ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

国道157号の思い出

2012-12-01 23:34:03 | 自転車
国道157号線

旅から帰って、思い出にふける毎日です。

その中でもきわめつけは国道157号線です。

岐阜から福井へ抜ける国道ですが、酷道マニアに有名な道路です。
右側が急峻な谷、底までおそらく200mはあるでしょう。
底を流れる川の音さえ聞こえないし、覗いても底が見えないくらいでしたから。

この道路のすごいところは、そのような急峻な谷底まっしぐらのカーブでもガードレールがないところです。
で、まったくガードレールがないかといえば、ところどころにガードレールがありました。
これらのガードレールですが、すべてボコボコに曲がっていました。
最初は、車がぶつかったのかなと思っていたのですが、ほぼすべてのガードレールがボコボコなのです。
さらに、標高があがるにつれて一本のガードレールに曲がっているところが増えていきます。ひどいと10カ所くらいあるのです。よくみると支柱と支柱の間がすべて曲がっているものがある。

これはおかしい。異常です。
それで気づきました。
ここでは、ものすごい豪雪の重さにガードレールが耐えきれずに曲がってしまうのだと。
急斜面の道にガードレールをつけても、急斜面をずり落ちてくる雪の重みでガードレールは曲がってしまい、次第にその雪の重さに耐えきれずにガードレールは谷底へ落ちてしまうのです。
この道路では、たぶん、いくらガードレールを作っても雪の重みで谷底へ落ちてしまう。だから、ガードレールを作るのをあきらめたのでしょう。

そして、ガードレールがないのでたまに車も転落してしまうことがあるのです。
落ちたら、たぶん、命はないでしょう。

機会があれば、ぜひ、皆さんに国道157号線にチャレンジしていただきたいと思うのです。
えんえんと数も数えられないくらいに続く無限カーブの緊張もすごいものがありますが、頂上を過ぎてからの傾斜もジェットコースター気分を味わえること間違いないでしょう。

折れ曲がるガードレール


雪の重さで根元が曲がる樹々


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