ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

国道157号福井県側

2012-12-04 21:23:28 | 自転車
国道157号の温見峠を越えると福井県側に入る。
峠の標高は1040mである。
夏などであればそれほどたいした標高ではない。
今回の自転車でのツーリングは11月下旬であったので、もうすぐ157号線が雪のために通行止めになる直前の頃だった。
ご存じのとおりこの国道は雪の季節になると4月頃まで通行止めになる。
峠の左側にある能郷白山はもう白い雪をかぶっていた。
真っ白というわけではないもの3日前くらいに雪が降った名残りがあった。

岐阜県揖斐方面から温見峠方向を目指して上ってきたのだが、ずっと遠くからも能郷白山が雪をかぶっているのが見えた。
晴天なら気分もよかったが、能郷白山方面はどんよりとした雲がかかっており、天気が荒れそうな気配もあった。
空模様は、なんとはなしに不安を感じるものだった。
近づくにつれて、雲が近づき、その雲から今にも雪が降り出しそうであった。
朝から昼頃までかけてやっとたどり着たのだから、峠の頂上に着いたときは、すごく嬉しいはずなのだが、どんよりとした天気のせいで雪が降るのではないかという思いが強かった。荒れる前に、一刻も早く大野市へ降りなければと思った。
この峠には能郷白山への登山口があった。天気さえよければ散歩したいところだが写真を撮ってさっさと下ることにした。

峠の福井県側を見たところ


福井県側のくだり。最初は緩い感じ。


ほんの最初だけ舗装がきちんとしていたが、カーブ曲がると路面が割れていた。ここは急斜面でジェットコースター気分が味わえるところ。しかし、路面のヒビが酷い。タイヤを取られると左の崖に落ちる危険性がある。
左にはガードレールがない絶壁で、本当に怖い


ずっと下ってきて峠の方向を見上げたところ。Z字型に急傾斜の道路が続く。ブレーキレバーは握りっぱなし。おかげで、ブレーキシューが激減りした。


左側は崖。本当にV字の谷。覗くと足がすくむ。


岩を削った道路。ガードレールはない。ワイルドである。


道路の左側はほぼ垂直の崖と谷


途中で谷に落ちた自動車を発見。自動車のさらに奥は急な谷。あまりに道路が狭いので落ちた自動車を引き上げることはできないのだろう。岐阜県側は警察が落ちた場所に看板を出して警告していたが岐阜県側はなかった気がする。狭いが見通しがきかない急カーブはあまりないということか、それとも崖の恐ろしさにビビって慎重な運転をする結果なのか。


ある程度下ってからの風景。紅葉した草木が見られる。急に高度が落ちるので、上の方は葉を落とした寒々しい風景だが下は紅葉が見られる。


道路は水浸し。こんな場所がけっこうあった。


福井県側に、ある程度下ると突然2車線の道路が現れた。たぶん、こちら側は紅葉を見にくる人や山登りの人がいるのだろう。概して岐阜県側よりも整備されている気がした。しかし、道路は整備されているが人が住んでいる民家はない。途中、建物は見かけたがおそらく夏から秋にかけてしか利用されていないものだろう。


途中の土砂崩れ。


いくつかトンネルがあった。工事が行われており、ダンプカーが走っているのでそれなりに注意が必要だ。


真名川ダムは紅葉がきれいだった。しかし平日なので人はいない。


ずっとダム湖の脇を下るが景色はよく路面も快適。車はときどきダンプカーが走っているくらい。


えんえんとダム湖の脇を走る。路面もよい。楽に速度が出せていい気分。


ときどきダム湖の途中で止まり、湖面を眺めてみた。


真名川ダム


やっと民家が現れた。頂上から30kmくらいあったようだ。157号線は補給するところがないのでしっかりと食べ物を持参しないととんでもないことになる。


大野市郊外を走っていたら夕日が沈むのが見えた。雲を突き抜けた光線が田んぼや集落を照らすのが美しい。

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