映画と音楽そして旅

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(南山城古塔めぐり)「浄瑠璃寺…さるすべり」

2006-10-07 00:01:39 | 旅 おでかけ
 このお寺は奈良市内から近かったせいか、有名な作家もしばしば訪れていて前にも書きましたが、堀辰雄は奈良に遊んだ時に奈良坂を越えて、歩いてこのお寺まで辿りついたようで結構歩き疲れたように思います。
 彼の作品で印象に残っているのは「浄瑠璃寺の春」で、「大和路」の中の小品ですが山門のあたりに咲いていた、「アセビ」の花に触れていたのが印象的でした。
 目立たない感じの門をもう少しで通り越すところだった…と云う意味のことを書いていましたが、今でも標識とかバス停や駐車場など目印がなければ取り越しているかも判りません。

 私たちががお参りしたのは八月末でしたが、「サルスベリ」の花が満開でした。この木は 「百日紅」とも書きますが、白と赤があるそうで私が見たのは赤色でした。「さるすべり」について調べてみました。
禊萩(みそはぎ)科。
・学名 Lagerstroemia indica
開花時期は7月ー10月 中国原産。
・「約100日間、ピンクの花を咲かせる。」のが名前の由来。約3ヶ月間、秋まで咲き続けるとかですが、 実際には、一度咲いた枝先から再度芽が出てきて 花をつけるため、咲き続けているように見えるそうです。
花はしわしわの形。白い花もあります。
・「猿滑」とも書きますが幹がスベスベで「猿も登れない」ところからこの名がついたそうです。秋になると早めに落葉するようです。

 私が少しかかわっているお寺にも「さるすべり」の木があります。お盆の念仏や行事などでお参りすると、赤く咲いた花がお参りする人を迎えてくれます。
 気象条件によっては咲くのが遅れたりして、まだ咲いていない事もあったりで、その年の陽気の具合を占う目安にもされているように思います。


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