映画と音楽そして旅

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(映画音楽)「セレソ・ローサ」(映画「海底の黄金)

2006-10-08 00:04:42 | 映画音楽
 この映画は探しても無駄か…多分出て来ないだろうな…と思いながら探しましたが、見事に「徒労」と云うか「空振り」に終わりました。
 あの妖艶なグラマー・スターのジェーン・ラッセルが、水中シーンで大活躍…と云う、まぁ毒にも薬にもならない娯楽映画の一つでした。
 映画自体は図書館のキネマ旬報でも探せば、出てくるはずですので映画の方は別にどちらでも良くって、今日はこの映画に挿入された主題曲で若かりし頃に爆発的に流行した、マンボの中でも不滅の名曲ともいえる、「セレサ・ローサ」ついて触れて見たいと思います。

 映画「海底の黄金」を知らなくてもマンボ「セレソ・ローサ」を知らない人は少なかった…と云ってもそれは半世紀も前の話です。
 この曲はマンボの王様ペレス・プラードの最大のヒット曲として、同じ曲をアレンジした「チェリー・ピンク・マンボ」と共に今でもしばしば耳にします。
 キューバで生まれた新しいリズムのマンボは、瞬く間に拡散して昭和二十年代末期の我が国は、マンボに明け暮れた…と云っても過言ではありません。
 当時のラジオ人気番組の「S盤アワー」のオープニング・テーマに使われた「エル・マンボ」に始まり、「マンボNo5」そして「セレソ・ローサ」でマンボの流行はピークに達しますが、この傾向は歌謡曲の世界にも浸透して、美空ひばりの「お祭りマンボ」が大ヒットしました。

 1955年9月の某誌の人気投票の中間発表でSPレコードの部門の、第1位はペレス・プラード楽団の「マンボNo5」、第2位が「セレソ・ローサ」と人気は抜群でした。
 いつやら私がブログで探しまくっていたシルヴァーナ・マンガーノの「アンナ」が第3位になり、第4位はペギー・リーの「ジャニー・ギター」が入っています。
 第5位はグレン・ミラー楽団の「ムーンライト・セレナーデ」が頑張っていましたが、キューバン・リズムに押されてヒットパレードの中身も大きく変り、従来のジャズ・ポピュラーが大きく後退を始めます。、
 6位が昨日の記事で触れたローズマリー・クルーニーの「マンボ・イタリアーノ」で先日久しぶりにCDを聴きました。
 いずれにしてもマンボが我が国の音楽界に、いかに大きい影響を与えていたか…と云うことを如実に表現していると思います。
 この数十年前のヒット曲が今でも愛されているのは、それなりの理由があるようです。
 






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