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FRONT80 いよいよ始動!

2014年05月14日 | お知らせ

こんにちは。島前担当の高橋です。

今回は、隠岐島前森林組合の新たな挑戦に関する話題です。

隠岐島前森林組合が作業道開設や利用間伐への取り組みを強化するにあたり、農林中金80周年森林再生基金事業(通称:FRONT80)に申請を行ったところ、見事に採択されました。

早速、4月から事業に着手されていますので、その状況についてお伝えします。

なお、これまで隠岐島前地域では、利用間伐や主伐などの木材生産の取り組みをほとんど実施されておらず、隠岐島前地域の利用期に達しているおよそ2,000ヘクタールのスギ林をどうしていくのか、という大きな課題があります。

今回、FRONT80の採択を受け、作業道の開設、利用間伐、燃料用チップ化などの取り組みを実際に行ってみることにより、離島という輸送ハンデを抱える地域で今後どのように森林資源が活用できるのか、県や海士町、関係団とも協力しながら検討していきたいと考えています。

では、これまでの状況を時系列順に。

4/6(日)

<事業説明会>

事業対象地の森林所有者のみなさまにお集まりいただき、座談会を開催しました。

現在の森林の状況、事業内容、事業後の森林管理など、様々なことに対する説明と意見交換を行い、皆様から事業実施に関するご理解と承諾を得ることができました。

 

5月8日(木)

<ザウルス見参!>

ウルトラザウルスロボ来島。林業専用機械(通称「ザウルス」)が海士町にやってきました。

隠岐島前地域にザウルスが上陸したのは初めてではないでしょうか!?

レンタル会社の方から操作方法を教えてもらい、早速の試運転です。

5/12(月)

<OJT研修スタート>

作業道の開設技術と利用間伐技術の習得を目的とした、10日間のOJT研修が始まりました。

講師は、岡山県真庭市・株式会社ヤマテックの高下(こうげ)氏と齋藤氏です。

研修初日、午後雨の中、現場を見て作業方針やスケジュール等の確認を行いました。

5/13(火)

<利用間伐の考え方、講師によるデモ>

隠岐島前森林組合では、これまで主に保育間伐(伐捨間伐)を行ってきましたので、利用間伐の選木についてはほとんど経験がありません。そこで、昨年度実施した伐捨間伐の現場と今回の現場の両方を組合職員、作業班のみなさん、お二人の講師で見て歩き、選木についての考え方の違いや伐り方、次の仕事をするであろう10年後を見据えた木の残し方など大変参考になる話を聞くことができました。

午後からは、高下氏と齋藤氏に普段実践されている木材生産を実演してもらいました。

1人がザウルスで作業道を開設し、もう1人がチェーンソーで先行伐倒と道沿いの木を間伐・造材を行っていきます。

始めに2人の作業スピードに一堂驚きました。土質や木、その他の状況にもよりますが、作業道は150m/日、20m3/人日、程度は当たり前。でも、あくまでも安全且つ効率的な作業を追求しておられますので、特に伐倒などのキケンが伴う作業の際にはジェスチャー(アイコンタクトも)と声でしっかりコミュニケーションを図られます。

その仕事、まさにプロ...

 

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