映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(映画音楽) 「想い出のスクリーン・ミュージック」(4)

2006-02-18 00:04:56 | 映画音楽
 ①「タラのテーマ」
       (「風と共に去りぬ」マックス・スタイナー・オーケストラ)
上映時間約4時間と言う大作を私は映画で一回、テレビで二回,DVDで一回、合計四回観ました。VTRがあるのでこれからもまだ何回か見るかも判りません。それでも十分理解できたかどうかよく判らないのがこの映画です。
 この映画が公開された1952年はちょうど私が、映画に少しづつ関心を示し始めた頃でした。
 私がこの映画を観たのはもう一年ぐらい後だと思いますが、戦後七~八年目ぐらいで現在に比べるとまだまだ貧しい時代でした。それでもこの映画のスターレット・オハラの生き方と云うものが、戦後の社会に生きた人々にどれほど感動を与えたことでしょうか‥あのタラの大地で彼女が誓った言葉‥それは当時の日本社会にそのまま当てはまる言葉だったのです。
 戦後しばらくの日本はアメリカという大国の支えなくしては、生きていけない哀れな敗戦国でした。自分で戦争を仕掛けて置いて、負けたから助けてくれー‥とはムシのいい話ですが、とにかくアメリカの援助で生きながらえた私達世代には、アメリカと言う国に何か借りがあるような気がしてなりませんでした。
 戦後にどっと入ってきたアメリカ文化の洪水を、殆ど無批判に受け入れていたのも、どうやらこのあたりにも訳がありそうです。
 でも戦後の一時期日本人社会全体が、物質的には比較にならない程貧しかった時代が、今頃になって懐かしく甦ってくるのは何故なんでしょうね。
 ②「恋は美しきもの」(「慕情」フオー・エィセス)
 この歌を聴くともう一度‥ではなく三度でも四度でも行ってみたいです。
 東洋文化とヨーロッパ文化が混然と一体化した、不思議で魅力的な香港へ‥
 あのヴィクトリア・ピークは最高でしたね。昔は百万ドルの夜景と云われた夜景も今も変わらないのでしょうね。そにしてもあの映画が公開された頃の日本人は本来は日本であるはずの、沖縄ですらパスポートが必要だった時代でした。ましてやドル不足の当時は国外旅行なんて想像も出来ませんでした。
 それにしてもヒロインのジェニフアー・ジョーンズはあれから一度も観ていないのだったっけ‥モンティと共演した「終着駅」まだ観てないし‥‥
 ビルのてっぺんにつかえそうな感じでヒヤヒヤしながら、やっとの想いで着陸した狭い空港でしたが、今は新しい空港でそんな心配もないようですね。でも古いものが好きな私は先日に開港した神戸空港や関空よりも、着陸時の夜景が綺麗な古くからある伊丹の方が近いし好きなんですよ。
 東洋と西洋の接点と言えばトルコのイスタンブールですね。旧ローマ帝国とイスラム文化の接点として特異な魅力を持つ都市のようですが、最近は時差に弱くなったので遠慮しときましょう。

 先日からのこの一連の記事は手元にある音楽CDを聴きながら書いたので、以前からのブログの内容と多少重複するかも判りません。
 印象に残っている場面とかはいつまでたっても忘れないものなんですよ。
  

 
  
 
 


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