ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

SYNAPSE キャノンデール 買いました。

2019-01-07 22:17:40 | 自転車
新しい自転車を12月に買ってしまった。
買うつもりはなかった。
ただ9年間も乗っていた自転車を完全にオーバーホールしてもらおうと、久しぶりに購入店に行ってみたのだ。
その自転車はキャノンデール のCAAD 9。
アルミのロードバイクである。
アルミならキャノンデール のCAAD 9と購入当時には言われていた。
購入するときにも、店主から、このバイクなら長く乗ることができますと言われた。
しかし、CAADも今では世代交代がなされて12にまでなっている。
あっという間に時間が経ってしまった気がする。
CAAD9は、今では、古い自転車になってしまった。なんだか寂しい気もするが、この自転車には
いろいろな思い出もあり、まだまだ乗れる自転車なので、オーバーホールして乗り続けようと思ったのだ。
9年間も乗っていればいろいろとガタがきているはずである。しかし、簡単な手入れだけで乗り続けてきたのだ。ここいらで、徹底的にオーバーホールしておくのも悪くはない。
オーバーホールするとなると、2週間くらいはかかるらしいと聞いていたので、年末に乗るために逆算して、12月1日に自転車屋さんを訪れたのだ。

本当に久しぶり自転車屋さんを訪れて、感じたのは、ピカピカの新しい自転車が沢山あるということだ。まあ、当たり前と言えば、当たり前なのだが、なんだか眩しい感じがした。
しばらく来ない間に、時代の流れに取り残されてしまったような微妙な感覚がした。
ふらふらと店内を見て歩いていると、キャノンデール のシナプスのカーボンディスク105が目に入ってしまった。
なんとクリスマスバーゲンセールで2割引なのだ。約23万円。
これは安い。かなり安い。
しかし、2018年モデル。一年前のモデルだという。
そこで、シナプスに関する情報をいろいろと思い出してみた。
たしか、ガンガン走るレース向けのバイクではなくエンデューロ系のバイクで、ロングライド向けであったような気がした。
CAAD9とは、明らかに方向性が違う。
気になるので、若い店員さんに、シナプスのことを聞いてみたら、ロングライド向けで、路面の振動の吸収が優れており、路面が荒れているところでも、柔らかに受け止めてくれるとのことだった。
それと、タイヤの太さが30まで対応できるので、ちょっとしたラフな道路でも入っていけるとのことだった。
一年前のモデルだが、ほとんど変更はないとのことでおススメの自転車だという。
色は深い紺色。これはちょっと自分の好みとは違う。
しかし、気になる。

店員さんに聞いたら、気になるなら取り置き、つまり、予約ができるらしい。
これは高い買い物だ。
こんな高いものを買うには当然妻に話をしなければならない。いきなり自転車を買ってしまったら、たぶん妻は激怒するだろう。まずは意見を聞くことが家庭の平和がとても大切だ。
そして、そもそも本当に必要かどうか、いろいろとネットで情報を収集しなければならない。CAAD 9でも、十分に乗れる。それにもかかわらずにシナプスを買うというは、自分にとってどんな意味があるのかを考えなければならない。
とりあえずは、店員さんに取り置きをお願いした。
そこから自宅に戻り、ネットを検索しまくった。
シナプスに関する情報はそれほど多くはない。
それで、しかたなく何度も同じページを見た。
悪い評価はあまりないが、レース向きの自転車ではなく、ロングライド向けの自転車であること、振動の吸収が優れていることが書かれていた。
自分としては、レースには出ない。
自転車の楽しみ方の方向性が違う。

走るそのものも楽しさを感じているが、100パーセントではない。
今の自分の心の中では、純粋に走る楽しみは60パーセントから70パーセントくらいで、残りはいろいろな場所を訪ねるとか、その土地のうまいものを食べるとかである。
ポタリングという定義ははっきりしていないが、たぶん、自分のスタイルはポタリングとロングライドの中間くらいに位置している気がしている。
風を切る速さより、走りながら景色を眺めるほうに重心がある。
実際に走りながら、興味を惹く変わったもの、例えば、それは石仏であったり、地名の標識であったり、寺社であったりする。これは面白そうだと感じるものを見つけると自転車を止めてみることが多い。そんな乗り方だと巡航速度はせいぜい20キロ程度がよい。のんびりとした走りでなければ、周囲に気づかないし、止まろうという気にならないからだ。おちらこちらと止まりながら、見て歩くと時間がどんどん過ぎてしまう。おかげで、1時間に進む距離は10キロくらいしかないこともある。それでいいと思う。自分の場合は何かを競っているわけではないし、記録を達成しようという気もない。そんな乗り方をしていると、いかに快適にポタリングができるか、それとたまにロングライドするので、楽に遠くまで走れるかが大切なポイントである。
こう考えると、楽に遠くまで行ける、振動吸収が優れているという自転車は自分に向いているのではないか、ロングライドで楽に乗れる自転車はポタリングでも楽しいと考えた。
ホームページを見ながら、あれこれ、一週間近く考えた結果、ようやく購入を決断した。

自転車を買いたいと妻に、思い切って話してみたら、あっさりといいんじゃないのと言ってくれた。
有り難い、感謝である。
そこで、自転車屋さんに電話を入れた。
そして、新しいシナプスを手に入れた。
新車を買って受け取るのはドキドキする。
子どものころに自転車を買ってもらった気持ちを思い出す。
ポジションを合わせてもらい、自動車に積み込む。
自宅にに帰り、さっそく、ふだんのコースを乗ってみた。
感じたのは、CAAD9と比較して、路面が荒れていても楽で楽しいということだ。CAAD9がすべての路面の細かい振動を拾って伝えてくるのに対してシナプスは振動は拾うが、それらの振動の大きさを小さくして、角をとってマイルドにしているということだった。段差があっても、路面が荒れていても、とても楽だ。路面の振動にいちいち神経を使わなくてもよい気がする。

音で表現するなら
ダン→タン
ドン→トン
トントントン→かなり小さなトントントン

新しいバイクを手に入れて、正直楽しい。
もう少し乗ってみたい。遠くに行ってみたいという気がする。

今のところ、不満はホイールだ。たぶん、変えれば、もっと軽やかに回る自転車になるのではないかと思う。
しかし、それには予算がいる。
もう少し先になるだろう。


とりあえず、シナプスの写真。