンザ対策のレクチャーがありました

ミシガン大学では今週中、卒業式やセレモニーが目白押しで

ミシガン大の学生全体でメキシコ出身者が数百人いることから、その家族が多数押し寄せることが予想されています

時々刻々と、対策のサイトがアップデートされていますが

現在のところ強調されているのは、疑わしい人はなるべく病院のERではなく、クリニックに来て下さいということ

そしてクリニックでは、来院者が下記3点のうち2つを満たしたら対策を講じることになっています

1.高熱(38度以上)

2.上気道症状(咳、鼻水など)

3.最近のメキシコ旅行歴がある、もしくはインフルエンザ様の症状の人と接触歴がある人

2つ以上満たす人は、別の入り口から別室に案内され、完全防備した職員が診療をします

両鼻腔からの培養を、州の対策本部へ送ります

書類やら何やらが必要なので、時間がかかることこの上なく

今日はさっそく、不安になった高熱患者さんが数名やってきて

私のクリニックにも1人ブッキングされていましたが、指導医がまとめてみることになりました


Outbreakが起きなければ良いのですが・・・

ちなみに

インフルエンザ発生マップ


ミシガン大の豚インフルエンザ情報


WHOの豚インフルエンザ情報


CDCの豚インフルエンザ情報