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ウッドヒル隠岐に木材の天然乾燥ハウスが完成!稼働開始!

2020年06月11日 | その他

~安定した乾燥材生産に向けて~
ウッドヒル隠岐に木材の天然乾燥ハウスが完成稼働開始

 

製材品を天然乾燥するための施設が隠岐島木材業製材業協同組合(通称ウッドヒル隠岐)の敷地内に完成し稼働開始しました

この天然乾燥ハウスは、木造の小屋に農業用ビニールで囲んだ簡易な構造で、延べ床面積27㎡、高さ約4mで、室内には約26㎥の材を搬入するこができます

室内に送付機と換気扇を付け空気を循環させることで木材の乾燥を促します。

また室内に計測機器を設置し温度と湿度を管理します。

ウッドヒル隠岐では、現在基の乾燥機により隠岐産の松、杉材の人工乾燥を行っていますが、最近の製材需要では乾燥材比率が高まっており、4基の人工乾燥機では安定的な乾燥材出荷の対応が難しい状況になってきました。

そこで人工乾燥機で高温セットした材をコスト削減が期待できる天然乾燥ハウスに移すことで人工乾燥施設の効率的な稼働を図り、併せて人工乾燥機だけでは含水率が下がりにくい一部の材の乾燥に利用し、含水率の均一化等を図ることにしています。

今後は全国で事例のある「高温セット処理と太陽熱利用を組み合わせた木材乾燥技術」や「ビニールハウスを活用した木材の天然乾燥技術」などを参考に実証を行い、需要に応じた乾燥材の安定的な生産に向け当地域に合った乾燥技術の確立を図ることとしています